ホロデッキではデイタが人間性を身に付けようと「ヘンリー五世」を演じている。見ていたピカードが彼の演技を誉めているとライカーから呼出がかかる。中立地帯にロミュラン帝国の偵察機が侵入したらしい。急いでブリッジに向かうと、偵察機のパイロットか通信が入り、連邦への亡命を求めてきた。
確かに偵察機はウォーバードから追撃を受けていた。そしてエンジンに攻撃を受けた偵察機が連邦域に入ってきた。エンタープライズは偵察機を保護しようとするが、追ってきたウォーバードはあっさりと引き返してしまう。偵察機の乗員が回収された。転送室に実体化したロミュラン人はすぐに艦長に会わせろと言う。
シトール中尉と名乗るロミュラン人は「ネルバラIII号星に基地が密かに建設されている。48時間以内に大規模な艦隊が配備され、ロミュラン側は連邦に攻撃を仕掛けるだろう」と警告する。だが、彼の言っていることはあまりにもロミュラン帝国がいままでに仕掛けてきた罠にパターンが似ているため乗員たちは信じようとしない。と、突然、偵察機が爆発する。医療室で治療を受けていたシトールに何故偵察機を自爆させたのかと尋ねると、亡命はするが祖国を裏切るつもりはないと答える。部屋に案内されたシトールはブーツから小さな円盤状の物体を取り出し、じっと見つめる。
ネルバラIII号星をスキャンした結果では何も発見されなかった。ラフォージたちは偵察機とウォーバードの追跡劇が見せかけのものであることに気付いていた。ますます疑いは深まるが、タイムリミットは一刻と近づいてきていた。
ライカー、トロイがシトールを尋問するが何も語ろうとしない。
エンタープライズからネルバラIII号星に向けて探査機が発射され、その結果、低レベルの亜空間信号が感知された。信号の正体を突き止めるのは実際に上陸班を送るしかない。
テンフォワードでデイタとシトールが話している。もう故郷に帰ることが出来ないとなげくシトールのためにデイタはホロデッキへ彼を連れて行くが、もう故郷は捨てたと言い放つ。そしてデイタにピカードへの伝言を頼む。「ジャイロック提督から話があると伝えてくれ。」
艦隊司令部でもシトールの正体が悪名高いジャイロック提督であることが確認され、ピカードは彼の言うことは信じないよう警告される。ピカードの部屋へジャイロックがやってきた。彼は子供たちのための宇宙平和を築きたかったと説明する。今度の件も議会に考え直すよう提案したが聞き入れられなかったという。だが、ピカードは全面的な協力が得られない限り、彼を信じることは出来ないと言い放つ。
とうとうジャイロックが折れた。エンタープライズはネルバラIII号星に向かった。だが、惑星には何も、亜空間信号すら探知されない。ジャイロックがブリッジに呼び出される。彼は惑星に何もないことを知らされ、茫然とする。一連の情報は彼を陥れる罠だったのだ。
急いで惑星から離脱しようとするエンタープライズの前にウォーバードが現れ、攻撃を開始した。ウォーバードのトモロク司令官はエンタープライズに降伏を勧告するが、ピカードは余裕をみせ、トモロクを刺激する。トモロクの怒りが爆発しそうになった時、クリンゴン帝国のバード・オブ・プレイが遮蔽装置を解いて姿を現した。
危機は回避された。だがジャイロックは自殺してしまう。届くことのない子供たちへの遺書をのこして。