Star Trek the Next Generation 5th season


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謎めいた記憶喪失
Conundrum

第5シーズン 第114話
宇宙暦:45494.2

記憶をすっかり失ってしまったエンタープライズの乗員たちがライシア人との戦闘に巻き込まれる。

謎めいた記憶喪失-あらすじ-


突然重度の記憶障害になってしまったエンタープライズのクルーたちは、自分達のことも、突然巻き込まれたライシア人との戦争のこともうまく思い出せない。そんな彼らに(見知らぬ)参謀が自分達はライシア人の本拠地を破壊する特別任務を遂行中だと説明する。しかし攻撃目標に向かってはみたものの、納得いかない点がたくさんあった。

ライカーはロー・ラレンと関係を持ってしまう! そして記憶がもどるとトロイとローにあしらわれてしまう。

監督:Les Landau
Cast
マックダフ: Erich Anderson
ロー・ラレン:Michelle Forbes
クリスティン:Liz Vassey


謎めいた記憶喪失


 生命体の存在を示唆する亜空間の歪みが観測され、エンタープライズはイプシロン・サイア星系へと向かっていた。テンフォワードではトロイがチェスでデイタを負かし、「サマリアン・サンセット」というカクテルを要求する。ライカーとローが言い争いながらターボリフトでブリッジへ向かう。
 エンタープライズの前方に小型宇宙船が現れた。エンタープライズからの呼び掛けに応じようとせず、逆にスキャンしてきた。さらにコンピューターへアクセスしようとするのでピカードは防御シールドを張るよう命じる。

 デイタがカウンターの中で「サマリアン・サンセット」を作り、トロイにごちそうしていると、デイタの顔に緑色の光が走り、デイタの様子が一瞬おかしくなる。
 小型艦のスキャン波は防御シールドを突き破り、エンタープライズのコンピューターが制御不能になる。そして緑色の光にブリッジ全体を走る。一瞬の後、ピカード達は記憶を失っていた。
 ピカードたちは自分が何者で、何をしていたのか思い出せないでいた。襟章からピカードが艦長ではないかということになりかけたが、ウォーフが自分もそれらしい格好をしているとたすきを指差す。

 センサーによると艦の近くに別の船の残骸が漂っていることがわかった。通信システムは完全に切れ、コンピューターも一部の機能を除けば作動していない。ウォーフは全艦に状況を報告するよう命じた。
 ウォーフが艦長席に座り込んで、各デッキからの報告を聞いている。艦が重武装であることを知り、満足そうだ。ジョーディはシステムの回復を、ライカーとローは乗員たちの見回りを行うことになった。
 艦長室のウォーフの所へピカードたちがやってくる。ウォーフはシステムが回復したら戦闘体制に入るよう命じるがピカードに「誰を相手に戦うというのだ」と言われ、言葉に詰まる。

 ビバリーの分析では脳自体には異常はないが、記憶を引き出せない状態になっているという。
 ローとライカーが和気あいあいと乗員たちの見回りをしている。二人がテンフォワードへ行くとデイタがバーテンダーになりきっている。トロイは自分が他人の心を読めるようだと報告にくる。そしてライカーを見ると何故か身近な感じがすると言う。
 コンピューターの人事記録にアクセスすることが出来た。ウォーフは自分が艦長ではないことを知り、気まずい表情になる。そしてマックダフという男が参謀として記録されていた。

 コンピューターを分析した結果、現在惑星連邦はリシア同盟軍と交戦中であることがわかった。マックダフはリシア同盟が人間の記憶をコントロールする兵器を開発したと説明する。エンタープライズはリシア同盟領に侵入し、中央司令部を破壊する任務を受けていた。トロイは司令部に連絡し、任務を確認すべきだと提案するが、エンタープライズは通信封鎖命令を受けていた。ピカードは中央司令部に向かうよう命令する。
 トロイを部屋に送り届けたライカーが自室に戻るとローが待っていた。彼女は「私たち、夫婦なのかも」と言い出し、二人はベッドに倒れ込む。

 エンタープライズはリシア領に侵入した。一隻の駆逐艦が迎撃してくるが、貧弱な武装でエンタープライズの敵ではない。マックダフはフェーザーの準備をして指示を待つが、ピカードは迷っていた。リシア艦からの連絡が入り、ピカードが応答しようとするとマックダフが止める。そうこうしているうちにリシア艦からの攻撃が始まり、仕方なく応戦する。マックダフは「お見事!」とおだてるが、ピカードの顔は暗い。
 ビバリーが治療法を見つけた。だが、医療記録にアクセス出来ないため、実行出来ないでいた。
 デイタとジョーディがメモリバンクへのアクセスに成功した。だが、日誌や個人記録、そして医療記録が消えていた。

 トロイがライカーの部屋を訪れ、不安を打ち明ける。ライカーは彼女に一冊の本を見せる。その本には「愛を込めて ディアナ」と記されていた。二人がキスをしようとするとローが入ってくる。トロイがあわてて出ていき、ライカーはその場を取り繕うとする。ローは「私ってすごいやきもちやきらしいの」と言ってライカーに抱きつく。
 コンピューターの記録がまるで誰かに消去されたように欠落していることで、陰謀に巻き込まれた可能性が濃厚になった。ライカーたちは危険を犯してでも記憶を取り戻す治療を行うべきだと主張する。自ら名乗り出たマックダフが実験台になり治療が開始された。だが、記憶が戻らないばかりか途中で苦しみだし、治療は中止された。マックダフは一人ほくそえむ。

 ピカードはマックダフを呼び今回の任務はなにかの間違いではないかと相談する。だがマックダフに「任務に納得出来ないという理由で戦争を引き延ばしてもいいのか」と言われ、ピカードはじっと考え込む。
 マックダフはウォーフを部屋に呼び、真の戦士は私たちだけだとあおりたてる。そして、もし敵と対峙した時は速やかに行動せよと命じた。
 リシア星系に入ったエンタープライズに無人探査機が迎撃してくる。あまりにもあっけなく撃破出来てしまったことをライカーは不審に思う。
 そしてなんの抵抗も受けないまま、エンタープライズは司令基地まで接近した。スキャンの結果では基地の中にいるのは一万五千人、防御システムは脆弱なものしかないことが判ると、ピカード達は攻撃を躊躇する。ピカードが司令基地と交信するよう命じると、マックダフは「艦長はおかしくなっている」と言い、ピカードを解任し、ウォーフに攻撃するよう命じる。だが、ウォーフは命令に従わない。マックダフはウォーフを投げ飛ばし、武器コンソールを操作しようとする。ウォーフはマックダフをフェーザーで撃つが、一撃では倒れない。彼は人間ではなかった。ライカーもフェーザーを発射し、ようやくマックダフは床に崩れ落ちた。後の調査の結果、マックダフはリシアと敵対するサターン星人であることが判明した。

 エンタープライズの乗員達はビバリーの治療で記憶を取り戻しつつあった。ライカーがテンフォワードへ行くとトロイとローが二人で話し込んでいる。ライカーが「自分や他人のことがわからないと思いがけない行動をしてしまう」と言うと、ローは「そんな状況に置かれた時、人は日頃そうしたいと思っていることをしてしまうんですって」と答え、ライカーを慌てさせる。ローは「貴重な思い出にさせてもらうわ」と言い残し、出ていってしまう。ライカーがトロイに「どうも混乱してしまって」と言うと、トロイも「混乱が続くようなら、明日、私のオフィスにいらしてね」と言って席を立つ。一人残されたライカーは窓の外を見ながら考え込む。




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