Star Trek the Next Generation 5th season


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暗黒星団の謎
Hero Worship

第5シーズン 第111話
宇宙暦:45397.3

破壊された調査船から発見された唯一の生存者である少年がデイタになつき、アンドロイドの行動を真似しはじめる。

暗黒星団の謎-あらすじ-


ピカードたちの調査では、調査船ビコが異星人に襲撃されたというティモシーの説明を裏付けるものは発見されない。心の傷を隠すためデイタの真似をする少年が涙を誘う。

監督:Patrick Stewart
Cast
ティモシー:Joshua Harris
フェルトン少尉:Scheila Franklin
小学校の先生:Steven Einspahr


暗黒星団の謎


 エンタープライズは調査船ビコの捜索を行っていた。発見されたビコは第一船体が大破し、生命反応も観測されない。だが、派遣された上陸班は瓦礫の下敷きになった一人の少年を発見した。
 上陸班は少年を直接医療室に転送しようと試みるが、瓦礫が邪魔になってうまくいかない。デイタが瓦礫を動かし少年を救出した。
 医療部に転送された少年の名前はティモシー。彼の説明によれば、ティモシーはビコが異星人に襲われ大破したようだ。機関部から呼び出されたデイタが出ていこうとすると、ティモシーが腕をつかんではなさない。トロイは少年のちからになってあげるようデイタに頼む。

 ビコから回収されたコンピューターのデイタは損傷が激しく、再生することができない。
 ティモシーはデイタたちに連れられ、小学校へ連れていかれた。だが、反抗的で先生の言うことを聞かない。
 分析の結果、ビコは至近距離からフェーザー砲で攻撃されたようだ。だが、ティモシーの言っていたような異星人が侵入した痕跡はない。彼はトラウマから逃れるためか無意識のうちに嘘をついているようだ。トロイはデイタをティモシーの側におくようピカードにアドバイスする。
 デイタがティモシーの部屋を訪れると、彼は小学校で習った神殿の模型を作っている。デイタが求められるままに模型の批判をすると、彼は癇癪を起してしまう。考え直したデイタが作り方のアドバイスをして模範を示そうとしているとジョーディの呼び出しが入った。デイタは一瞬考え込むとすばやく模型を仕上げてしまう。ティモシーは「アンドロイドってすごいんだね」と目を輝かせる。デイタが「アンドロイドには感情はないんだ」と答えると、ティモシーは不思議そうだ。デイタが出たいった後、ティモシーは鏡の前に立ち、デイタのまねを始める。

 トロイがティモシーの部屋を訪れると、ティモシーはすっかりデイタになりきっている。テンフォワードに連れていかれても「僕はアンドロイドだ」と無表情に繰り返す。
 トロイはピカードにティモシーがデイタのまねをしてトラウマから逃れようとしているとピカードに報告する。ピカードはティモシーが立派なアンドロイドになれるよう指導しろとデイタに命じた。
 デイタがティモシーの頭をオールバックにしていると、ティモシーから「恐い夢は見ないの?」と質問される。だが、デイタが聞き返すと、ティモシーは「アンドロイドは夢を見ない」とデイタのまねをしてごまかしてしまった。

 二人が絵を書いている。ティモシーの絵に興味を持ったデイタが「何を表現しているのか? 」と尋ねると、ティモシーは「ただの絵だよ」と答える。ティモシーの絵には渦巻の様なものが描かれていた。
 エンタープライズは暗黒星団の内部に突入した。重力波の影響で艦内が大きく揺れる。センサーは船のようなものが捕らえられては消えてしまう。センサーが反射して誤動作しているらしい。
 小学校に参加していたティモシーが笑った。それを見ていたデイタはさみしそうに「私はもう必要ない」とつぶやく。トロイは「まだ彼には力が必要。(デイタが)人間になりたがっていることを話せば?」とアドバイスする。

 テンフォワードではティモシーとデイタがカウンターに座り込んでパフェのようなものを食べている。デイタが人間になりたいと嘆くと、ティモシーは「アンドロイドは悲しみを感じないよ」と真顔で言う。デイタは「悲しい目に遭うことになってもデザートを味わえるなら」とつぶやくように言った。
 エンタープライズの前方に球体のような重力波が現れた。センサー類がまったく使えないため、フェーザー砲を発射して見るが、重力波に反射されてしまう。ビコがフェーザー砲で攻撃された可能性はなくなった。ティモシーは嘘をついている。

 作戦室にティモシーが呼ばれ、ビコが遭難した時のことが質問された。ティモシーは嘘なんかついていないと言い張るが、デイタから「アンドロイドは嘘をつかない」と言われ、「僕がみんなを殺したんだ」と話し始める。
 ティモシーは泣きながら「ビコの船体が揺れた時にコンピューターのコンソールに触ってしまい、船体が崩壊してしまった」と話す。トロイたちが「触っただけではコンピューターは作動しない」と慰めていると、エンタープライズの船体が大きく揺れた。ティモシーは怯え、「ビコが壊れた時と同じだ」と訴える。

 衝撃は大きくなり、エンタープライズは反転、ワープ航法で逃れようとするが、エンジンが始動しない。防御シールドを上げ、衝撃をやわらげようとすると、ティモシーがふたたび「あの時と同じだ」とつぶやく。
 防御シールドのパワーがあがると、さらに強い衝撃がエンタープライズを襲う。衝撃から艦を守るため、ワープエンジンのパワーが防御シールドに廻された。すると今まで以上に強力な重力波が発生し、エンタープライズに向かってくる。ティモシーは「ビコでも同じことをやっていたよ」と言う。
 ティモシーの言葉を聞き、しばらくコンピュターをいじっていたデイタは、防御スクリーンを切るようピカードに忠告する。ピカードが半信半疑ながらもスクリーンを降ろすよう命じると、重力波は消失した。

 ティモシーはデイタのまねをやめた。両親の死に直面し、小学校でも一人でしょんぼりしている。デイタが「アンドロイドでも友人になれるんだよ」と言うと、ティモシーは「了解した」とデイタのまねをして笑顔に戻る。




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