Star Trek the Next Generation 2nd season


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無言の調停者
Loud as a Whisper

第2シーズン 第31話
宇宙暦:42377.2

耳の不自由な調停者がクルーに付き添われ、一世紀以上も戦争の続いている惑星に降り立つ。

無言の調停者-あらすじ-


15世紀も内戦が続くソライスV号星。彼らは平和への道を望み、リバと彼の「コーラス隊」が調停人に選ばれる。彼はクリンゴンと連邦の同盟締結の際も調停者をつとめていた。不運にもソライスV号星で「コーラス隊」が殺されてしまい、代わりにディアナが平和交渉を進めることになるのだが ...

監督:Larry Shaw
Cast
リバ Reva: Howie Seago
アドニスの戦士:Leo Damian
ソラリの戦士:Richard Lavin と Chip Heller
オブライエン:Colm Meaney


無言の調停者


エンタープライズはラマティスIII号星へ向かっていた。この星は隣のソレイスV号星では内戦が続いていたが、和平へ向け調停が開かれることになり、その調停人をエンタープライズに迎えることになっているためだ。その調停人の名はリバ。様々な調停をまとめた実績のある有名な人物だ。
転送室に乗員たちが集まってきた。ディアナはウォーフに「戦いの予感でもしているの?」と尋ねる。リバはクリンゴン帝国と惑星連邦の停戦調停をまとめた人物だが、クリンゴン人にとって「調停」はなじめないものらしい。

ピカード、トロイ、そしてウォーフが惑星に転送された。だがあたりを見回しても部屋の中には誰もいない。
三人があたりを見回していると、一人の男がやってきた。トロイは彼がリバ本人だと気づく。リバが部屋の真ん中にある台座に立つと、裏から二人の男と女が一人現れた。女性が歓迎の意を伝えた。リバは自分の意志を直接表現せず、三人を通じて他人に伝えていた。三人は「学者兼芸術家」、「戦士兼アドニス」、「教養のある女性」という役割を分担していた。リバは口も耳も不自由だった。どうやって意思を伝えていいのかわからないピカードはリバの怒りをかう。一方、トロイはリバのコミュニケーション法は洗練されたものだと褒め称えた。ピカードたちはリバたち四人とともにエンタープライズへ帰還した。

リバたちはブリッジに案内され、乗員たちの紹介を受けた。その後、リバはトロイを指名し、彼女とともに艦内見学に出かけた。リバはしだいにトロイに心を許すようになり、夕食に誘った。
観察ラウンジで調停に関する打ち合わせがおこなわれた。だがリバはあまり詳しい話を聞こうとしない。先入観を持ってはまずいという。彼は15世紀にもわたった内戦で住民たちが戦いの本質を見失ってしまったこと、彼らが和平交渉をしたいと言い出したのは彼らの中になにか変化が起こった徴候だと説明し、出ていってしまった。ライカーたちはリバの調停人としての能力に疑問を感じはじめていた。

エンタープライズはソレイスV号星へ到着した。リバとトロイはいっしょに夕食をしていた。彼は感受性豊かな人物のようだ。彼は通訳を退出させた。意思伝達ができないのではと心配するトロイに、リバは手振り身振りでも意志は伝わることを教える。
停戦中のソレイスで戦闘がはじまった。ピカードは戦闘が止まなければ調停は行わないと警告の通信を送る。すると住民たちは直接リバと話がしたいと言い出した。リバがブリッジに呼ばれ、住民たちとリバの対話が始まった。そしてしばらくすると戦闘は中断された。

リバは上陸する準備をはじめた。彼は住民たちを刺激しないためにも保安部員は同行させない方がいいと主張する。
ライカー、ウォーフ、そしてリバと三人の通訳が惑星に転送された。リバは調停会場の準備をさせた。やがて片方の種族が手に銃を持ち警戒した様子で現れ、少し遅れてもう片方もやってきた。リバは説得をはじめようとするが、興奮した一人の男が発砲してしまう。とっさにライカーがリバをかばうものの、三人の通訳が殺されてしまった。ライカーは原住民たちの「待ってくれ」という叫び声には耳を貸さず、生き残ったリバたちをエンタープライズに緊急転送させた。

エンタープライズに戻ったリバは取り乱し、まわりに何かを伝えようとするが、通訳がいない今、彼の意志は誰にも理解できない。テレパスのトロイにも理解できなかった。ピカードは「一人ではない」と励ますが、リバは肩を落とし、出ていってしまった。
ソレイスの戦闘は激しくなる一方だった。デイタはリバの使う手話を分析し、理解しようと試みる。トロイとポラスキーはピカードにリバの様子を報告した。彼はすっかり自信をなくし、落ち込んでいた。分析を続けていたデイタは彼の手話を覚えおわった。これ以上の死者を出さないためにもなんとかして彼の自信を回復させなくてはならない。

リバは自分のうぬぼれが悲劇を招いたと認めた。ピカードは彼を慰め、交渉を続けるよう説得するが、「あの三人がいなくては」と断られてしまう。
医療室。ポラスキーがジョーディの目の検査をしている。危険を伴うが視神経を再生させれば視力を回復できるだろうと言われたジョーディは考え込む。そして「少し考えさせてくれ」と頼んだ。
自室で考え込むリバ。トロイは自分がピカードから交渉を進めるように命じられたと打ち明け、助言を求める。彼は「両者の小さな接点をまず見つけ、対立しているもの同士の言い分を納得の行くまで話し合わせ、理解させることだ」と答える。「試練を通じて協力させることだ」という言葉を聞いたトロイは「あなたならそれができる」と言い返す。リバの目が輝いた。リバは通訳がいなくても調停人として振る舞う方法を見つけたのだ。

再びリバとライカーたちが惑星に転送された。リバは調停の準備を命じ、ライカーたちに帰ってくれと伝える。彼は住民たちに手話を教え、その困難さを通じて彼らを結び付けようとしていた。危険な賭けだがリバの決意はかたい。ライカーたちは彼を残し、帰還した。
ピカードはトロイを作戦室に呼び、ねぎらいの言葉をかけた。そしてエンタープライズはリバの成功を祈りつつ、次の任務へ出発した。




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