大間崎到着

 車はむつ市から国道338号線へ、下北郡川内町まで来たところで県道46号川内佐井線、通称「かもしかライン」を通行。

 湯の川温泉を通り過ぎ、「ひば」の樹海の中を通る山道をきついワインディング、激しいアップダウンを繰り返しながら、ふもとの「佐井村」の海峡ミュージアム「アルサス」へ到着。

 10分の休憩したのち、暖かな日差しの中大間崎へ車を走らせる。

 左手に見える海はもう、津軽海峡だ....ゴールは近い。

 大間崎の方向を指す案内標識を通り過ぎる度、胸の鼓動が徐々に早くなり、いつのまにか、強いビートが上半身を包み込んでいることを確かに感じ始めていた。

 大間町に入り、案内標識の指示どおりにステアリング・ホイールを右へ、左へとゆっくりかつ、小刻みに両腕を回す。

 BGMは織田哲郎のアルバム「SONGS」より「世界中の誰よりきっと」が流れ始める... 「まぶしい光が金色に街を染めて、君の横顔そっと包んでた....♪」... 偶然だったが、今、自分の瞳に映し出されている光景に妙にマッチした。

  そして....ついにその時はやってきた。

※「本州最北端の碑」の前で1ショット

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 1998年7月4日15時26分、到着時天候は晴れで微風、気温21度。

 千葉県四街道市の自宅を出発してから3日目。旅行走行距離1142.9km

 本州最北端の地「大間崎」に到着し、旅行最終目標を達成した。

※大間崎灯台の先に北海道を望む
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 大間崎は本州最北端の地で北緯41度32分、東経140度55分北海道の松前町より北に位置する場所でまさに本州最北端。

 大間崎からは津軽海峡を挟んで、函館市や北海道の連山を一望できる。(すぐ近くに北海道が見えるのに北海道行けなくて、地団駄踏んでいたが...)

 一旦ホテルに戻り食事をとった後再び夕方ここにやってきて、本州最北端の最先端に座り込み、沈み行く夕日に、ほのかにオレンジ色に染まった空の雲と津軽海峡、遠くに見える北海道をつまみに缶ビールを飲んだ。

 今までの人生において最高の値に匹敵する酒だった。

 JR東日本の雑誌「トランヴェール」しているような気分で今回の旅をドラマチックなものにしてくれた様な気がする。

 今度はいつ来られることか?

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※夕方、ホテルに戻り際での1ショット

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