BACK <3/4> NEXT

 3日目の7月24日(土)。まだ多少雨が残っている。天気予報によると、お昼頃からだんだん雨が上がっていくらしい。今日の予定は一度旭川を抜けてから層雲峡に行き、旭川に戻って宿泊。

旭川ラーメン村。8軒のラーメン屋が長屋みたいに連なっている。 とりあえずは旭川に向かって国道40号をひた走る。お昼はどこで取ろうかってことになって、ガイドブックに載っていた永山にあるあさひかわラーメン村というところによった。ここは「天金」「山頭火」「宝龍」「旭川屋」「なきうさぎ」「森」「かつ木」「元祖旭川ラーメン」という8つの人気店が集まっているところ。ちょうどお昼時とあって特に人気の「天金」と「山頭火」には行列ができている。オレらは時間が余りなかったのですぐに入れるという「旭川屋」に入った。

 オレは醤油ラーメンを食べたんだけど、特に味にこだわりのないオレにとってはまあ普通といったところ。だけど、他の4人はいまいち不満だったらしい。なんか「醤油ラーメンを頼んだのに味噌っぽかった」とか「塩ラーメンぽくなかった」とか何とか言っていた。だけど焼豚(じつは煮豚)が柔らかくて美味しかったというのは5人とも共通の見解。オレらが行ったときに並んでなかったのはたまたまであって(店の人の客の回し方が上手い)、オレらが食べてるときには外で待ってる人がいたもん。そんなに悪くはないんじゃないかな。

黒岳のリス 旭川から車で約2時間、大雪山層雲峡にやってきた。さらに層雲峡からロープウェイで黒岳の五合目、そして七合目登山口へ。もっとも、ここはロープウェイの途中に高山植物が植えてあるのとリスがたくさんいるだけで景色もそこそこ(ウサギやキツネもいるらしいけど見られなかった)。オレ的にはあまり面白くもなかった。やっぱちゃんと山登りしないとダメなのかもね。でも、帰り道、鹿がすぐ近く、3mくらいのところまで近づいてきたのには驚いたね。


黒岳の鹿


流星の滝 ロープウェイで層雲峡駅まで戻る。そこから車で10分ほどのところに次に見にいった流星の滝(男滝)と銀河の滝(女滝)はある。ガイドブックで「層雲峡」のページを開くとこの辺りのことを書いてあるから、ここは層雲峡の中でもメインスポットなのかも。たしかにそれだけの見応えはある。そしてさらにガイドブックによると、紅葉がきれいらしい。もっとも今は夏だからそれは拝めないけど、それ抜きにしてもなかなかのもの。どうしてって見てて面白いのかなぁ? いや、滝に限らず水が流れるのっていうのが日本人の好みに合ってるというのを何かで読んだことがあるようなないような…。そうだ! これを機会に日本の滝100選を制覇しよう! 目的を作ればただ都道府県を巡るだけにはならないだろうしね(って、今まで目的なかったんかい?)。


銀河の滝


双瀑台からの眺め。右が流星の滝で左が銀河の滝。 駐車場を管理していたおっちゃんにそそのかされ、約20分(?)の山道を登って双瀑台というところに出た。読んで字のごとし、流星の滝と銀河の滝が同時に拝めるところだ。下からでは岩山に遮られてふたつの滝を同時に拝むことはできない。ちょっと大変だけど、登ってくる価値はある。そのためにもぜひ運動靴で来ることをおすすめする。途中、ハイヒールで登っている女の人に会ったけど、あの人、上りはともかく下りは大丈夫なんだろうか?


大函 流星の滝・銀河の滝から10分もしないところに、今度は大函(おおばこ)という見所がある。柱状節理という、大雪山から噴出した軽石流が高温と圧力のために特殊な固まり方をしてできたもので岩壁を作っているらしい。同じようなものに小函(こばこ)というのが近くにあるが、そちらの方は行くことができなかった。

 このルポ全体に言えることではあるけれど、特にこの大函はぜひその目で見てほしい。なんていうか、目に見える全ての空間が一体化することで初めてひとつの景色を成しているような気がする。この空間の広がりを写真で表現することはオレにはできなかった。…未熟でスマン。

旭川グランドホテル。親父は昔ながらのフロント&ロビーにお気に入り。 再び2時間ほどかけて旭川の町に戻る。いよいよホテルにチェックイン。ところが、宿泊券をどこかに忘れてきたらしく、荷物の中に入っていない。仕方なくフロントに問い合わせてみると、昨日泊まった稚内全日空ホテルから連絡が入っていたとのこと。ああ、よかった。


午後7時55分の旭川駅前 今日はホテルでの夕食はないので旭川の町に食べに出たんだけど、店の感じからすると旭川って繁華街だよねぇ? デパートとか飲み屋とかあるし。そんでもって、今日は土曜日だよねぇ? …そのわりにほとんどの店が閉まってるし、人通りも少ないんだけど…。ふ、普段渋谷とか見慣れてるせい?

 まあ、それはともかく、開いている店は飲み屋ばっかり。名物とかを食べられそうな店が見つからなかったんで、何でもいいやってことになってオレらはそば屋に入った。店の名は「は○長本店」(漢字が読めない…)。入ったとたん、あまりの客の少なさに「うっ、はずれかも…」って思ったんだけど、店の中をよく見るとなんか「勲章をもらった」とかいう賞状や、中曽根元総理からもらったとかいう賞状が壁に掛けてある。「じつはすごいお店?」なんて思いながらオレは天ぷらそばを注文。出てきたそれは何ともまあ盛り沢山で豪勢な天ぷらそばだった。もちろん味も悪くなかったよ。

 買い物横町(だっけ?)を歩いてホテルまで帰る。その後、もちろんホテルの中を歩いてみたけど、このホテルも宴会場ばっかりであんまり面白くもなかった。



BACK <3/4> NEXT