EPISODE:4 ファイアフォックス
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ここ、エルドラード空港の国内線には一部を除いてボーディングブリッジが無い。
そのため機内へはタラップを使用して乗り込む訳だが、キートンは幸いにも今まで雨に見舞われたことはない。
警備員のペアが棒状の金属探知器を手に持ち、次々と持ち物検査をしていく。
次はキートンの番だ。
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上着の左胸あたりに金属探知器をかざしたところ、いかにも怪しいですよ、とブザーが唸るではないか。★★★★★ 航空機は国営企業AVIANCA(アビアンカ)のほか、多くの外国航空会社が乗り入れている。 ニューヨーク直行便は毎日2便、マイアミ行きは外国エアラインも含めて毎日6便ある。 国際線にはAVIANCA、American Airlines、VIASA、Air France、KLM、SAM、Lufthansa 、 Aeroperu、Air Panama 、ALM、LAN-Chile、Copa(カルタヘナ、バランキージャ、メデジン のみ)、LADECO、Aerolineas Argentinas、Varig、IBERIA、Ecuatoriana、British Air、 Lacsa(バランキージャのみ)がある。 国内線には、AVIANCA、SAM(サム)、ACES(アセス)、AIRES(アイレス)、Inter -continental(インテルコンティネンタル)、SATENA(サテナ)などがある。
★★★★★
ここBogotaは赤道に近いが海抜2700m前後のために朝の気温は低くく摂氏10度を下回るが
サンタマルタ(*1)は海岸線であり、40度近い気温だ。その上に、気圧の違いがある。
サンタマルタでの気圧(海面付近)でマキロン等の容器が見たままなのが、ボゴタで未開封のままで
持ち込むとパンパンに腫れてしまい、逆にボゴタで普通ならば、サンタマルタではぺしゃんこに潰れる。
Simon Voribarl記念館近くのロープウェイで山頂の教会に昇った時などは標高3000m以上の為に
降りて階段を昇ると空気の薄さに、キートンの足腰が抜けたようになったのもこれと同じだ。
エクアドルでは更に高い3400m近くのマリア像に行くのだが、それは別の機会に譲ろう。
*1:サンタ・マルタ、1525年にコロンビア最初のスペイン人居住区が築かれた町。
南米解放の父、シモン・ボリバールの没地でもある。
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後部左窓際に座った(国内線のために座席指定ではなく、早いもの順である)キートンはいつものように
快調なエンジン音を轟かせ、機は海上へと抜けた。
もうすぐ着陸だ。カリブ海の濃いエメラルド色の波模様がまぶしい。
機はぐるりと海側を回り込み、(空港は海岸北側に面して作られているので、回り込む場合は、東側から
着陸する)左に大地を見ながら着陸体制に入った。
機内の観光客達はもうはしゃぎ始めている。
いつものようにキートンがシートベルトを締め、窓外を見やった。
ん? 何かいつもと違う。
これは!?
「いけない、(着陸降下角:沈下率が)早過ぎる!!」
キートンは、思わず叫んでしまった。
みるみる滑走路が眼下に迫ってきた。
そして――。