Star Trek the Next Generation 2nd season


第1シーズン 第2シーズン 第3シーズン 第4シーズン 第5シーズン 第6シーズン 第7シーズン Boldly Go...


前のエピソード<- ->次のエピソード


闇の住人
Where Silence has Lease

第2シーズン 第28話
宇宙暦:42193.6

エンタープライズは虚空の中に閉じこめられてしまう。エンタープライズが脱出しようともがく様子を何者かが楽しんでいるようだった。

闇の住人-あらすじ-


ピカードは、「ブラックホール」からすぐに遠ざかるべきだというウォーフの提案を聞き入れるべきだった。正体不明の虚無に次々と艦船が飲み込まれてしまったというクリンゴンの昔話がウォーフの口から語られる。

監督:Winrich Kolbe
Cast
ナギラム Nagilum: Earl Boen
Haskell少尉: Charles Douglass
転送主任:Colm Meaney


闇の住人


ピカードが心配そうにブリッジを歩き回っている。心配の原因はホロデッキにいるウォーフとライカーらしい。当の二人はホロデッキでウォーフの戦闘用プログラムを体験していた。襲い掛かるモンスターをなんとか倒した二人。だが興奮しているウォーフはライカーに襲い掛かろうとし、ライカーに怒鳴られて、やっと我に帰る。「いつもこんな調子か」とライカーに尋ねられたウォーフは「もっと過激です」と答える。
エンタープライズはモルガナ星系に到着、ここで星図の制作をすることになっていた。センサーには「やみの区域」が現れたり、消えたりしている。デイタによれば、これは文字どおり「無」で、その存在ははっきりしない。これがブラックホールのようなものであれば内部を捜索してもいいのではとウェスリーが提案し、ピカードは調査を命じた。

トロイのこの「無」の中には生命体の存在は感じられないと報告した。エンタープライズは「無」に接近し、探査機を発射した。しかし探査機からの信号はすぐに途切れてしまった。それを見たウォーフは警戒態勢をとるようピカードに提案する。ピカードに提案の真意を尋ねられたウォーフは、クリンゴンの伝説の中に「船を貪り食う闇の怪物」が登場すると説明する。再び探査機が発射されるが、前と同じように消え去ってしまった。
探査機の消えた位置から「無」の境界が判明、ピカードはライカーの反対を押し切って近くまで接近するよう命じる。しばらくは何事も無いように思われたが、突然「無」がエンタープライズを包み込んでしまった。

「無」の内部は文字どおり何も存在せず、エネルギーも、その大きささえも観測できない。その上、外部との連絡も不可能だった。 ピカードは艦を発進させた。しかし、計器の上ではワープ航法をしているはずなのに、まったく進んでいないようだ。
デイタの提案でビーコンを設置し、遠ざかりながら距離を測ることになった。艦が進むにつれてビーコンの音も小さくなっていく。だがしばらくすると再びビーコンの音が聞こえ始め、大きくなっていく。エンタープライズはループにはまってしまったようだ。

センサーに何かの信号が捕らえられた。それは遮蔽装置で偽装したロミュラン・ウォーバードだった。ウォーバードは遮蔽を解くなりエンタープライズへ攻撃を開始する。だが、エンタープライズから発射された一発の光子魚雷で大破、爆発してしまった。不思議なことに、その破片はセンサーに感知されない。
その直後、U.S.S.ヤマトが姿をあらわした。交信を求めるが応答はなく、計器は作動しているようだが、生命反応はない。
調査のため、ライカーとウォーフがヤマトに転送された。二人は同じ地点に転送されたはずなのに、実体化したライカーはウォーフが近くにいないことに気づく。突然ウォーフの絶叫が聞こえてきた。ライカーがそちらへ走っていくと、向こうからフェーザーを構えたウォーフが駆け寄ってくる。ウォーフにはライカーの叫び声が聞こえたという。ライカーはすぐに二人を回収するようエンタープライズに要請するが、通信は途中で途切れてしまった。ブリッジのピカードのほうでも二人を転送しようとオブライエンに命じるが、二人をロックすることができない。ライカーたちは仕方なくブリッジに向かった。

突然エンタープライズの電源が落ち、非常用電源に切り替わった。
ライカーはU.S.S.ヤマトの構造物が連邦製ではないことに気づく。通路への扉が開くと、なぜかそこには存在しないはずのブリッジが現れた。ブリッジは二つ。ここでも空間がループしているようだ。ウォーフはパニックに陥ってしまい、ライカーになだめられる。 エンタープライズは艦のコントロールを回復した。気がつくと「無」に裂け目が出来ている。
ピカードはライカーたちの回収を命じるが、目の前のヤマトの姿が次第に消えはじめた。ヤマトとの通信が回復、ライカーたちはすんでのところで回収された。

なぜエンタープライズは「無」に囚われているのか?疑問は深まるばかりだ。再び「裂け目」が現れた。だが、エンタープライズが接近しようとする消えてしまった。
トロイは今では「無」の内部に生命体の存在が感じられると報告する。そして、まるで「迷路の中のねずみ」だと今の様子を喩える。
するとメインビューワーに大きな顔が映し出された。その顔は「ナギラム」と名乗った。彼は乗員たちを観察した後、「限りある生命体なのか?」と尋ねてきた。そして一人の乗員を殺し「面白い」と言う。さらにエンタープライズの乗員たちを使って「様々な死」を確かめると宣言した。

観察ラウンジに上級士官が集まり、ナギラムとどう戦うか検討された。しかし実体のない相手と戦うことなどできるのか?ピカードは実験に命を奪われるくらいなら艦ごと自爆すると宣言した。
ピカードはライカーとともに機関部に向かい自爆装置を作動させた。爆発まであと20分。ピカードが自室に戻って考え込んでいると、トロイとデイタがやってきて「自爆しても何も止められない」と彼に言う。そしてピカードに「死とは何か」と尋ねる。
ピカードはいくつかの考え方があるが、自分にはうまく断言することができないと答えた。やがてピカードは二人の様子がどこかおかしいと考えはじめる。そしてデイタとディアナが彼のことを「ジャン・リュック」と呼ぶのを聞き、「無駄だ、ナギラム」と告げる。

すると二人の姿は消え、ブリッジからは「無」が消えたと報告が入った。だがピカードは自爆装置を解除しようとせず、そのままワープ航法でこの宙域を離れるように命じた。ナギラムのことを心配したピカードは、自爆十秒前になってようやく自爆装置を解除した。
作戦室に入ったピカードは星を眺め、「これで満足か?ナギラム」とつぶやく。すると机の上のコンソールにナギラムの顔が現れた。彼は、「人類は好戦的すぎて、共通点を見つけることが出来なかった。これ以上関わりたくない」と語る。それを聞いたピカードが「我々には好奇心という共通点がある」と言うと、ナギラムもそれに同意する。そして「また会うかもしれない。その時はきちんとした空間で会いたいものだな」というピカードの言葉を聞くと、姿を消した。




前のエピソード<- ->次のエピソード


Star Trek the Next Generation 2nd season


第1シーズン 第2シーズン 第3シーズン 第4シーズン 第5シーズン 第6シーズン 第7シーズン Boldly Go...