=== 病院 ===  158min20sec

状況:小鳥のさえずりが聞こえるのどかな雰囲気の中、細野が座った車椅子を
   舞台下手から坂本が押しながら入ってくる。細野、にらみつけるように
   正面を向いている。坂本舞台の中央で、車椅子を正面に向ける。
   細野、気持ちよさそうな笑顔で
細野:気持ち、いいねぇ
状況:坂本、笑顔で
坂本:気持ちいいねぇ、世間は年の瀬でひどくあわただしいというのに
   この敷地内だけはこんなにのどかだ。こういう時期くらいは病院ってのも
   いいもんだね
細野:いいもんか〜!!!!!
状況:細野、いきなり厳しい表情で叫ぶ。坂本、びくっとして細野の顔を
   のぞきこむ。細野にあわせて、声を震わせながら
坂本:いいもんか〜!!!!!
細野:喉、かわいたな...
状況:坂本、ひきつった笑顔で
坂本:白湯がある。冷たいものは体に良くないってさ先生が
状況:坂本、車椅子の後ろからステンレスの水筒を取り出し、ふたを開けて
   白湯をそそいで細野に渡す
坂本:はい
状況:舞台下手から、ポケットに手をつっこんだ高橋が入ってくる。その後ろには
   メモ帳を開いた香山
香山:てことは、やっぱり脳なのね
状況:高橋、うっとうしそうに
高橋:あんた、さっぱりわかんない何言ってんのか
香山:どうして?
高橋:脳じゃなくて、太鼓だってば
香山:太鼓はお手のものじゃないの
高橋:お手のものだけど人生のだからさ...
状況:細野、香山を見ながら水筒のふたを口に当てている。空気の力で落ちない
   高橋、それを見てあわてて細野の横に駆け寄る。高橋と坂本、急いで
   ズボンのポケットからコップを取り出し、口に当てる、香山を見る
   香山3人を見て
香山:血管だけじゃないわね、これ
状況:高橋と坂本、コップを手で外し
坂本:血管ですよ
香山:だって...
状況:香山、細野の横にひざをついて、耳てでつかんで中をのぞき込む
高橋:なんですかぁ
香山:小人がいるんじゃないかと思って...テクノロジーのよ!
状況:水筒のふたを口に当てて、うつろな目をしていた細野、いきなり
細野:そぉじゃない♪ そぉじゃ
状況:ふたが下に落ちる。坂本、焦りながら拾い、水筒にふたをして車椅子の
   後ろにしまい込む。坂本と高橋、急いで細野にあわせて歌い出す
3人:ない♪ そぉじゃない♪ そうじゃ
香山:なに?新曲?
細野:ない♪ そぉじゃない♪ そぉじゃない♪
状況:歌うのをやめて、香山をにらむ坂本と高橋。1人でうたいつづける細野
坂本:さぁ
状況:坂本、車椅子を舞台上手に向け、押し始める。香山あわてて、メモを開き
香山:坂本さん、すぐ済むから
状況:坂本、足を止め香山の方を振り返り、あきれた表情で
坂本:そう言ってもう8時間もいるじゃないですかぁ
細野:いば、ぼくは、はだがつばってばすぅ〜
状況:脈絡無く武田鉄也のものまねをする細野。細野、自分で、車椅子を
   正面に向けながら
3人:くで〜だづぶばぢど〜♪
状況:香山の方を見て、髪を掻き上げながら
細野:くぉらぁ〜
坂本:くぉらぁ〜
高橋:くぉらぁ〜
状況:複雑な表情で3人を見ている香山。落ちてゆく照明の中で
   無言で同じように髪を掻き上げる香山

=== 夏の扉 ===  160min10sec

状況:夏の扉(サントラ収録)のイントロが流れ始め、照明が灯る
   舞台後ろ上方で中野谷、小林川、上原が演奏している

 >  夏の扉  <

 振付け:イントロにのって3人が登場
         舞台左から、マユミ、チカ、ミキの順番。マユミとミキはちょっと後ろ
         左腕を胸の当たりに持ってきて、右腕を直角に立てる
         ひざを軽く折り時計方向にぐるりとまわす
         ミキ右手を上げたポーズでフリーズ
         マユミ左手腰、右手頭のポーズでフリーズ
         チカちょっと前傾姿勢、右手人指し指を立てて口の前に持ってくる

 チカ  :髪を切った私に

 振付け:リズムをとりながら、その場で歩くような感じ

 チカ  :違う人みたいと
 3人 :あなたは少し 照れたよう 前を歩いてく

 振付け:ミキ、マユミ前に出てくる

 ミキ :きれいだよとホントは
                  woo woo woo ru ru ru ru ru(コーラス)
         言って欲しかった
 3人 :あなたはいつも ためらいの ベールの向こうね

 振付け:ミキ、マユミ中央へ。前からチカ、マユミ、ミキの順に並ぶ
         チカ一歩前へ出ながら

 チカ  :フレッシュ

 振付け:マユミ一歩向かって右に出ながら

 マユミ:フレッシュ

 振付け:ミキ一歩向かって左に出ながら

 ミキ  :フレッシュ
 チカ  :夏の扉を開けて 私をどこかつれていって

 振付け:再び縦1列に並んで、チカ一歩前へ出ながら

 チカ  :フレッシュ

 振付け:マユミ一歩向かって右に出ながら

 マユミ:フレッシュ

 振付け:ミキ一歩向かって左に出ながら

 ミキ  :フレッシュ
 チカ  :夏は扉を開けて 裸の二人つつんでくれる

 振付け:初期状態に戻る
         左腕を胸の当たりに持ってきて、右腕を直角に立てる
     ひざを軽く折り時計方向にぐるりとまわす
     両腕を折り曲げて、脇をしめて右手、左手の順に手首を曲げながら、
     後ろにぴょんと跳ぶ
         ミキ右手を上げたポーズでフリーズ
     チカ、マユミそれを見て右手人指し指をたて、口元でチッチッチとする
         マユミ左手腰、右手頭のポーズでフリーズ
         チカ、ミキそれを見て、両手をかかげて"why?"のポーズ
         チカちょっと前傾姿勢、右手人指し指を立てて口の前に持ってくる

 チカ  :車が通り過ぎて

 振付け:リズムをとりながら、その場で歩くような感じ

 チカ  :二人を分けてゆく
 3人 :あなたは道の向こう側 何か叫んでる

 振付け:ミキ、マユミ前に出てくる

 マユミ:好きだよって言ってるの?
                  woo woo woo ru ru ru ru ru(コーラス)
         まさかウソでしょう

 振付け:右手を頬に、一瞬左下を向く

 3人 :みんなが見てる目の前で どうかしているわ

 振付け:ミキ、マユミ中央へ。前からチカ、マユミ、ミキの順に並ぶ
         チカ一歩前へ出ながら

 チカ  :フレッシュ

 振付け:マユミ一歩向かって右に出ながら

 マユミ:フレッシュ

 振付け:ミキ一歩向かって左に出ながら

 ミキ  :フレッシュ

 チカ  :夏の扉を開けて 私をどこか連れていって

 振付け:再び縦1列に並んで、チカ一歩前へ出ながら

 チカ  :フレッシュ

 振付け:マユミ一歩向かって右に出ながら

 マユミ:フレッシュ

 振付け:ミキ一歩向かって左に出ながら

 ミキ  :フレッシュ

 チカ  :夏は扉を開けて 裸の二人手招きをする

 振付け:左からマユミ、チカ、ミキの順に並んで
         チカ右手を横に出しながら

 チカ  :フレッシュ

 振付け:ミキ右手を横に出しながら

 ミキ  :フレッシュ

 振付け:マユミ右手を横に出しながら

 マユミ:フレッシュ

 チカ  :夏の扉を開けて 私をどこか連れていって

 振付け:チカ右手を横に出しながら

 チカ  :フレッシュ

 振付け:ミキ右手を横に出しながら

 ミキ  :フレッシュ

 振付け:マユミ右手を横に出しながら

 マユミ:フレッシュ

 チカ  :夏は扉を開けて 裸の二人つつんでくれる

状況:チカ、マユミ舞台下手へ、ミキ上手へ出てゆく

===  大晦日の公園  ===  163min30sec

状況 :チカとマユミ舞台下手から、ブランコ(座る部分と、チェーンのみ)を
    両手に持って入ってくる。ミキは、舞台上手からバドワイザーを片手に
    フラフラしながら入ってくる。チカとマユミは舞台下手でブランコを
    こぎはじめ、前後に行ったり来たりする。ミキは酔いつぶれたように
    地面にうつ伏せに寝転がる
チカ :どぉ、いい曲だったでしょ?完璧!
マユミ:まあまあ!ちょっと季節外れ
チカ :ぜぇったい売れるんだけどなぁ
マユミ:ライブやりたかったねぇ
チカ :ねぇ
ミキ :あ〜あ
チカ :ちょっと、キミ、ミキ、キミ、飲みすぎだよ君は
状況 :1人でうけるチカ。チカとマユミ、ブランコをこぐのをやめて
    ブランコの動きに身を任せる
ミキ :気持ちい〜。アスファルトが冷た〜い
マユミ:ミキちゃん車に引かれちゃうよ。どっか〜ん、ぼよ〜ん
チカ :「ぼよ〜ん」ってなにさぁ
状況 :マユミを見て言うチカ。ミキ、仰向けになり
ミキ :あ〜月がきれいだなぁ。どうしよう?
チカ :どうしようって、生きのびろ!榊原!80年代まであと
状況 :マユミ、ブランコをこぎながら、腕時計を見て
マユミ:4分
チカ :4分だぁ!
    人生はシュトルムウントドランク!日本だけが東京じゃない!あれ、逆か?
マユミ:チカちゃんも飲みすぎ
状況 :笑うチカ
ミキ :いつまでもこんな風でいたいなぁ...
    いつまでもいつまでもこうしてたい・・・
    このまま時間が止まっちゃえばいいのに...
    このままでみんなといたい...大人になんてなりたくない...
マユミ:ミキちゃん、車来ちゃうよ
ミキ :轢かれちゃっていい!いま死んじゃいたい...
状況 :マユミ、ブランコのチェーンを握ったまま反時計回りに回転を始める
ミキ :どっかからミサイルが落ちてきてぇ、マッシュルームが生えてきて
状況 :マユミ、回転しながら、チェーンが交差していく
チカ :私たちは一瞬のうちに白い灰と影になりました...か
状況 :マユミ、時計回りにぐるぐる回りながら
マユミ:そんなのやだよ〜!
状況 :回転の余韻を味わうように左右にゆらゆら揺れている
    舞台下手から、学ランにマフラー姿の太川が入ってくる
    マユミ、太川に気付き
マユミ:あ...
太川 :榊原さん、よかった見つかった
状況 :マユミ、チカからブランコを受け取り、舞台下手の袖へと運びながら
マユミ:太川君、ミキちゃんが酔っぱらってこわれちゃったから修理してよぉ
状況 :ミキ、再びうつぶせになり、太川の方を向いて
ミキ :太川君?
状況 :チカとマユミ、舞台下手の椅子に座る。マユミ、ももの下に手を入れている
太川 :榊原さん危ないよ
マユミ:太川君、ビール飲む?
太川 :いらない
状況 :太川、ミキの方に歩いていきながら
太川 :ちょっと、話があるんだけど
チカ :おぉっ!ついに告白かぁ!?
マユミ:やったぁ!
状況 :笑いながら言うチカとマユミ、太川、振り返って笑顔で
太川 :...もう振られたよ
チカ :え?
太川 :もう振られちゃった
マユミ:いついつ?
太川 :昨日。空港の帰り
マユミ:うそぉ?
状況 :マユミ、無邪気な笑顔で
マユミ:ご愁傷さま
状況 :太川、ムッとした表情でマユミの方へ歩み寄る。マユミ、笑顔で太川を
    見ている
太川 :どうも
状況 :むっとしながら、マユミに会釈をし、右手を手を出して
太川 :ビール!
状況 :チカからバドワイザーを受け取る太川。ミキの方を向いて
太川 :榊原さん、君に謝りたいって人がいるんだけど
状況 :ミキ、手を地面につき、体をちょっと起こして、嬉しそうに
ミキ :謝って、謝って
状況 :太川、舞台下手の袖に行き、怒った口調で
太川 :来いよ!
状況 :日記帳のようなノートを持った牛添が、うつむいて入ってくる
太川 :早く!...謝れ!
状況 :太川、腕時計を牛添の方に突き出して文字盤を指さしながら
太川 :年内に謝れ!
状況 :うなだれた牛添に詰め寄る太川。ミキ、地面に足を崩して座り
    そっちを見ながら
ミキ :だれ?
太川 :隣のクラスの牛添マチコ
状況 :ミキ、きょとんとして首を振りながら
ミキ :知らないよ、あたし
状況 :椅子に座ったまま、2人をのぞき込んでいたチカ、突然
チカ :あ...
状況 :マユミ、けげんそうにチカの顔をのぞき込んで
マユミ:なぁに?
状況 :チカ、呆然とした表情で立ち上がり、太川と牛添の前に行き
    2人の顔を交互に見て、指さして
チカ :どこかで見たと思ったらこのツーショット...バスタオル夫婦!
状況 :あっけにとられる太川と牛添
太川 :......なにを訳の分からないことを...
状況 :チカ、2人の顔を見て、1人で納得して、うなずいて、あとずさりながら
チカ :へぇ〜。そりゃぁ、ミキとはくっつかないわぁ
状況 :チカ、椅子に腰を落とす
    太川、思い出したように牛添の腕をつかんで、ミキの方に引っ張りながら
太川 :早く謝れ!
状況 :太川に引っ張られて、投げ出されるようにミキの前に立つ牛添
    太川をチラッと見ると、にらんでいる。しかたなさそうにノートを開き
牛添 :私は神の国から来たと嘘をついて、あなたに72回呪いの電話をかけました
    あと、吹き矢を吹きました。あと、あなたの机の中にワカメを
    下駄箱の中に納豆を、靴の中にオタマジャクシを入れました
    あと、あなたが実は31才で、5人の子どもがいて
    シャブ打って買春している元演歌歌手だという噂を流しました
    あと鼻毛が1日に
状況 :太川、あきれたように
太川 :そのくらいでいいよ!
状況 :太川を見て、ノートを閉じて胸に抱く牛添
太川 :年越しちゃうから!
牛添 :...すみませんでした
    ハジメさんに叱られて目が覚めました、すみませんでした
状況 :太川、牛添の言葉にうなずきながら
太川 :うん
牛添 :それもこれも、ハジメさんが好きでやったことなんです
    本当に本当に本当に好きなんです
    あなたが体を使ってハジメさんを堕落させているものとばかり
    そしたらハジメさん、あなたの手を握ったことすらなくて、それどころか
    ふられたっていうから
状況 :牛添、不気味に微笑みながら
牛添 :私もう、うれしくてうれしくて
状況 :太川、あわてて牛添を遮るように
太川 :ばか!なにいってるんだよ
状況 :ミキ、うなずきながら、穏やかな笑顔で
ミキ :わかった。許す
マユミ:いいの、ミキちゃんそんなに簡単に許しちゃってぇ
ミキ :うん
状況 :マユミ、顔をしかめながら言う
マユミ:オタマジャクシシューズ履いて、踏み潰したときあんなに発狂してたのに
    グチュグチューって
状況 :ミキ、コクリとうなずきながら
ミキ :......許す
状況 :牛添、かみしめるように
牛添 :ありがとう
状況 :太川、晴れ晴れとした笑顔で
太川 :良かったぁ、70年代のうちに片付いて
状況 :マユミとチカは2人で喋り出す。ミキは、うつむいてぼぉっとしている
太川 :長い間調査を続けた甲斐よしひろ、なんて、へへへへ、はは
状況 :誰も太川の話なんか聞いていない。笑いながら回りを見て
    その状況に気付く太川。牛添の方を向いて
太川 :...帰れ!
牛添 :...せっかくだからみんなにおめでとうを言ってからじゃだめ?
太川 :だめ。お前だけはめでたくないよ。牛添マチコ
状況 :吐き捨てるように言う太川。名前を呼ばれて嬉しそうに微笑む牛添
太川 :笑うな!!!帰れ!!!
状況 :マユミ、腕時計を見て
マユミ:あ、なんて言ってるうちに
状況 :チカ、マユミの腕時計をのぞき込む
チカ :あ、あああああああ、あ
状況 :チカとマユミ、時計を見ながらカウントダウンを始める
2人 :10、9、8、7
チカ :ミキちゃん
状況 :ミキにバドワイザーを放り投げるチカ。ミキ、受け取る
2人 :7、6、5、4、3、2、1、ハッピーニューイヤー!
状況 :一斉にバドワイザーのリングプルを開けて
一同 :おめでとう!
状況 :みんなで、新年のあいさつを交わしあうが、牛添だけは無視されている
マユミ:おいしぃ!
チカ :おいしぃ!
状況 :牛添、チカ達の方をみて、うらやましそうに
牛添 :おいしそぉ
太川 :じゃ、ぼくはそろそろ
マユミ:帰っちゃうの?
チカ :まだいれば?
ミキ :そーだそーだ
マユミ:みんなでここで朝まで飲もうよ
チカ :朝までぇ?
太川 :ごめん。今日は昼間っから浅草でロックフェス見てて、家族に顰蹙だから
マユミ:家族ね
チカ :いーなぁ、家族
状況 :太川、右手を左右に振りながら
太川 :よくない、よくない
状況 :太川、ミキの方を向いて
太川 :じゃあ、榊原さん、福岡帰っても、元気で
状況 :太川、右手をミキに差し出し、握手して、下手の方へ行こうとするが
    ミキがうつむいたまま手を離さない。ミキ、太川の手をにぎったまま
    突然しゃがみ込み、泣き出す
ミキ :帰りたくないよぉ...みんな、あたし絶対家出してくるから
    バンドやろうね。
状況 :太川、手を握ったままミキの前にしゃがみ、優しく
太川 :うん
マユミ:やろ。
状況 :マユミ、チカの方を向いて
マユミ:やろうね。チカちゃん
状況 :チカ、ちょっとためらうように
チカ :うん...
太川 :やろうね。今度は榊原さんボーカル
ミキ :ちょっと吐いてくる。じゃあね
状況 :ミキ、立ち上がって口元を押さえて、上手の方へ駆け出していく
    太川、呆然として立ち上がり
太川 :さよなら
牛添 :じゃあ、わたしも
状況 :太川、口をとがらせて
太川 :おまえまだいろよ!
状況 :チカ、笑顔で
チカ :いいじゃない一緒に帰れば、趣味あうんでしょ
太川 :え?
チカ :ニューウェイブ
状況 :太川、釈然としない感じで
太川 :あ〜...
状況 :牛添、嬉しそうに微笑みながら
牛添 :昼間もロックフェスで偶然会って
状況 :太川、口をとがらせて
太川 :P-MODELモデルで踊ってたら
状況 :太川、牛添を指さして
太川 :隣にいた
状況 :あわてて、否定するように
太川 :でも、趣味は趣味だからね!
牛添 :行きましょ
太川 :...じゃ
チカ :それじゃ
状況 :下手に向かって歩き出す太川。思い出したように振り向いて
太川 :あ、坂井さん
チカ :ん?
太川 :...そんなわけで、バンドやめるかも
状況 :チカ、寂しそうに
チカ :...うん
太川 :じゃ
状況 :再び歩き始める太川
チカ :あ、そうだ!
状況 :チカ、思い出したように呼び止めて、立ち上がって太川の方に
    駆け寄りながら
チカ :一つ言っときたいんだけど。もし、15年後に引越しするようなことが
    あったら、向かいの坂井家にはバスタオルじゃなく
状況 :チカ、ちょっと考えたあと、ニッコリと笑って
チカ :ディスクマン持ってきてくれる?
太川 :誰が引越し?
チカ :いいから、そう覚えておいて
太川 :...わかった
チカ :牛添さんもね
状況 :こくりとうなずく牛添
チカ :はい、じゃあ
太川 :じゃあ
状況 :太川と牛添、下手に歩き始める
牛添 :ハジメさぁん
太川 :なぁに?
状況 :太川、ムッとした口調で
牛添 :DEVOまた来るねぇ
状況 :太川、ころっと態度を変えて、びっくりした口調で
太川 :うそ!?そうなの!?
状況 :下手の方に2人で去ってゆく
マユミ:ミキちゃん大丈夫かなぁ?
状況 :チカ、舞台中央へ走っていき、上手の方を見て
チカ :あたしちょっと見てくる
状況 :チカ、上手の方へ駆けていく。マユミ、チカが出ていったあとで
    「ビューティフルネーム」を口ずさみ始める
マユミ:今日も子どもたちの♪ 歌声が♪ 聞こ〜える♪ フフフフフフ♪(ハミング)
状況 :根岸が、ぶらぶらと下手から入ってくる。気配を感じて振り向くマユミ
マユミ:ケン坊
状況 :根岸、右手をあげて
根岸 :おっ
状況 :きょろきょろしながら
根岸 :a happy new year.
マユミ:うん
状況 :うなずくマユミ
マユミ:みんないるよ。あ、今いないけど
根岸 :知ってる。みんないないから来てみた
マユミ:見てたの?
根岸 :太川なんだって?
マユミ:なにが?
根岸 :バンド。やめるって?
マユミ:ん。やめるかもって
根岸 :そっかぁ
状況 :さみしそうな根岸
根岸 :じゃあ、バンド、おれ一人っきりになっちゃったな
状況 :マユミ、驚いた口調で
マユミ:なんでぇ?どうしてぇ?
根岸 :中野谷も小林川もやめるって。やっぱり野球でやりたいってさ
マユミ:上原君は?
根岸 :ミキがいなくなるからやめるって
状況 :マユミ、明るい口調で
マユミ:ミキちゃんモテモテ
状況 :マユミ、立ち上がり、上手の方へゆっくり歩いていく
根岸 :殴ってもさ、蹴とばしてもさ、決心変わらないんだと
    あのいーかげんなやつがさぁ、鼻血流しながら「やめるー」つって
    きかねぇんだ
状況 :無理して笑いながら言う根岸。マユミ、根岸のほうを振り向き
マユミ:それで、ケン坊元気ない?
根岸 :ん〜...ちょっとな
マユミ:仕方ないよ。それが人生だもん
根岸 :そっかぁ
状況 :マユミ、根岸の方に歩きながら
マユミ:そーそー。パァッと行こうよ。元気出して、ね
状況 :マユミ、根岸の肩をポンと叩く。根岸、いきなりマユミを抱きしめる
    マユミ、顔を胸に埋めるような感じで直立したまま抱きしめられている
    マユミ、子供をあやすような口調で
マユミ:何だ何だぁ、ケン坊、苦しいよ
状況 :根岸、さらにきつく抱きしめる
マユミ:ケン坊
状況 :上手から、ミキに肩を貸して、チカが入ってくる
チカ :ミキ、酒臭い...
状況 :マユミを抱く根岸を見て、言葉を失うチカ。根岸、マユミから離れる
    チカにもたれ掛かっていたミキ、チカから離れて1人で立つ
    マユミ、根岸をちょっとにらんで
マユミ:ほら、見られちゃった
チカ :......おめでとう
根岸 :......おう
マユミ:チカちゃん
根岸 :今の!
状況 :根岸、マユミを遮るように
根岸 :...今の、俺がが無理やりだから。誤解しないでやってな
マユミ:チカちゃん、バンドみんなやめちゃったんだって。ケン坊一人で
    元気なくって、それでなんか...
チカ :そうなんだ
根岸 :...なに、ミキ、あさって帰るって?
ミキ :...うん
根岸 :そか。みんないなくなっちゃったな...
状況 :ミキ、重い雰囲気に耐えかねたように
ミキ :みんな、手紙書くから。電話は、うちの吉野がうるさいからさ...ね
根岸 :うん。それじゃ。おれ、帰るわ。ミキ、元気でな
ミキ :ありがとう...
根岸 :それじゃあ、また
状況 :マユミ、根岸に手を振りながら
マユミ:ばいばい
状況 :下手の方に歩いていくチカ
ミキ :いいの!?
チカ :なにが?
状況 :根岸が立ち去った方を見ながら
ミキ :なにがってあれ...
チカ :......うん。何だか気が済んだ
状況 :チカ、椅子に座る
ミキ :え?
状況 :マユミ、言い訳するように
マユミ:チカちゃん、あたし違うよ
状況 :チカ、あわてて
チカ :あ、わかってる。あ、そうじゃなくて...ケンタロウさんじゃなくて
    ......あたしの問題...きっとそう
状況 :チカ、思い出したように
チカ :あそうだ、ミキちゃん...手紙くれるならここにちょうだい
状況 :チカ、椅子の横に置いてあった鞄から、リカが書いた色紙を取り出して
    ミキに渡す
ミキ :なに、これ?
チカ :少なくとも7〜8年後にはここにいるから
ミキ :......わかった
マユミ:ね、ほんとにあさって見送り行かなくていいの?
ミキ :うん。また同じことやっちゃうから
状況 :舞台下手から、体を小刻みに上下に揺すりながら、謎の男が歩いてくる
謎の男:ぅおふくろぅ さんよぉ♪
状況 :驚いて、舞台上手の方へ走って逃げる3人。上手で寄り添い、不審そうに
    謎の男の行動を見ている
謎の男:ぅおふくろぅ さん♪
チカ :森進一?
謎の男:ベリベリベリ
状況 :謎の男が、顔に手をやって、顔から何かをはがす
マユミ:おとうさま!
状況 :ほっとして言うマユミ。マユミの父の方に歩いていく
見城父:お面だよぉ!。あけましておめでとう!
状況 :チカとミキ、変な物を見るような表情で
2人 :おめでとうございます...
状況 :マユミの父、笑顔で
見城父:かぜひくぞ、こんなとこで!
    うちで騒ごう、うちで。初笑い発明大会やってるから
チカ :発明大会?
マユミ:毎年恒例なの
状況 :マユミの父、自慢げに
見城父:ふだんは見せない見城豊三郎、悪魔の発明の数々
状況 :マユミ、明るい声で
マユミ:たとえば?
状況 :マユミの父、指を折りながら
見城父:森光子のお面。森本レオのお面。森茂久弥のお面。
    毛利元成のお面
ミキ :お面ばっか
状況 :マユミの父、あわてて
見城父:馬鹿言っちゃいけない。お面以外にもあるぞぉ
    そ知らぬ顔がすぐできる機械...長めの棒...タイムマシン...
チカ :え?
状況 :チカ、驚いた表情でマユミの父の方を見る
見城父:松田優作のお面、これはお面か
状況 :第1幕のオープニングのスライドの時に流れた音楽が流れ始める
チカ :なに!?
見城父:え?
状況 :チカ、マユミの父の方へ駆け寄りながら
チカ :今なんて言いました?
見城父:え?...
状況 :マユミの父、指を折りながら、自慢げに
見城父:松田優作のお面
状況 :チカ、じれったそうに
チカ :その前、その前!
状況 :マユミの父、指を折りながら、自慢げに
見城父:長めの棒
チカ :違う!
見城父:ん?なんだっけ?
状況 :マユミ、チカの方に歩み寄り
マユミ:なぁに?チカちゃん
状況 :チカ、マユミの父を指さしながら、マユミの方を見て
チカ :...タイムマシンって言った...
見城父:あぁ、何だ、タイムマシンで遊ぶか?
状況 :チカ、あわてた口調で
チカ :だってまだ発明されてないはずです
状況 :マユミの父、うなずきながら
見城父:ああ。発表してないだけ。悪用されるから
チカ :......じゃ、ずっとあったの
状況 :マユミの父、あっさりとした口調で
見城父:ん?あったあった。2階の物置に。2,3個やろうか?
状況 :唖然とするチカ。崩れ落ちながら
チカ :言えよ早く〜!
状況 :チカ、その場にへたり込み、照明が落ちる

状況 :再び灯る。舞台中央には、米袋をかかえてつぼの中に立ったチカ。
    つぼの外では、見城親子が手を振ってお見送り。
    舞台左上では、飛行機のシートに、1人寂しそうに座ってうつむいている
    ミキ。右上では、太川と牛添が一緒にDEVOのコンサート。牛添は
    太川の腕をつかんだりするが、太川はうっとうしそうにはねつける
    しかし、やがて2人で一緒に盛り上がるようになる
		チカのナレーションが流れる。チカ、つぼの中に身を沈める
    駆け寄って、つぼの中をのぞき込んで手を振る見城親子
    
チカ :そんなわけで、実にあっけない形で私の大冒険は終わりを告げた。
    そしてミキは福岡へ。私は94年の、あの日曜日へ。
    マユミちゃんは、「一度に2人の親友を失うなんて、いやだ」と言って
    なかなか帰してくれなかったけど、それは私にだって
    同じだよ、マユミちゃん。きっと、ミキだって...
    でも、私はあの9カ月間を絶対忘れない。2才の時の79年は
    あまり覚えてないけど、17才で迎えた79年は、きっと一生覚えてる。

状況 :照明が暗くなり、音楽がフェードアウトする

=== 坂井家 ===  178min50sec

状況 :照明が灯る。舞台中央にテーブル。回りには椅子が置いてある
    下手には台に置かれた電話。下手側は台所。正面奥は玄関
    音楽がフェードアウトし、テレビからサザエさんのカツオの声
    エプロン姿で夕食の準備をしているリカ
    チカ、舞台左奥から、米袋を抱えて歩いてくる。黙って家に入ってきて
    扉を音がしないようにゆっくる閉めて、テーブルに米袋を置き
    テーブルの右側に座る。嬉しそうな表情で頬づえをつき
    無言でリカの方を見つめている。リカ、振り向いて何か運んでくる
    顔を上げて、チカに気付き
リカ :あ〜驚いたぁ。いつ帰ってきたのよぉ?
チカ :...うん!
状況 :嬉しそうに言うチカ。リカ、チカのテクノっぽい服装を見て
    からかうように
リカ :なぁに、その格好?かっちょいぃ
チカ :...うん!
状況 :ずっと見つめられて、ちょっと照れた感じで
リカ :なによぉ
チカ :う〜ん
状況 :嬉しそうな表情のまま、首を横に振るチカ。リカ、思い出したように
リカ :あ、手紙来てたよ
状況 :エプロンのポケットから封筒を取り出し、チカに渡す
チカ :手紙?
リカ :うん
状況 :封筒を裏返して
チカ :...ミキ!あ...
状況 :開けようと思ったら、既に開封されている。リカの顔を見るチカ
    リカ、まったく悪びれた様子もなく
リカ :なんか、書いてあることさっぱりわかんなかった
状況 :リカ、再び、食事の支度にとりかかりながら
リカ :32歳だってぇ?すっげーおばん。あ、あたしのが年上だぁ...
状況 :チカ、封筒から手紙を取り出して読み始める
    舞台左奥から、ハジメとマチコが歩いてくる
ハジメ:マチコちゃん、次は?
マチコ:坂井さん
ハジメ:坂井さん
状況 :2人で玄関の前に並ぶ。向かって左がハジメ。紙の手提げ袋を持っている
    マチコは水色の包装紙の箱を抱えている
ハジメ:坂井さん
状況 :表札を指さして確認し、「ピンポーン」とチャイムを鳴らす
状況 :チカ、手紙を読むのをやめ顔をあげる。玄関の方を指さしながら
    ニヤリと笑って
チカ :太川だ、太川
状況 :立ち上がり、明るい声で
チカ :はいはーい
ハジメ:今度向かいに越してま
状況 :チカ、扉を「ガラガラガラ」と両手で勢いよく開ける。絶句するハジメ
    2人、顔を見合わせて
ハジメ:あぁ...開いてなかったんだぁ...
状況 :マチコ、チカの方を向いて
マチコ:あの、今度向かいに越してまいりました
チカ :た〜がわさんでしょっ!
状況 :嬉しそうに笑いながら言うチカ、マチコ、不思議そうな表情で
マチコ:はい...
状況 :マチコ、抱えていた包みをさし出しながら
マチコ:あの、これつまらない物なんですけれども
状況 :チカ、待ってましたとばかりに、包みを奪い取り
チカ :よしきたっ!これはディスクマン!
状況 :チカ、笑顔で2人の顔を見る。ハジメとマチコはきょとんとした表情
マチコ:いいえ
状況 :ハジメ、右手をチカが持った包みのほうに突き出して、堂々と
ハジメ:バスタオルです
チカ :太川ぁ〜!
状況 :恨めしそうに言うチカ。ハジメ、ビクッとしながら
ハジメ:はい
マチコ:あなた
チカ :あれほど言ったのにぃ!
状況 :チカ、ムスッとしてテーブルに戻って、座る。
    ハジメとマチコ、びっくりした表情で顔を見合わせる
ハジメ:まさか...
状況 :リカが、玄関の方に歩いてきながら
リカ :なにあなた!もぉ。すいませんねぇ
状況 :ハジメとマチコに謝るリカ。チカ、米袋を見て
チカ :おかあさん
状況 :振り向くリカ
リカ :なに?
チカ :おみやげ
状況 :バンザイをしながら
リカ :やったぁ!
状況 :右手を出して
チカ :3500円
リカ :売るのかよぉ
チカ :雨宮米店の6割だ、どうだ!
状況 :米を自分の背中の方に隠すようにし、椅子のうえで片膝をたてるチカ
    リカ、ちょっと考えて
リカ :わかった
状況 :エプロンのポケットから紙を取り出すリカ
リカ :これと交換で
状況 :立ち上がりすかさず、奪い取るチカ。リカに背を向け上手へと走る
リカ :ちょっと!ちょっ...
状況 :あたふたするリカ
リカ :あ、そのファックス、何だかな、いたずらじゃないかな。絶対そう
チカ :ふー、ふっふっふっふっふっふっふ!!!
状況 :左手に紙、右手にライターを持ち、頭上に掲げながら、笑うチカ
    ライターに火を付ける
リカ :あなた...
状況 :徐々に照明が落ちていく
チカ :この勝負、もらったぁ
状況 :燃え上がるファックス。しばらく炎を見つめて、手を離す
    床に落ちるとほとんど同時に、火が消え、闇に閉ざされる
    白いパラソル(サントラ収録)が会場に流れ、スクリーンが
    降りてくる。ミキの声で、手紙が読まれる。
    スライドには有頂天の昔のスライドが映し出され、続いて
    キャストが次々に映し出される

ミキ:前略、生きてる?
   覚えてるかな、チカ。私ジンパンパ星人の榊原ミキ。
   ほんとに着いてる、この手紙?心配だけど、15年前のあの大晦日の
   夜の言葉を信じて、これを書いてます。
   15年。もう15年も経っちゃったんだね。どうしてるの?
   結婚はしたの?子どもは?
   私はごらんの通り、榊原のまま。フリーでデザイナーをやりながら
   平成大不況と日夜格闘の身です。
   最近、あの頃のことをよく思い出すんだ。私はあれから福岡の高校を
   卒業するまでに、7回家出して、7回とも連れ戻されたのよ。
   その間に、百恵ちゃんが結婚して、聖子ちゃんがデビューして、
   ピンク・レディーが解散して、ジョンレノンが死んだ。
   やってきたと思ったニューウェーブの嵐は、瞬く間に去っていった。
   何となくどんどん終ってくって感じがしたなぁ。
   浪人して、美大に入って東京での一人暮らしになれたころに
   チェルノブイリとスペースシャトルの事故が起こった。
   だけど、そのときにぶっといまゆげをした私にはどうしたらうまく
   縦ロールができるかって問題の方がはるかに重大だった。
   チカも似たようなもんじゃない?
   そして、それからみんな口を揃えて、あのころのことを何もなかった
   時代っていう。何も起こらなかった時代。
   だけど、だけどわたしには......

=== カーテンコール ===  184min00sec

状況:照明が灯り、舞台に出演者が並ぶ。
   中央には今井佐知子、松野有里巳、宮前真樹。
   深々と頭を下げる出演者。
   照明が落ちてゆき、音楽が止まると同時に、「セーラー服を脱がさないで」の
   イントロが流れ始める

 > セーラー服を脱がさないで <

 セーラー服を脱がさないで 今はダメよがまんなさって
 セーラー服を脱がさないで イヤよダメよこんな所じゃ

 女の子はいつでも耳年増 お勉強してるのよ ah 毎日

 友達より早く(ニャニャニャニャニャニャニャ)
 エッチをしたいけど(ニャニャニャニャニャニャニャ)
 キスから先に進めない 臆病すぎるの
 週刊誌みたいな(ニャニャニャニャニャニャニャ)
 エッチをしたいけど(ニャニャニャニャニャニャニャ)
 全てを上げてしまうのは もったいないから
 もったいないから もったいないから もったいないから あげない!

 セーラー服を脱がさないで スカートまでまくれちゃうでしょ
 セーラー服を脱がさないで 胸のリボンほどかないでね

 男の子はそのときどうなるの 興味シンシンしちゃうのよ ah 不思議ね

 デートに誘われて(ニャニャニャニャニャニャニャ)
 バージンじゃつまらない(ニャニャニャニャニャニャニャ)
 パパとママは知らないの 明日の外泊
 ちょっぴり怖いけど(ニャニャニャニャニャニャニャ)
 バージンじゃつまらない(ニャニャニャニャニャニャニャ)
 おバンになっちゃうそのまえに おいしいハートを
 おいしいハートを おいしいハートを おいしいハートを 食べて!

一同 :どうもありがとうございましたぁ!

第2幕・完 187min40sec

end.