第二十二次ソウル遠征 〜南北分断をこの目で見る〜
                                                        2011年05月05〜06日 with Maximilian(ユウマ)


2:〜未使用の国境駅 都羅山駅〜

何にもせずに寝てしまったのですが5時ごろ目覚めて気づき(笑)
速攻で充電セットしてもう一眠り・・・6時に起きてシャワー浴びて7時に朝食会場で
少し遅れたユウマ氏と合流。タクシーで一気に集合場所のロッテホテルへ。
ここでツアー代金を払い、いよいよDMZ&JSAツアーの開始です。

 
(上写真左:朝の一杯に。韓国にもあった!激甘なコイツ。右:このバスでDMZへ向かいます)

高速を一気にまずはDMZへ向かいます。
出発して間もなく、高速の道路際に鉄条網が。オマケに見張り台に戦車まで(汗)
まだソウルを出発したばかりなのに、川は北とつながっているので警戒しているそうです。

←高速道路沿い、既に鉄条網。

そして、民間人統制区域を超えます。ここから先はツアー参加の人以外参加不可
一部の例外を除き、基本的に韓国人も入れません。

バスはイムジン川を越えてケソン工業団地につながるゲートの直前で左折
韓国最北端の駅「都羅山駅」へ向かいます。

←都羅山駅外観、ほんと、立派な駅だわ。

実は当初はここへ鉄道で行くことを計画していたくらい、今回の旅行の主目的と言うほどの場所。
今回のコースでは最初にここに立ち寄ります。

着いて見た駅舎は、立派。だけど人っ子一人いない。折角の駅舎がもったいない。
周辺には、ケソン工業団地が本格稼動した場合に備えて倉庫も作ってあるのに・・・空っぽらしい。
なんでも、結局貨物列車を運行するほどの産物が出ないということ。意味無いよなあ・・・。

  
(上写真左:広いコンコース。ココで大勢の人が行き交うことになる日は来るのだろうか)
(上写真右:平壌方面ってのが解るだろうか。そして電光掲示板には現実に走っている一日たった二本のムン山行普通列車)

 
(左:こんな看板が。北朝鮮を普通に通り過ぎれるようになれば、こんな事も現実になるのかも。)
(右:売店、これは帰る時に撮った写真。次のグループの人がたくさん群がっていました(笑))

いやー、大きい駅でした。でも、列車は一日二往復だけ。それも、普通の人は入れない。
ガイドの説明で「問題はここの駅長さんが暇なのにいい給料をもらっているということデス」っていうのはちょっとウケた(笑)
で、ここで自由行動。入場券を買えばホームに出られる。行くでしょう。ってか行かないと意味がない(笑)
ちなみに、入場券売り場のほかに小さい売店があって、飲み物やお菓子、DMZグッズが売っています。

  
(上写真左:入場券と記念スタンプのコーナー。そうか、ココの駅員さんは殆どこの業務だけなのか・・・(笑))
(上写真右:記念乗車券、裏に記念スタンプを押してくれます。ちなみに、半券は切り取られません。記念です(笑))

 
(上写真左:駅舎をホーム側から望む)
(右写真:中央のホームから韓国方面を望む、三面ホームで右の壁の向こうは国際線ホームになる予定)
←右上の写真の中央レールだけ枕木に名前が刻印されてます。

入場券を買って、国内線の出発口からホームへ向かいます。
いやあ、大きなプラットホームです。奥の平壌方面のホームにも行ける様なので、急いで見に行きます。
自由時間がもう少し欲しいっ、時間が足りない(汗)大慌てでの撮影タイムです(笑)

 
(上写真左:国際線側ホームから北朝鮮側を望む)
(上写真右:望遠で撮ると、先の部分に鉄のフェンスが。でも、これだけで北とつながっているという事実)

  
(上写真左:平壌まで205km、ソウルまではわずか56km、取手から品川位の距離だよ(笑))
(上写真中:実際は次の駅はケソン、韓国側は臨津江)
(上写真右:日本そっくりの駅表示板もあります。このホーム。次の駅はケソン。でも列車は走ってない…)

『そろそろ時間ですよ〜』っていうガイドさんの声。
後ろ髪惹かれつつホームを後にし、残りの時間でコンコースを再度散策。
使われていない出国検査場、そして案内所。いつか使われる日が来ることを、待ち続けているようでした。

 
(上写真左:出国エリア、立ち入り禁止ではあるけど、外から中はうかがえます)
(上写真右:駅構内案内板、読めない・・・(笑))
 
(上写真左:出国検査場におかれるX線検査、手荷物予定の場所に看板が)
(上写真右:トランジットオフィス予定地)

しかし、国際駅として機能できるよう、十分な設備を設けているのに使えないってのは悲しい限りですね。
こういうところにも、南北が繰り返している融和と緊張の繰り返しが垣間見えます。

時間になったので、バスへ戻ります。
出来れば列車で来たかったという思いはあるけども、ココに来れてよかったと思います。
いつか多くの人でにぎわう日が来ることを。

さて、たっぷり都羅山駅を堪能したら近くにある都羅山展望台を見学。
中に入って、ココから見える景色の説明、ケソンが遠くに望めることや、ここと板門店、第三トンネルの位置関係を
ジオラマ等を用いて説明してもらいます。

←都羅山展望台、右にあるお寺、写真右端には教会

ここからは北朝鮮が近いので、望遠鏡で見ることも出来るくらいの距離なのですが、写真撮影は部分的にのみ許可され
展望台の後方部にある制限ラインより後ろからのみ可能です、他は禁止されています。
中国人観光客が普通に写真を撮ろうとしてとめられ、デジカメの中身をチェックされていました(汗)


(上写真:北の宣伝村にある「世界で一番高い掲揚塔」確かによく見える(笑))

雲行きが悪いこともありますが、なんとかケソン工業団地や北の宣伝村を遠くに眺めることができました。
写真も後方から最大望遠でトライしてみました(笑)

さあ、どんどん北朝鮮の見えるエリアに近づいてきました。
次は第三トンネル、板門店です。境界線から160m地点まで向かいます!

続く。

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