いよいよ最終日、4日目の7月25日(日)。じつはオレの誕生日だったりする。今日行くのは美瑛・富良野。そして、とうとう東京に帰ることになる。
まずはじめに行ったのは、美瑛丘陵にある「セブンスターの木」。ところが、ちょうど着いた頃雲の下に入ったらしく雨がひどい。車から出ようとしない他の4人を残してオレひとり木の写真を撮りに出た。しかし、やっぱり霞がかかってせっかくの景色も雑誌で見るような色鮮やかなものとはほど遠い。これって宗谷岬のときと同じパターンじゃん。なんでオレが楽しみにしているところで雨が降るかなぁ。
沙羅双樹のようにふたつ並んだ木の間に小さめの木があることからついた名前が「親子の木」。
「ケンとメリーの木」は親父曰く、日産スカイラインのCMに出てきたモデルの名前から取ったとか。
「マイルドセブンの丘」はタバコのマイルドセブンのCMに使われたんだっけ? この辺りでだんだん雨も小降りになってきて、車の外に出られるようになった。
雨もやんだからもう一回行ってみようかってことになってもう一度セブンスターの木に戻ってきた。今度は他の3人も外に出て間近で木を見たり写真を撮ったりする。なぜか妹2号だけは車の中に残っていたけれど(もったいない)。この木もやっぱりたばこのセブンスターのCMに使われた(いつ?)ためにこの名前がついたんだと。
国道237号に出てすぐのところにやたら車が入っていくところを発見。地図を見てみると「かんのファーム」となっていた。ちょっとよってってみようかということになってオレらも駐車場へ車を入れる。
ここ、かんのファームはラベンダーに限らず100種類くらいの花や作物が植えてある、とガイドブックには書いてある。中の売店ではラベンダーのソフトクリームなんていうものも売っていて、ブルーベリーと外見は似てるけど味は違う。ラベンダーってこういう味がするのか。
さらに国道を下る。なんだか混んできたなと思ってきたらファーム富田の近くまで来ていた。この車全部がファーム富田に行くのか!? まあ、たしかに今ラベンダーのちょうどいい季節だもんね。一週間前(7月17,18日)にラベンダー祭があったばかりだし。
ファーム富田ってのは富良野のラベンダー農園を観光地化した最初のところらしい。確かにさっきよったかんのファームに比べて、客が来るのを前提とした造りを全体にわたって感じる。資料館などもあって、じっくり見れば半日は軽く過ごせるんじゃないだろうか。オレらにはそんな暇はなかったけど。
ファーム富田のすぐ近くにあるのが町営ラベンダー園。ここはリフトに乗って空中からラベンダーなどの花畑が眺められるのが名物。だけど、上りはともかく下りは自分の足で歩いて下りてくることをあえてここではおすすめする。と言うのは、先に行ったふたつの農園ではラベンダー畑の柵の中には入れないの。観光地化されたとはいえラベンダーはりっぱな農作物だから、それを荒らされると農園の人は困っちゃうわけよ。ところが、ここではラベンダーが生えている中を歩けるようになっるのね。もちろん生えてるラベンダーを荒らすのは御法度だけど。
町営ラベンダー園を出発して、あとは新千歳空港まで向かうことになる。昼食は途中のコンビニで買ったおにぎりやサンドイッチなどを車の中で食べた。すでに食べに寄りたいところもなければその暇もない。なにせ出発時刻の2時間前までにレンタカーを返さないといけないんだから。富良野から約4〜5時間くらいかかって千歳に着いた。
レンタカー会社の送迎バスで空港に着いたのが搭乗手続きの約1時間半前。これで時間があると思っていたら大間違い。この新千歳空港のショッピングモールを散策するのには足りないくらいだよ。生チョコなどのお菓子、お酒、海産物、バッグなどなどなど、多種多様なお土産を売る店がこれでもかというくらい並んでいる。地図を見ないと自分がどこにいるのかもわからなくなりそうだ。女満別空港とはもちろん大違いだけど、羽田空港と比べても買い物だったらこっちの方が充実してる。オレなんかこの旅行中「お土産は新千歳空港で買えばいいや」と思ってたもん。
でもって、オレがおみやげに買ったのはジャガイモのお菓子とハスカップのお菓子と富良野の白ワイン。このワイン、一週間後に仙台に住んでる先輩のところで飲んだんだけど、すっっごく飲みやすくて美味しいの。オレってワインは渋くてあまり飲めないんだけど、これだったらいくらでもいけるって感じ。
いよいよ北海道ともお別れ。東京に帰る飛行機に乗るんだけど、またも金属探知器に引っかかってしまった。ところが、ハイジャック事件があったせいで羽田で引っかかったときよりもチェックが厳しいの。羽田のときは別の金属探知器を使っただけだったんだけど、今度は警備員の人が手で身体全体を触って(しかも同じところを何回も)確かめたんだよ。やっぱあれだけの事件があった後だもんね。こっちもできる限り協力しないとね…かなりくすぐったかったけど。
今回の北海道旅行は道東・道北といった、札幌や函館などに比べて行く機会の少ない地域と、富良野のラベンダーというまさに旬を押さえられたことで非常に有意義なものになったと思う。ただ、家族旅行ということで自分のペースで観光できなかったことと地域が広範囲に渡るためにひとつひとつに時間をかけて見ることができなかったというのが多少心残りとなってしまった。
前にもちょっと書いたけれども、道南・道央・道東・道北といったそれぞれの地域を2〜3日(道南はもっと必要か?)かけて観光するのが北海道の雄大な景観を観光するのにはいいんじゃないだろうか。
また、オートバイは空輸することができるらしいので、宿泊と荷物の問題さえクリアすれば自動車よりもオートバイの方がひとりで自分のペースで旅するには適していると思う。その前に免許をなんとかしないとね。