Star Trek the Next Generation 1st season


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未知からの誘惑
The Naked Now

第1シーズン 第3話
宇宙暦:41209.2

乗員が謎の死をとげた航宙船を調査中、ラフォージが謎のウイルスに感染してしまう。感染した人の精神状態をおかしくしてしまうこのウイルスは、次第に乗員達の間に蔓延していった。

未知からの誘惑-あらすじ-


これはオリジナルシリーズでエンタープライズ(NCC-1701)が感染したものと同じウィルスである。デイタもウィルスに感染し酩酊状態になってしまい、艦長に絡む。さらにターシャと一夜を共にする。彼らはデイタが肉体的にも人間に近づくために一時もむだにしない。

原題 "The Naked Now" からもオリジナルシリーズの第7話"The Naked Time"と関連をうかがえる。


監督:Paul Lynch
Cast
デイタ:Brent Spinner
ジム・シモダ(副機関部長):Benjamin W.S. Lum
転送主任:Micheal Rider
Sarah MacDougal(機関部主任):Brooke Brundy



未知からの誘惑


エンタープライズは科学調査船S.S.チオコフスキーとのランデブーポイントへ向かっていた。チオコフスキーは赤色巨星の観測中だったが、異常事態が発生したらしい。エンタープライズとの交信中にもかかわらず乗員たちの笑い声が聞こえ、通信士官は「パーティの最中だ」と話している。突然爆発音が聞こえてきた。非常用のハッチが爆発したようだ。ライカーはデイタたちとともに調査へと向かった。チオコフスキーの艦内からは生命反応は観測されなかった。

チオコフスキーの艦内には非常警報が鳴り響き、備品が散乱していた。乱交パーティが行われていたらしい。非常用ハッチ付近にいた乗員は皆宇宙へ投げ出され、機関部では環境制御装置に加えられたいたずらが原因で乗員たちが氷漬けになっていた。機関部を調査していたジョーディはふとしたはずみで凍った乗員の一人に触れてしまう。ライカーは全員死亡とピカードに報告した。

エンタープライズはチオコフスキーから回収したデータを参考に赤色巨星崩壊の観測を引き継いだ。医療部ではビバリーが異常な事態の原因を医学的な立場から探っていたが分からなかった。帰還した上陸班のメンバーは医療室で検査を受けることになった。計器上の検査ではみな正常だが、なぜか多汗をかいてるジョーディの態度がおかしい。ビバリーは念のため彼を医療部に拘束した。その頃ブリッジではライカーは以前に似たような状況があったことを思い出し、デイタに詳細を調べるよう命じた。

医療部のジョーディはビバリーの目を盗み、コミュニケーターをはずしてどこかへ行ってしまった。彼女の報告を受け、艦内に捜索命令が出された。当のジョーディはウェスリーの部屋でウェスが作った発明品を見ていた。トラクタービームの発生装置と、乗員たちの声を人工的に合成する装置だ。誉めるジョーディはウェスリーに触る。そして「体が燃える」と言い部屋から出ていった。

ターシャは観察ラウンジにいたジョーディを発見した。彼は「助けてくれ、欲望に負けそうなんだ。自分の目で物が見たい」と彼女に言い、顔を触らせてもらう。ターシャは彼を医療室に連れていった。しかし検査の結果、やはりジョーディの体に異常はなかった。テレパスのトロイにも彼が酩酊状態にあることしか感じ取れない。

過去の記録を調べていたライカーとデイタは「乗員が服を着たままシャワーを浴びる事件」が初代エンタープラズの時代に起き、やはり彼らも酩酊状態になってしまっていたことを突き止めた。彼らは特効薬を発見したと記録には書かれていた。

トロイがターシャの部屋へ行くと、ターシャ上機嫌で鏡の前で服を合わせていた。そして「女らしくなりたい」と言うターシャもジョーディと同じ状態になってしまっていた。ターシャはふらふらと部屋から出ていってしまった。

その頃ビバリーはワクチンの製造に追われていた。気がつくとウェスが医療部に来て遊んでいる。ビバリーがしかると「ここは暑いね」と言い残し、出ていった。ビバリーは息子も謎の病気に罹ったことに気づく。その頃ターシャは腰を振りながら通路を歩き、下士官にいきなり抱きついていた。通路を歩く士官たちにも病気は広まりつつあった。

赤色巨星はあとわずかで崩壊するが、エンタープライズならその破片を容易に回避することが出来るだろう。

機関部にピカードから連絡が入り、機関部長はブリッジへ向かった。副機関部長も医療部に行くよう命じられる。そこへウェスがやってきて、代わりにエンジンを見ているから医療室へ行けば?と提案する。ウェスに触った副機関部長は一瞬考え込むとにこっと笑って出ていった。例の発明品を持ったウェスリーはにやりとする。

機関部長はブリッジに出頭してきた。だがピカードは彼女を呼んだ覚えはなく、機関部に戻るよう命じる。突然、全艦放送が始まった。声の主はウェスリーで「これからエンタープライズはウェスリー艦長代理の指揮下に入る」と宣言、驚くピカードに「新しい時代の幕開けだ」と告げた。

機関部はウェスリーに掌握されてしまった。機関部員たちの様子のおかしくなってしまっている。ウェスはトラクタービーム発生装置を改造し、バリアをはっていた。

ブリッジにも各部署からおかしな報告が集まりつつあった。保安部に連絡してもまともな返答はなく、べろべろのターシャは自室でくつろいでいる。ピカードは彼女を医療室へ連れて行くようデイタに命じた。デイタが彼女の部屋へ行くと、ターシャは官能的な服に着替えていた。彼女はデイタに迫り、ベッドに引きずり込んだ。

機関部では副機関部長が制御用チップを引き抜いて積み木をしている。医療室ではビバリーがワクチンを完成させ、ジョーディに注射するが、効き目がない。ディアナを運んできたライカーに触られたビバリーは呆然とする。彼女も感染してしまった......

ピカードは機関部のウェスを説得しようとしていた。そうするうちにも惑星は崩壊しつつあった。

チロコフスキーをトラクタービームで曳航すると聞いたウェスは、自分で操作を行った。医療室ではビバリーがなんとかワクチンを改良しようとしているが、いらいらして集中できない。ブリッジに戻ってきたデイタの様子がおかしい。ビバリーもブリッジにやってきた。そして胸をはだけピカードに迫ろうとする。ピカードも感染してしまった。

赤色巨星が爆発した。ピカードはまともな指示が下せなくなっていた。ウォーフが回避行動をとろうとするが艦が反応しない。機関部で制御用チップが抜かれてしまったのが原因だ。これから元に戻していたのでは間に合わない。ウェスはデイタにやらせようと提案する。酔っ払ったデイタは命令が理解できないが、速さを競うゲームだといわれ、目にもとまらぬ速さでチップを戻しはじめた。惑星の破片がエンタープライズ向かってくる。間に合うのか?ウェスはトラクタービーム発生装置を逆転して逆の効果を生み出すことに成功、エンタープライズの装置に改造を加えはじめた。

医療室ではビバリーの改良したワクチンが効きはじめた。ピカード自ら機関部へ向かい、ワクチンを注射しはじめた。ウェスは反転させたトラクタービームでチロコフスキーを惑星の破片にぶつけ、その直後デイタはチップを戻し終えた。間一髪、エンタープライズは破片との衝突を回避することに成功した。

皆がブリッジに戻ってきた。ターシャはデイタに向かって「あの事はなかったことにしてくれ」と言う。エンタープライズは次の任務地に向け出発した。




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