任務が予定より早く終わったため、乗員たちには休暇が与えられていた。ピカードはガイナンとともにホロデッキでディクソン・ヒルの世界を楽しんでいる。ガイナンには、ピカードの趣味が理解できないようだ。そこへブリッジのデイタからディー・タウリ星系にMクラスの惑星が発見されたと連絡が入る。ピカードは現実のミステリーの方が興味深いとガイナンに告げ、ホロデッキを出て行く。ブリッジのビューワーにはワームホールらしき渦が映し出されていた。ピカードが回避するよう命じた瞬間、閃光がエンタープライズをつつみこむ。デイタが振り替えると乗員達は全員気を失って倒れていた。
目を覚ましたピカードはデイタから三十秒間気を失っていたと説明される。船体には異常はないが、怪我人が何人か出ていた。ピカードはMクラスの惑星に無人探査機を送るようデイタに命じる。予想に反し、探査機の報告では惑星はヘリウムに覆われ、生命体が生存できる環境ではない。センサーの誤動作では、とデイタは言う。
ビバリーは栽培しはじめたコケを持って艦長室を訪れる。コケはついさっき植えたばかりなのに、まるで一日経ってしまったかのように成長していた。
観察ラウンジに上級仕官たちが集まり、本当は三十秒間ではなく一日経過しているのではないか検討されはじめた。デイタが嘘をついている可能性もあった。
様々な調査がおこなわれた結果、やはり気絶していたのは丸一日だったと判明した。この間に何が起こったのか知っているのは気を失わなかったデイタしかいない。ピカードはデイタを追求するが、彼は真実を話そうとしない。また、ジョーディがデイタの機能をチェックするが異常は見つからない。
めまいを訴えたトロイはウォーフに付き添われ部屋に戻る。ウォーフが彼女の部屋から立ち去ろうとすると、トロイが悲鳴をあげた。鏡の中に誰かがいるような、自分が誰かに操られているような錯覚に陥ったという。
ジョーディは、さきほど惑星に送られた探査機からの画像に操作が加えれられていた事を突き止める。そのことを追求されたデイタは、ただ「答えられない」と繰り返すばかり。ピカードは彼が何者かからエンタープライズを守ろうとしていると直感する。
ウォーフが医療部を訪れ、腕の調子がおかしいと訴える。そして一度骨折した腕が治療された跡が見つかる。彼の腕を骨折させられるような乗員はデイタしかいない。
ピカードは新たな探査機を惑星に送るよう命じ、やはりはじめのスキャン結果のとおりMクラスの惑星であることが判明する。ピカードは乗員たちに、すべてはカモフラージュで、気を失っていた間に、実際は何者かと遭遇し、交戦状態になったのだろうと説明する。そしてこれ以上、詮索するのは危険だろうと付け加える。
惑星に接近したエンタープライズの眼前に突然エネルギーフィールドが現れ、エンタープライズに向けエネルギーパルスを放出した。それは防御スクリーンに衝突すると消滅した。だが実際は、エネルギーパルスはエンタープライズに潜入し、トロイに乗り移っていた。体を奪われたトロイはデイタの部屋に向かう。デイタは彼女を見るともう少し時間をくれれば何とかなるかもしれないと言い、ブリッジに向かう。
デイタはピカードに引き返すよう忠告する。「なぜだ?」「(一日の間に起きた事を話さないよう)誰に命令された?」と尋ねるピカードに、デイタは答える。「あなたです、艦長。」
エネルギーフィールドがエンタープライズに襲いかかるが、デイタの指示で危険は回避される。デイタは、エンタープライズは人目を避け生活するパクサン人の領域に入ってしまったことや、一体なにが起こったのか説明する。
ワームホールはパクサン人の罠だった。異星人との接触を嫌うパクサン人はエンタープライズの乗員を気絶させ、その間に艦を遠ざけ、ワームホールの影響で弾き飛ばされたと信じこませようとしていた。だが、アンドロイドのデイタだけは計算外で、結局パクサン人とエンタープライズはコンタクトしてしまう。ピカードの提案で自分たちのパクサン人とのコンタクトの記憶を消し、この宙域から去るはずだったのに、乗員たちがおかしい点に気付き、再びここへもどってきてしまったのだ。
ピカードは人類の、謎を解かずにいられない好奇心が今回の事態を招いた事、そしてもう一度、今度はうまくやろうとパクサン人に提案し、彼らはそれを認める。
意識を取り戻したピカードは、デイタからワームホールの影響で三十秒間気絶していたと聞かされる。ピカードはMクラスの惑星の調査を命じるが、デイタはそれを引き止める。ピカードは一瞬考え込み、進路をエバドノIV号星に向けるよう命じた。デイタはこころなしか、ほっとしたような表情を浮かべる。危険は回避された。