長い間外部との接触を断っていたサイバネテイックスの権威であるアイラ・グラビス博士。エンタープラズは彼の住む小惑星から彼の助手が発信している緊急通信を受信した。
その頃、トロイはジョーディに誘われ、イメージチェンジしたがっているというデイタの部屋へ向かっていた。二人はデイタの顔を見た二人はあっけにとられ、こらえきれなくなったトロイは出ていってしまう。デイタは自分の顔に髭を書いていた。
ブリッジではグラビス博士の助手とコンタクトをとろうとしていたが、なぜか応答はなかった。一体基地でなにが起ったのか?
基地に向かうエンタープライズはU.S.S.コンスタンティノプールからの救難信号を受信した。船体に亀裂が走ったらしい。博士と二百万の命のどちらを救えばいいのだろうか?とりあえず博士の基地に上陸班を降ろし、エンタープライズはそのままコンスタンティノプールの救助に向かうことになった。
基地に到着したエンタープライズはデイタたちを緊急転送し、再びワープ航法に移った。
基地の中では博士の助手カリーン・ブリアーノという女性が待っていた。トロイが呼び掛けに応じなかったわけを彼女に尋ねると、カリーンはそのチャンスがなかったと答えた。トロイがその真意を尋ねた途端、当のグラビス博士が奥から現れた。意外と元気そうだ。博士はデイタを見るなりデイタがスン博士に作られたことを見破る。そして自分はスン博士の恩師であり、デイタにとっては祖父にあたると博士は言った。上陸班に同行した女医のセーラーは博士がダルネー病に罹っていて、もう打つ手が無いと報告する。
その頃コンスタンティノプールの修理を終えたエンタープライズは博士の惑星へと急いでいた。
博士の実験室。博士は自分のことを「おじいちゃん」と呼べとデイタに言う。デイタは博士のハミングしていた「オズの魔法使い」のことを尋ねる。そして博士はデイタが感情や痛みを持っていないことを指摘し、デイタを哀れむ。
カリーンたちが話し込んでいる。セーラーの診断に診断によれば博士はもってもあと二週間の命。トロイが博士からカリーンに対する好意を感じると指摘すると、カリーンも博士に好意を持っていると認めた。
博士はデイタとばかり話していた。博士は自分の頭脳をコンピューターに移す方法を見つけたという。博士はデイタに「死」を理解することはできないだろうと尋ねる。そしてデイタが「スイッチを切った時のような感じでしょう」と答えると、博士は何かを思い付いたようだった。
エンタープライズは小惑星に接近しつつあった。トロイたちが博士をどうするかと話していると、デイタがやってきて博士の死を告げた。
エンタープライズはカリーンを収容し、宇宙基地へと向かっていた。ピカードからなぜ博士が危篤に陥ったときにドクターを呼ばなかったのかと尋ねられたデイタは「呼んでも無駄だったでしょう」と答えた。
テンフォワードでカリーンが窓の外を見ながら物思いにふけっているとデイタがやってきた。デイタは彼女に優しい言葉をかけ、博士が彼女に好意をもっていたと告げた。
博士の宇宙葬が行われた。ピカードの弔辞がおわり、いよいよ棺が放出さようとしたときデイタが自分にも一言言わせてくれといいだす。だがデイタは彼らしくない熱のこもった話を延々と続け、ピカードに遮られる。そしてカリーンが博士に最後の別れを告げ、博士の遺体は宇宙へ転送されていった。
作戦室でデイタがピカードに先程の行動をわびている。それに対してピカードは「無理をせず、自然に振る舞え」とアドバイスをした。作戦室を出たデイタは反省したふうも無く、通りがかった女性を見て口笛を吹きながらターボリフトに乗り込んだ 。
ピカード、トロイがデイタのことを話しながら通路を歩いている。二人とも博士が死んでから様子のおかしいデイタのことが心配なのだ。
ブリッジではデイタがライカーやウェスリーと話していた。だがデイタはやたらと難解な表現を使い、様子がいつもと違う。ライカーたちはデイタがふざけていると思い込んでいる。
カリーンがピカードたちに連れられてブリッジに現れたことに気づいたデイタの目がけわしくなった。いまいましげに「艦長の興味はカリーンにあるようだ」と言うデイタ。ピカードに聞き返され、何でもないとごまかすが、しばらくすると我慢しきれなくなりピカードに食って掛かる。カリーンとピカードが話しているのが気に入らないようだ。ピカードは作戦室へ行けとデイタに命じる。そしてトロイはデイタのピカードに対する嫉妬心を感じとっていた。
作戦室に呼ばれたデイタはピカードに弁明を求められるが、それに応じないばかりか敬語すら使おうとしなかった。
機関部でジョーディがデイタの精密検査を行うが,異常は発見されない。トロイはデイタの心に問題があると考え、心理テストを行った。いくつかの映像を見せられたデイタは精神的な高揚を示した。
トロイはデイタの体の中に別の人格が侵入している恐れがあるとピカードに報告した。このままではデイタ自身の人格が崩壊してしまう。
エンタープライズは第6宇宙基地に到着した。ここでカリーンを降ろすことになっている。ピカードはコンピューターにデイタの所在を確かめた。すると自室で謹慎しているはずなのに第10デッキいた。ピカードは彼を監視するようウォーフに命じた。
テンフォワードではデイタがカリーンに真実を告げていた。やはり博士がデイタの体をのっとっていたのだ。
ピカードはドクター・セーラーとトロイを呼び、基地で博士とデイタがどのようにすごしていたのか質問した。そして博士の様子を聞いたピカードは、自分の予想が正しいことを確信した。
「生まれ変わったようだ」と博士は喜びを語る。そして動揺するカリーンに博士は彼女のためにアンドロイドの体を作るつもりだと約束するが、彼女はただ泣くばかりで、アンドロイドの体など欲しくないと答える。それを聞いた博士はテーブルを立ち、出ていった。
博士は機関部へ向かっていた。ピカードは博士にデイタと話をさせてくれと頼むが断られてしまう。博士は機械と人間をくらべれば人間が生き延びるのは当然だと言う。
博士はエンジン近くの上部デッキに上った。ピカードが後を追っていくとジョーディが床に倒れていた。「暴力はふるわない」と言う博士に「これはなんだ」と詰め寄るピカード。博士は予想外の展開に動揺している。彼はテンフォワードでカリーンの手を握った時に彼女の手を骨折させていた。博士は自分のからだをコントロールしきれないでいた。
ピカードはどんな生命体でも他人の命を自由にすることはできないと語りながら博士に使い近づいていった。博士は「来るな」と叫ぶ。そして振り回した腕がピカードにぶつかってしまい、ピカードは床に崩れ落ちた。それを見た博士ははっと我にかえった。
ピカードはポラスキーに起こされた。デイタは機関部にはいなかった。探しに行くとデイタは自室に倒れていた。ジョーディが話し掛けてみるといつものデイタに戻っている。カリーンは博士が自分の頭脳をコンピューターに移していたことに気づく。確かに博士の知識は保存されたが、精神はどこにもなかった。
ブリッジ。一連の記憶を失っていたデイタはライカーからポラスキーを口説いていた時のことを尋ねられぎょっとする。そしてしばらく考えた後、「落ちました?」と聞き返した。