エンタープライズはユリア星人の家族をカルドラIV号星へ送って行く途中。彼らは他人の心に侵入し、本人が忘れてしまった記憶を引き出す能力を持っている。テンフォワードではケイコがユリア人のターミンに幼い頃の記憶を蘇らせてもらい、感激している。積極的なターミンは、次は誰かなとビバリーたちを誘おうとし、息子のジェブにたしなめられる。
ユリア星人たちを交え夕食会が開かれた。彼らは異星人たちの記憶を集めライブラリーを作成中で、カルドラへ向かうのもそのためだという。また、彼らの能力は訓練の賜物で、個人差があり、ターミンはジェブの能力が父親より劣っていると笑う。居たたまれなくなったジェブは部屋を出て行ってしまい、トロイは彼を慰める。
トロイが部屋に戻り、寝る支度をしていると幻覚におそわれる。幻覚の中で彼女はライカーに押し倒され、もがいている。やがてライカーの顔がジェブのものに代わる。
トロイは昏睡状態に陥っているところをビバリーに発見され、医療室に運びこまれた。検査してもその原因がはっきりしない。念のため、ユリア星人も調査される事になった。
ライカーはジェブに事情を聞く。ジェブはなにもしらないと言うが、ライカーは強引に検査させてもらうと告げる。
医療室に戻ったライカーは眠りつづけるトロイに話し掛ける。見かねたビバリーは彼に部屋に戻って休むよう命じる。部屋に戻ったライカーを幻覚が襲う。幻覚の中で機関部の事故で部下を見殺しにしてしまったときのことを思い出していた。ジェブの顔をした乗員が、「お前が殺した」と責めたてる。
ユリア星人の体を調べた結果では人類に有害な影響を及ぼす物質は見つからなかった。なぜトロイたちが目を覚まさないのか、原因は依然としてわからない。ただ、間脳に異常な活動が確認された。
ピカードとビバリーはユリア星人の部屋を訪れ、記憶探索の様子をモニターしたいと申し出る。医療室ではケイコが神経活動を検査されたが、トロイたちとは違い、異常は見つからなかった。ビバリーが一人で検査結果の検討をしていると、昔の記憶がよみがえる。彼女はピカードと共に死体置き場にいた。ピカードの顔が一瞬ジェブに変わる。死体にかけられたシートを取ると死んだ夫が寝ているべき場所には目を見開いたジェブがいた。
艦内に存在する物質を調べた結果をビバリーに報告するため医療室に向ったジョーディたちが昏睡状態のビバリーを発見した。ピカードはユリア星人たちを拘束することを決心する。やがて、トロイが意識を取り戻す。だが、何が起こったのかまったく覚えていない。
ピカードはユリア星人の部屋を訪れ、真相が解明されるまで部屋を出ないよう言い渡す。ジェブはトロイの身に何が起こったのか記憶を引き出してみようと提案する。ターミンはそんな不名誉なことができるかといって部屋を出て行ってしまう。
ジョーディとデイタはユリア星人の訪れた惑星の医療用データベースにアクセスし、似たような昏睡事件が起きていないか調査を開始した。
トロイの同意を得て、ジェブはトロイの記憶に侵入した。そして、彼女が昏睡状態になってしまった際の記憶が引き出されたが、そこに現れたのは、ジェブではなく、ターミンだった。ターミンは拘束され、ジェブはピカードに「もうあんな不祥事は起こさない」とわびる。
その頃、デイタ達は、本当の犯人がジェブである事に気付いていた。
ジェブはトロイの部屋を訪れ、別れを告げる。トロイはジェブの様子がおかしい事に気付き、どうかしたの?と尋ねる。するとジェブは再び、トロイの心に侵入しようとする。真犯人に気付いたトロイはジェブに殴りかかり、二人はもみ合いになる。そこへデイタとウォーフが現れ、ジェブは取り押さえられた。
息子が一連の事件の犯人だと知り、ターミンはしょげ返っている。ピカードは言う。「我々は理性的に進化してきた。だが、心の中にはいつ目を覚ますかわからない悪が眠っている事に気付くべきた。あなたの息子のように。」