ローマのダスティン・ホフマンはスペインマフィアか良い人か?(その2)

「スペイン音楽を聴かせるいい店ですよ」

レオンの足取りは軽い。

町の中心地とは逆方向の坂道を登った先にネオンを灯した店が見える。

「ああ、ここだここだ」

いつしかレオンは上機嫌。

店に入ると、天井にはミラーボール。豪華な調度品。

「・・・・?・・・・?・・・・」

私の頭に「?」が行き来する。

「う〜〜ん。ビール飲むにしては、やけに立派な店だな・・・。ま、いいか」

中から妖艶なドレスを纏った女性が3人。おやおや、ここはすごい店だぞ。

言われるままにふかふかのソファに座る。年配の上品そうなバーテンダーがうやうやしく登場。

「何になさいます?」

「シャンペン」とレオン。

おいおいおいおい、それって高いんじゃないの?大丈夫か?

「さあ、ゆっくりと楽しみましょう」

レオンの言葉につられてこちらも覚悟が決まった。

金髪の美女たちもシャンペンを惜しげもなくがぶがぶとよく飲む事!呆れるほどだ。

アルコールもまわると、宴もたけなわになり、話はいつかシモネタに。

私「君たちはまだ生まれていないが、1960年のローマオリンピックで一番人気のあった選手知っている?」

美女たち「シラナ〜〜い!!」

私「その日本人選手の名前は、芳賀勝男だ!!」

一同:大爆笑!!  

ここで、ちょっと解説:イタリア語で「cazzo:カッツォ」とは、男のチン●コの事。このボクシングの勝男選手が登場すると、会場は割れんばかりの歓声で「カッツォ、カッツォ、カッツォ、カッツォ、カッツォ」と声援の嵐だったそうです。

一同:「カッツォ!カッツォ!カッツォ!カッツォ!カッツォ!」

私「それで、最近テレビアニメの主人公で『カツオくん』というキャラが大人気!」・・・・(註)サザエさんのことです。

美女たち:「きゃはははは〜〜ん」

レオン「スペイン語で、チン●コは『ボーヤ』って言うんだ」

私「それなら、日本に面白い歌があるんだ。さあ、皆で歌おう!!」

一同大合唱「♪ボーヤ〜〜、良い子だ寝んねしな〜〜♪」(日本昔話より)

私「これは、元気なボーヤを寝かしつける歌だ」

一同「そんな歌が日本にあるのか!!ぎゃはははは〜〜〜〜ひひ〜〜ん」

もう、ローマの夜はイタリア語、スペイン語、英語、日本語入り乱れて超大盛り上がり。脇を見るとレオンは笑い転げてヒクヒクしている。

しかし、そんな様子を見ながらも徐々に不安が頭をもたげてきた。

(これは結構高いぞ・・・・・・・どうしよう。シャンペンちょっと控えるかな・・・・・いやいや、今さら焼け石に水だろう・・・・そうだ、水だ!)

「すみませ〜〜ん。水ください」

その後、水ばかり飲み続けるまるちゃんでした。


さあこの後どうなる?お楽しみに・・・・

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