連邦とレガラ星の和平交渉のため、スポックの父サレックがエンタープライズにやってくることになっていた。ピカード、ライカーが転送室に迎えに行くとやってきたのはサレックの助手たちで、サレックは高齢で体が弱っているため一切の歓迎式典を控えて欲しいと言う。少し遅れてサレックも転送されてくる。だが、助手たちの話と違いやる気満々で、ピカードは一抹の不安を感じる。
ウェスリーとジョーディが会場の準備をしている。そこへ現れたサレックは壁をむきだしにしろと命じたり、いろいろ細かい注文を付ける。とても体調を崩しているとはおもえない。
サレックのために今晩開かれるはずだった音楽会は予定通り行われることになった。サレックの代わりに妻のペリンを誘ってはというトロイの提案でピカードはサレック夫妻の部屋を訪れる。ペリンはサレックは瞑想中だと説明するが、サレックは精神を集中できないでいた。
会場の準備をすすめていたウェスリー達は些細のことで口論を始め、そこへ現れたライカーに止められなければ、殴り合いになりそうな勢いだった。ブリッジではサレックの部下サタスがデイタに不測の事態に備え代わりは用意してあるかと尋ね、デイタは不思議に思う。
音楽会が開催された。欠席するはずだったサレックもペリンとともに現れた。サレックは音楽を聴くと涙を流し、ピカード達を驚かせる。
ウェスリーはビバリーに昨日の音楽会を休んだ理由を聞かれる。ビバリーは、適当に答え部屋から出ていこうとするウェスリーを平手うちする。ビバリーがなぜ平手うちなどしてしまったのだろうとトロイに相談しにいくと、艦内で同じようなことが何件も起きていると聞かされる。ライカーとウォーフが「最近、艦内が殺気立っているな」と話しながらテンフォワードに入るとそこは大乱闘の真っ最中だった。
一連の事件はサレックが原因と推測された。年をとりベンダイ症候群にかかった彼が抑えきれなくなった感情を周囲にまき散らしているのだ。このままでは和平交渉を成功させられそうにない。ピカードはサレックとやってきた部下、メンドローゼンに事情を説明するが、彼は耳を貸そうとしない。
デイタはサタスから「このままでは危険だ」と打ち明けられる。サタスは、今までもサレックの感情を抑える手助けをサレックに内緒でしてきたという。
ピカードは現実を直視するようサレックに忠告すべくサレックの部屋に向かう。が、ペリンはピカードの言葉を否定し、サレックと会わせようとしない。そこへサレックが出てきて話を聞こうとやってくる。サレックは自分は健康だと言い張るがサタスの件を知るとピカードと二人で話がしたいと言う。サレックは感情の平穏は保たれていると言い張るが、音楽会で涙を流したことを指摘されると我を忘れ怒鳴りはじめる。
レガラ星人とのランデブーは迫っていた。ピカードがライカーと交渉の延期を申し出ようと話しているとペリンがやってくる。そして彼女はサレックの誇りを守るためピカードに助力を求める。
ピカードはサレックに精神融合を申し出る。リスクは大きいが、すくなくとも交渉の間はサレックの感情を抑えられるはずだ。ビバリーの見守る中、二人は精神融合をおこなう。
精神融合は成功し、サレックは冷静さを取り戻す。その一方でピカードのほうはバルカン人の強い感情の渦に翻弄され苦しんでいた。
和平交渉は無事成功した。サレックはピカードに「我々は互いを心の中にもっていることを忘れるな」と言い残しエンタープライズから去っていった。