エンタープライズは第416宇宙基地に向かっていた。ジェイクという少年のいたずらで彼の弟が死にかけているためだ。ジェイクは弟を見舞うためにデイタと共にターボリフトに乗り込むが、途中で様子がおかしくなったデイタはブリッジで一人降りてしまう。
突然エンタープライズの速度が上がり、コースが勝手に変更されてしまう。ブリッジの生命維持装置も停止し、デイタ以外はブリッジから退避する。機関室に向かったピカードたちは一連の事態がデイタのせいであることに気付く。そして艦のコントロールを取り戻そうとするが、デイタの方が一枚上手だ。
ジェイクは医療室の弟を見舞うが、兄のいたずらに腹をたてたウィリーは口をきこうとしない。
ブリッジのデイタは操作コマンドにセキュリティーコードを設定、ライカーたちを翻弄する。そして自分自身をどこかに転送してしまう。
惑星に降下したデイタの前に現れたのは、とうの昔に死んだと思われていた彼の生みの親、ノニエン・スン博士だった。
医療室のウィリーの容体は次第に悪化している。ピカードたちはやっとブリッジに戻ることが出来たが、デイタのセットしていったセキュリティーコマンドのせいで艦のコントロールを取り戻せない。
親子の対面をはたしたデイタとスン博士が談笑している。博士はデイタがここにやってくるようあらかじめプログラムしておいたという。デイタはなぜ私を作ったのかと尋ねると博士はお前は存在すべき存在だったのだと答える。そして種の保存願望の様なものだと付け加える。そこへロアが現れる。彼も博士のプログラムに操られていたらしい。デイタはロアの機能を回復しようとする博士を止めようとするが、二体のアンドロイドがそろったことに喜んだ博士は、かまわずロアを目覚めさせてしまう。
エンタープライズでは相変わらず艦のコントロールを取り戻そうとピカードたちが必死になっていた。そしてウィリーの状態もますます悪化している。
博士は二体のアンドロイドたちにロアは機能異常を起こしたために分解されたこと、感情の有無を除けば二体の機能はまったく同じであることを説明する。怒り出すロアと事実を知り驚くデイタ。さらに博士はデイタに感情を与えるチップをプレゼントしようと言い出す。急にやさしくなったロアにデイタは疑いの目を向ける。博士はデイタの手術の前に一休みしたいといって部屋を出て行く。デイタを見てニヤッとするロア。
ライカーたちはコンピュータをだますことに成功、デイタの後を追って惑星に降下する。
博士は感情チップを移植する手術を終えた。だが、博士が手術をしたのはデイタではなく、デイタになりすましたロアだった。博士はロア用のチップではないというがロアは博士を投げ飛ばし、どこかへ転送されていってしまう。惑星に降りたライカーは瀕死のスン博士と、スイッチを切られたデイタを発見する。デイタは博士と二人きりで別れの挨拶をする。
エンタープライズは宇宙基地に到着、ウィリーの治療も無事行われた。小さな兄弟たちが仲直りした様子を見たデイタはビバリーに「不思議だ」という。そしてビバリーの「兄弟のきずなは簡単には切れないものよ」という言葉を聞き、ぎょっとしたような顔をするのだった。