ブルールIV号星では軌道をはずれた月が惑星に突入しようとしていた。エンタープライズはブルールの研究者たちと協力してこれを回避しようとしていたが、結果はあまり芳しくない。と、突然艦内に怪音が響き渡り、ブリッジに素っ裸のQが現れた。
Qは能力を剥奪された上、Q連続体から追放されてしまったと言い張る。そして保護を求めてエンタープライズにやってきたと説明するが、ピカードはウォーフに命じてQを拘束させる。ピカードとライカーはブルールの月が軌道を外れたのはQのせいだと思うが、自力で解決策を見つけようと話し合う。
艦内に閃光が走る。スキャンされているようだ。光は拘留室のQのなかに入っていく。Qのもとをピカードが訪れる。Qはパワーはないが力を貸してやろうと提案、ピカードはそれを認める。Qのエスコートはデイタが務めることになった。
ジョーディたちが機関部で月の移動方法を話し合っていると、Qが腰が痛むと言い出す。だが彼がふと口にした「重力定数」がヒントになってワープフィールドで月をつつみ込むという解決案が見つかる。ビバリーに腰の痛みを除いてもらったQは空腹だと言い出し、テンフォワードに向かう。デイタの勧めでチョコレートパフェを注文しているとガイナンが現れる。そしてデイタが乗員たちはまだQが人間になったことを信じていないというといきなり机の上のフォークをQの手に突き刺した。
エンタープライズの前にガス状の生命体が現れた。カラクレインという名のこの生命体はQに復讐しようとしているらしい。Qはピカードに保護を求めるが、次の宇宙基地で降りろといわれてしまう。
機関部に向かう途中、Qはどうしたらピカードに自分の才能を認めさせることが出来るかと尋ねる。デイタはこれに対し協調性を身に付けろとアドバイスする。いよいよ月を移動させるプランが実行されようとしていた。ジョーディに命令されむくれるQもデイタになだめられ、操作を手伝う。わずかに月が軌道を変えはじめたその時、カラマレインがエンタープライズに攻撃を加え、エンタープライズはブルールの大気圏に突入してしまう。そればかりかQに対する攻撃を止めようとしたデイタもダメージを受け動作を停止してしまう。
艦長室でQはピカードに無力な自分の不甲斐なさを嘆く。その後医療室のデイタを訪れ「最も優れているはずのアンドロイドが人間性を求めるなんて」と言い残し、シャトルベイへ向かう。
Qはカラマレインを自分に引き付けようとしているらしい。ピカードはQを転送・回収しようとするが、ロックオンできない。
そのころシャトルの中にはもう一人Qが現れていた。Qの挙動をずっと見守っていたと言う。そしてQが自分を犠牲にしようと本気で考えたというと、もう一人のQはQのパワーを戻してやる。パワーが戻ったQはカラマレインを掌サイズにかえ、どこかに吹き飛ばしてしまう。
カラマレインが消えたのを見て、とうとうQが死んだと話しあう乗員たちの前にメキシコ風のいでたちのQが派手に現れた。Qはエンタープライズを去る前にデイタに贈り物をする。一瞬ではあるが、デイタは「笑い」という人間らしさを味わう。そして、いつのまにか月の軌道も正常に戻っていた。