Star Trek the Next Generation 1st season


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神に似た人々
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第1シーズン 第18話
宇宙暦:41463.9

植民化が行われているベララIV号星を訪れた乗員たちをなにものか襲い、逃げ遅れた労働者が殺された。


神に似た人々-あらすじ-


今回のエピソードでは「第一級優先条項」を破った結果が描かれている。

Quotes:"Ugly bags of mostly water" -Microbrain
吹き替えでは「醜い醜い水ばかりの袋......」

監督:Corey Allen
Cast
Kurt Mandl:Walter Gotell
ルイーザ・キム:Elizabeth Lindsey
Bjorn Benson:Gerard Prendergast

おまけ:開拓基地にあった機械の一つに、「ナイトライダー」でナイト財団が使っていたのと同じものがあった。




神に似た人々


プレイアス星団の調査中、エンタープライズはベララIII号星の開拓団を訪問するよう命じられた。

ベララIII号星は荒れ果てた惑星で、あんなところに人がいるのかと乗員たちは一様に驚く。エンタープライズは開拓基地に呼びかけてみるが、なぜか応答はない。何度か呼びかけを繰り返した後、監督官のマンドルと名乗る男が応答してきた。トロイは彼が何かを恐れていると報告する。ピカードが休憩もかねて少しエンタープライズにやってこないか、もしくはこちらから訪問しても構わないかと提案すると、マンドルは忙しいからという理由で断る。トロイはピカードの言葉を聞いた彼がパニックに陥っているようだと報告、調査の必要性を感じたピカードは上陸班を送る決心をした。

トロイたちが惑星の基地内に降下した。三人が転送されてきたことに気づいたルイーザという女性が歓迎してくれた。予想とは違い彼女は友好的で、同僚のマレンソン、ベンソンを紹介してくれた。

彼女の話によれば開拓はイマージャという機械を利用し、荒れ果てた惑星をMクラスの環境に徐々に変化させる方法で行われていた。ベララIII号星は生命体の存在も否定され、地下には水もある開拓にはうってつけの星だったのだ。いまのところ、予想以上に塩分含有量の多い水の汲み上げが難航しているらしい。

マンドルが現れ、先程の無礼をわびた。マレンソンに地下水圧室での作業を命じた後、彼は開拓に関する様々な設備の説明を始めた。

突然、トロイがマンソンの身に降りかかる危険を感じた。ライカーたちが地下へ急ぐと、マンソンの絶叫が聞こえてきた。だが、部屋の扉を開ける前に彼の声は途切れてしまう。やっと扉を開けると、体の一部が焼け爛れたマンソンが倒れていた。

マンソンはフェーザードリルの不調に巻き込まれたようだ。ターシャは重傷の彼と共にエンタープライズに帰還した。そして「私も行きたい」といいだしたルイーザも、マンドルもエンタープライズへ転送された。

地下水圧室の調査を始めたデイタはドリルが勝手に動きだしマンソンを襲ったのではないかと疑う。デイタがドリルの装置を操作しはじめると、突然部屋の扉が閉まり、ドリルがフェーザーを発射しはじめた。

デイタから異常を知らされたジョーディとベンソンが水圧室に向かうが、扉がロックされていて開かない。なんとか開けようと試行錯誤しているうちに部屋の中のフェーザーの発射音が止む。そして扉が内部からこじ開けられ、デイタが歩み出てきた。デイタの無事の姿にほっとするジョーディだが、ベンソンはデイタがフェーザードリルを破壊してしまったことを責める。いずれにせよ、何者かが人間を襲おうとしている可能性が高くなってきた。

エンタープライズに戻ったデイタはピカードとマンドルに襲われたときの様子を説明する。だが、マンドルはデイタの話を信じようとしない。ピカードは真実が判明するまで彼を拘束させることにした。マンドルが出ていった後、デイタは水圧室の電源を入れた途端、何者かがインプットしたマレンソンを殺すためのプログラムが再起動したのではないかという考えをピカードに報告した。

医療室に収容されたマレンソンは治療のかいなく死亡してしまった。一方、なぜか開拓基地全体に電圧の降下が観測された。ピカードはデイタ、ジョーディに基地をもう一度調査させ、ターシャに開拓団の三人の経歴を調べるよう命じた。

基地に戻ったデイタは地下水圧室にある地下へのパイプの底にある不思議な物体を発見した。それは不思議なリズムで光る小さな物体で、デイタが生命体ではないかと考える。マンドルはこれを隠していたのではないだろうか。

小さな発光体はエンタープライズに持ち帰られた。この物体が無機物であるのは明らかなようだが、ビバリーはこれが分裂・増殖する、つまり生命体である可能性が高いとピカードたちに説明する。コンピューターのスキャンの結果でも、組成は不明だが、無機物という結果が出た。スキャンが始められた途端、物体が音を発しはじめた。どうやら人間に、またはほかの何かに反応しているようだ。ウェスは光に反応しているのではないかと言う。改めてスキャンすると、コンピューターはこれが生命体であると報告した。

作戦室。ピカードはマンドルを呼び、生命体のことを話すが、彼はそれを認めようとせず、怒り出した彼は出ていってしまった。生命体のことを指摘されて戸惑ったのか、それとも殺人容疑をかけられて頭に来たのかはトロイにもわからなかった。

ルイーザが部屋で泣いている。そこへライカーが様子を見に来た。ライカーは彼女に生命体のことを説明した。マレンソンの死と開拓の失敗がこたえているようだ。

ブリッジにいたピカードはビバリーから医療実験室に来るように言われる。ジョーディが生命体の「動き」を確認したのだ。一同が見守る中、生命体の発する音と光が一段と大きくなり、二つに分裂してしまった。ビバリーは生命体の入った容器の周りにシールドをはろうとするが、なぜかうまくいかない。ピカードたちが部屋から待避しようとすると、コンピューターが「通訳の要請が入りました」と報告、スピーカーからは様々な言語が入り乱れて流れ出した。廊下に出たピカードはブリッジのライカーに生命体が人間とコンタクトしようとしていることを伝え、医療実験室に非常用の隔離設備を設置するように命じた。

ピカードは観察ラウンジにマンドルたち開拓団を集め、生命体のことを白状させようとする。やはりマンドルだけはその存在を知っていたが、ほかの二人はまったく気づかなかったようだ。そしてマンドル自身も「生命体」がエネルギーを放出していたこと以外は知らなかった。ベンソンは「砂」のことをピカードに話しはじめる。開拓団が惑星に着いたとき、砂が光っていた。はじめは自然現象とおもっていたが、しばらくすると砂は模様を替えたり、消えたりしはじめたという。今から考えると何かを伝えようとしていたような気がするとベンソンは付け加えた。観察ラウンジに生命体の映像が送られてきた。それを見たマンドルたちは「こんなもの見たことがない」と一様に驚く。

ブリッジではデイタたちが生命体の組成を突き止めた。やはりこれが生命体とは信じがたい結果だった。機関部から実験室の隔離シールドに送っている電力に変動が起りはじめたと報告がはいる。ライカーが機関部に向かい詳しく話を聞くと、シールドに送っているはずの電力が艦内の別の場所に流れているらしい。そうしている間にも生命体は分裂を繰り返していた。

やがて生命体の方から再びコンタクトを求めてきた。今度はコンピューターを介して意志の疎通ができるはずだ。「みにくい、みにくい、でっかくて、中身は水ばかりのふくろ」。人間は生命体にしてみればこう見えるらしい。生命体は開拓団が仲間を殺そうとしたので、マレンソンを殺すはめになったと説明、今度は自分たちが復習する番だと言ってきた。その直後、艦が大きくゆれる。

デイタは生命体が発していた音はエネルギー変動の時のもので、彼らは全体で一つのコンピューターのようなものを形成しているのではないかとピカードに報告する。

マイクロブレインと仮に名づけられた生命体は人間からのコンタクトに応じようとしない。やがて彼らの活動が穏やかになる。どうも「眠って」いるらしい。ピカードはその隙をねらって彼らを惑星に転送しようとするが、転送ビームを弾き返されてしまう。医療実験室は今や完全にのっとられてしまった。

ピカードは再びマンドルたちを観察ラウンジに集め、対策を話し合う。マレンソンがやろうとしていたのは、何だったのか?彼はマイクロブレインの命綱である水を吸い上げようとしていたのだ。彼らが怒るのも無理はないというピカード。

実験室の生命体は再び分裂をはじめ、入れられていた容器を粉々にしてしまう。いまや一段と大きい結晶となったマイクロブレインがこのままの調子で分裂を繰り返していけば、エンタープライズも破壊されてしまうだろう。

しばらく後、もう一度、マイクロブレインの組成を調べなおしてみた結果、彼らが生きるためには光が必要だと明らかになった。ライカーは実験室の入り口まで行き、内部の照明を落とす。

マイクロブレインは「もっと光を」とピカードたちに懇願してきた。予想通りだ。ピカードは戦う意志がないことを伝え、彼らを惑星に帰すことを約束した。生命体は「人類のことを信頼することはまだ出来ないが、今はピカードを信じよう」と答える。ピカードやマンドルたちの見守る中、マイクロブレインは惑星に転送された。

ベララIII号星は隔離された。人類を信用できないと言ったマイクロブレインともいつか理解しあえる日がいつか来るだろうとピカードは一人想う。




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