2005年9月度MCTツーリングレポート(一泊)・後編

2005年09月16日 第1版公開

日時

9月3日(土)〜4日(日)

目的地

長野県下伊那郡上村 しらびそ高原【ハイランドしらびそ】

天候

1日目:晴れ\(^o^)/\(^o^)/   2日目:晴れのち曇りのち雨

1日目] [2日目

9月4日(日):2日目

部屋から望む早朝の南アルプスの景色 AM5:05、まだ陽も昇らない時間だけど何となく目が覚めた。同室のU海氏は爆睡中だがM.I 原氏は既に起きていた。起きてみると寝汗をたくさんかいていた。外の様子はどうか、と窓を開けると、ものすごく冷たい空気が肌を突き刺す。かいている寝汗が急激に冷やされ余計に寒く感じる。しかし雨の気配はない!雨どころか晴れ渡っている。天気予報がいい方に裏切られた形だ。
そんな中、M.I 原氏は「日の出を撮りに行く」とデジカメと三脚を担いで出掛けていった。私の方はとりあえず部屋からの景色を撮っておくにとどめる。M.I 原氏が出掛けていったあとは、まだ睡魔が残っていたので再び床の中へ。
あらためて、AM6:55に目が覚めた。この時間に館内放送で「朝食の準備ができました」と案内されたため起きざるを得ない。M.I 原氏は無事日の出撮影ができたようだ。加えて朝風呂にも入ってきたとのこと。U海氏も起きたので、みんなで下階の座敷に朝食を食べに行く。

座敷では既にO川氏、M木氏、N野氏、K谷氏の4名が食事を始めていた。みな放送があってすぐに食べに来たのだろう。まだO智氏とN.T田氏が来ていなかったが、二人はギリギリまで寝ていたようだ。

朝食メニュー
2回目の集合写真は青空の中、【ハイランドしらびそ】の建物全景が入るようにアングルを工夫した。写っているバイクの小ささを見ればわかると思うが、このくらい離れないと建物全体がカメラアングルに入らないくらい大きい建物だ 食事中に出発時間はAM8:30との通達がなされた。食後の時間は結構余裕があったのでみな早めにチェックアウトして出発準備をしているようだ。

時間もあり、また昨日より天気がよくなっているので、再度集合写真を撮っておくことにする。今度は前日と異なり、【ハイランドしらびそ】の建物全体が入るよう撮影位置を変更した。おかげで青空の具合もよくわかると思うが、かわりにバイク達は豆粒くらいにしか写っていない。

撮影後にエンジンを始動する。空気が薄いのでチョークを全閉にしたままですんなりとエンジンが掛かる。逆にチョークを開けると混合気が濃くなり過ぎてカブってしまう。エンジンは簡単に掛かるが、空気が薄いので暖気が終わってもアイドリングが上昇しない。なのでスタートまでスロットルをあおりながら待つ

ハメに。バイクのエンジンが一斉に掛かると、それまで静かだった辺りにエンジン音&排気音が響き渡る。建物の窓からは私らを眺めている人たちの姿が。「うるさい!」と思っていたか、バイクを羨ましそうに眺めていたかは不明だ。

全員のスタート準備が整うのを確認し、AM8:55、【ハイランドしらびそ】をあとにし、林道を右折していく。バイクが去ったあとの【ハイランドしらびそ】界隈では、再び静寂が訪れていたことだろう。なおこの日はスタートから先頭はM.I 原氏が務めてくれた。

  

【ハイランドしらびそ】を出発してわずか2〜3分の所で隊列が停まる。なんだ?朝から道を間違えたのか?と思ったが違った。停まった所はしらびそ峠だ。ツーリングマップルには「南アルプスの山並みを一望」とあるが、アルプスの山並みよりも峠の柵から下の数百mにも及ぶ急傾斜に目を奪われた。空が飛べたら気持ちよさそうだなぁ、などと、高所恐怖症のことをすっかり忘れてその景色に見入っていた。

数分の滞在でしらびそ峠をあとにする。ここからまた林道を駆け抜けていくが、まだタイヤが暖まっていないのにいきなりかなりのクネクネ道だ。ここでリキ入れてもコケる元なので、タイヤが暖まるまでは慎重に走って行く。

しばらくして【蛇洞林道】に出るが道の感じは全く変わらない。そのままの流れで丁字路に当たったのでこれを右折する。このポイントが地蔵峠らしい。そしてここから先は、道の感触は変わらないもののR152となるようだ。

国道となっても峠道は変わらないが、少しすると平坦な広い道となった。当然ペースがアップする。私の後ろではU海氏とO川氏が一旦停まってバイクチェンジしている。へぇ、O川氏はここからあの“熱さ”を体験するのか。どんな感想が聞けるのか、あとが楽しみだ。

広い道になったと安心していると、いきなり狭い道になりまた山道となっていく。それを抜けるとまた広くなり、また狭くなり、を繰り返しながら突き進んでいく。中には広い道から一転して急な峠道になる区間もあり、カッ飛んでいるとそのギャップに戸惑っているメンバーもいたようだ。後方では何度かU海氏とO川氏が乗り換えっこして楽しんでいるようだ。YZF-R1 での峠走りはどうだったかな、O川氏?

そんなこんなしながら分杭峠も越え、またしてもノンストップ状態でどんどん北上していく。〔白山トンネル〕の手前でまたまたU海氏とO川氏がバイクチェンジのため停車している。今度は自分のバイクに戻るためのチェンジだったようだが、今度はなかなか追いついてこない。そうこうしているうちに信号でR152が右折するポイントにやってきた。後ろがまだ来ないので、右折直後のスペースに停まって後ろの2台を待つことにする。私の前はそのまま走り去っていった。次の赤信号のタイミングでU海氏らはやって来た。青信号とともにリスタート。前を追いかけていく。

下りの長ーーい直線の下りきった所が左に直角に曲がっている。スピード出して走ってきたので、直角ターンと事前にわかっていてもスピードを殺しきれずに少し脹らんでしまった。対向車線にはみ出すほどではなかったが。あとで聞いた話だが、ここではU海氏が左ステップを擦っていたそうだ。ただでさえ高い位置にある YZF-R1 のステップを市販のバックステップに交換してあるにもかかわらず、である。その時相当バイクは倒れ込んでいたに違いない。YZF-R1 のバンク角、恐るべし!........ただ当の本人はそんなに倒し込んだという認識がなかったらしく、ガリッと音がして「あ、擦った」程度だったらしい。それも恐ろしい。....(^^;

直角ターン後すぐにある交差点を、前を走るクルマ達のほとんどが右折していく。地図を見れていなかったのでわからなかったが、R152そのものがその交差点で右折していたのだ。「もしかして、ここ右折じゃ......」との思いが頭をよぎったので右方向を見遣りながら減速して走るが、クルマ達に邪魔されて右方向が見渡せない。直前のクルマが右折して視界が開けると、右折後の所にN.T田氏が停まっているのが認識できたので慌ててターンシグナルを点滅させて右折していく。よかった、スピードを落としていて。その先では本隊も停まって後続を待っていてくれた。

  

先ほどの右折からR152は【杖突街道】となる。ここは昨年の一泊ツーリングの際に逆方向から走ってきた道だ。しかし1年前ということと逆方向ということから、覚えている景色は皆無に等しい。なだらかになった道を流すように走っていると、先頭がGSに入っていった。AM10:10、高遠町のGSで給油休憩。

10分くらいで全車給油できたが、すぐに出発しそうな雰囲気がない。なので簡単に水分補給しておくことにする。U海氏はGSの人からいらない段ボールをもらってカッティングし、シートの下に挟んでいる。熱さ対策だというが、どんなものか?(^^;

青空の下、バイク達にも食事を

「ここで休憩ですか?」の質問も飛ぶ中、M.I 原氏から「杖突峠で休憩とします」との返答があった。そうと決まれば出発を急ごう。AM10:25、GSをあとに。

杖突峠までのR152はそんなに険しい道はない。山道だが峠道というほどでもない。相変わらず天気もよく、クルマも少ないので走っていて気分がいい。できれば今日一日、ずっとこんな天気でいて欲しいものだが........。

バイク達も休憩中 20分ほど走り、AM10:45に杖突峠に到着する。ここは昨年の一泊ツーリングでは1日目の昼食処として立ち寄った場所だ。今回は2日目の最初の休憩処としての利用となる。
休憩中に自宅に電話をする。My Wife によると、東京の方は朝のうち晴れていたけどだんだん曇ってきた、とのこと。ふと今いる杖突峠のあたりを見渡すと、ここもだんだん曇ってきているように思えた。それでもまだこのあたりでは雨の心配は無さそうだ。この駐車場からは茅野市街の方が見渡せるのだが、霞がかかっていていい写真が撮れなかった。

M.I 原氏に「昼食はどのあたりを考えているの?」と聞くと、これから出発すれば、以前のツーリングで目的地になった長野・山梨県境にあるレストラン【国界】の開店時間(AM11:30)に間に合うかも、との返事が。ここの食事はおいしかった記憶がある(詳細は2004年7月度レポートを参照)ので楽しみになる。ちょっと気になるのは、この日の朝食をいっぱい食べていたので、AM11:30だと昼食には早いかも、ということだけだ。しかしこの【国界】は人気店で開店時間を過ぎると瞬く間に席が埋まってしまい、開店から20分を過ぎると1時間以上の待ちとなってしまう。間に合うかな、開店時間に。

ここでは簡単な休憩だけとなり、AM11:00に出発する。

  

少しの峠道を通過してからR152に別れを告げR20【甲州街道】へと右折する。それまで信号がほとんど無いR152をずーーっと走ってきたせいか、信号だらけ・クルマだらけのR20に少々ストレスがたまる。KATANA の振動スポットとなる回転数に入っているので苦痛だが、流れてはいるので我慢して走って行く。

道路標識が富士見町に入ったことを教えてくれている。もう少しすればこのクルマの流れともオサラバして昼食に入れる!と思えば、我慢の走行もまぁ仕方ないか、となれる。信号待ちで停まった左手先にレストラン【国界】が現れた。時間はAM11:32。開店時間直後で止まっているクルマも3〜4台しかいない。やった!無事に入れるぞ。さぁ昼食だ!と喜んだが、先頭のM.I 原氏は何を思ったかそのまま【国界】には目もくれずに直進していく。あれ?【国界】で昼食にするんじゃ........? 私のすぐ後ろにいたU海氏も「【国界】に入らなかったね」と言ってきた。だいたいの人はこの時「昼食は【国界】!」と思い込んでいたと思う。そういえば杖突峠でM.I 原氏に聞いた時は【国界】と決定したとは言っていなかった。その先の道の駅【はくしゅう】となるかも、とは聞いていた。この道の駅【はくしゅう】は昨年の一泊ツーリング2日目の昼食処で利用した所だ。そうか、そっちに行くつもりなんだな?とこの時は理解した。

しかし道の駅【はくしゅう】すらも入る気配を微塵も見せずに通過していく。おいおい、どこまで行くつもりなんだ?この先は甲府まで行かないとめぼしい食事処はないと思うよ? そう思うと KATANA の振動スポット走行が途端に苦痛に変わる。

そんな走行をしていると、韮崎市に入ったあたりで地元の軽ダンプに前を塞がれた走行となった。この軽ダンプがまた遅い!「私は制限速度を遵守してます」とでも言わんばかりに 50 km/h ピッタリかそれ以下で走って行く。まぁそれでも最初のうちは、地元車ならすぐどこかで右左折していなくなってくれるだろう、と思っていた。しかしこの軽ダンプはどこにも曲がろうとせず、長蛇の列となった私らバイクやその後ろのクルマ達を引き連れて平然と“制限速度遵守走行”だ。これにはまいった!道は追い越しの際のはみ出し禁止区間のうえ対向車が切れることが少なく、路肩も広いわけではない。軽ダンプと私らバイク隊の間には2台のクルマがいて3台前にいるものだから、強引に抜いていくこともできない。軽ダンプの前には見渡す限りクルマの姿が全く無いのに、私らの後ろは何百mも続く長蛇の列だ。これって拷問?とでも思えてしまった。

結局この“拷問走行”は韮崎市内のバイパス道が終わるまで続いた。バイク隊がR141へと分岐する交差点の所で赤信号に引っ掛かり、3台前の軽ダンプが交差点を通過していったことでようやく離れることができた。その軽ダンプは2つ先のR52への交差点で右折レーンにいたので、ここでようやく軽ダンプの呪縛から解放されることとなった。

  

隊列はそのままR20を進み、道幅が広くなると同時にペースが上がる。同様にクルマもとても多くなっていく。甲府昭和 ICも越えたとある交差点で停まった時に、最後尾にいたO川氏が先頭まで飛んでいってM.I 原氏と話している。きっと「そろそろどこかお店に入りましょう」とでも話しているのだろう。このやりとりのあと、ほどなくしてM.I 原氏は沿道にあるレストラン駐車場に向けてバイクをすべり込ませていった。PM0:30、甲府市内のレストラン【夢庵】に到着する。

店内は混んでいたので9名が同じ席に座れないと思っていたが、比較的早くに席が空き、9人が同じ席で食事できた。

甲府市のどこか正確な場所はわからないが、とにかくR20沿いであることだけは間違いない....(^^;

ここではO川氏から「2,000円まで会費から出ます」と言われた。これを聞いたメンバーはみな、普段は頼まないであろうデザートを追加注文していた。私も普段ではまず食べることのないチョコレートパフェなるものを頼んだ。料理と共に結構おいしかった。しかしメニューの数が少ないように思った。

ここで先ほどのこと(レストラン【国界】に入らなかったこと)をM.I 原氏に聞いてみる。すると杖突峠の段階で、O川氏から「AM11:30じゃ昼食には早いんじゃ?」との話があったようだ。なので【国界】は諦め、PM0:30頃に入れる所で、と変更したらしい。【国界】に入れるチャンスだったのにちょっと残念だ。

食べている間に「大月 ICまでフリー走行にします」との通達があった。最初は勝沼 ICから中央道に、という案もあったがあまりにも近いので大月 ICから、ということになったのだ。そこまでの道は混んだりもするので、フリー走行としてしまった方がストレス無く走れる。PM1:45、【夢庵】をあとにする。

N.T田氏 K谷氏 M.I 原氏 O川氏
スタートしていくシーンを撮った。本当は全員を写したつもりだったのだが、U海氏、O智氏、M木氏、N野氏の4名は、撮影はしたのだが失敗してしてしまった。連写モードにしたのだが、U海氏とO智氏は前の人を写した直後のデジカメの記憶タイミングでシャッターが切れず、M木氏とN野氏はお尻しか写っていなかったので没写真となってしまった。

みんなの撮影を終えてからおもむろにスタートしていくと、いくつ目かの信号の所でO川氏が待っていてくれた。O川氏としては「私が責任を持ってケツを持つんだ!」との使命感に燃えていたのかもしれない。....(^^; O川氏と合流後、2台連れだってクルマの隙間を縫うように飛ばしていく。

しばらく飛ばしていくとM.I 原氏とK谷氏が連れ立って走っていた。その脇をドビュン!と抜かして先に行かせてもらった。O川氏は「私がケツ持ちだ!」とのことからか、私とは離れてM.I 原氏らのそばで併走していくようだ。私の方は、勝沼 ICを越えたあとのR20は片側1車線で道幅も狭くなることがわかっているので、とにかく片側2車線のうちに前を走るクルマ達を抜かしに抜かす。おマワリさんがいたらかなりヤバいスピードで突き進んでいく。このあたりに来ると暑さも一段落して走っていて気持ちがいいくらいになってきた。

〔柏尾〕交差点の青信号に間に合わず信号停車する。左手の県道から何台かクルマ達がR20に入っていく。信号の替わり際に遅い軽トラが入ってきた直後に信号が青になる。このままおとなしくしていると遅い軽トラに前を塞がれてまたストレスが溜まる!と直感したので、ダッシュして交差点から 100 m ほどのまだ道幅が広い箇所でこの軽トラを抜いておく。信号待ちで追いついてきたK谷氏とO川氏はダッシュしなかったので、そのまま軽トラの後ろで我慢走行を強いられていた。

道幅の狭いR20となっても、抜かせる箇所ではトコトン抜かしていく。対向車線にはみ出してちょっと強引に抜いていく所もあったので、左手で「スミマセン!」と挨拶しながら前に出て行く。

  

道の駅【甲斐大和】がある所でR20は工事をしていた。こちら側の車線は反対側が通過し終えるのを待っている所だった。その脇をすり抜けて先頭に行こうとすると、道の駅からこちら側を全く見ずに飛び出してくる若いお姉ちゃんのマーチが。私としてはいつ出てこられてもいいように用心しながら走っているので“想定の範囲内”のことだが、お姉ちゃんマーチの前に出る時にスロットルを煽って警告しておいた。ミラーで見ていると、そのお姉ちゃんは煽られて初めてバイクの存在に気づいたようだ。こういうクルマもいるから注意して走らなくっちゃ。

交通誘導員が「進んでいいよ」とニンジン棒を振りクルマの先頭が発進していく。あいにく先頭まで出られなかったのでおとなしくクルマのあとについてR20名物〔新笹子トンネル〕に入っていく。トンネルの中では少し蒸されるかと思ったが、かえってヒンヤリとしてきた。結構気持ちがいい。さすがにトンネルの中では無茶して追い越すことはしなかった。....f^^;

トンネルを出るといきなり状況が変わる。突然メットのシールドに大きな水滴がバシャバチャバチャッ!と付いたかと思うと、あっという間に路面が濡れていく。雨だ!くっそーー、なんてこったい!ここまで来て降られるとは!トンネルを出てすぐの路肩が広くなっている所で別のバイクグループが停まっている。おそらくレインウェアを着ようか相談していたのだと思う。その脇を通過していく私。

しばらくレインウェアを着ようかどうしようか悩みながら走り続けているが一向にやみそうな気配がない。ジャケットもだいぶ濡れてきたようだ。仕方ない、一旦どこかに停まるか。道路脇で雨除けになっている木の枝の下でU海氏が停まっていたのでその脇に停まると、先ほど私が追い越してきた別のバイクグループがレインウェアを着ないで通過していった。そのすぐあとにO川氏とK谷氏もやってきて、一旦停車する。レインウェアを着ようかどうしようかまだ悩むが、先ほど私らを抜いていったバイクグループは着ないで通過していった。なのでもしこの先彼らがレインウェアを着るために停まっていたら着た方がいいな、と決断し、そのまま着ないで再スタートする。

少しすると、私らが停まっているのを見てやはり着よう、ということになったのだろう、先ほどのバイクグループが全員レインウェアを着用中だった。やっぱり停まっていたか........。どこか停まる所を探さねば、と速度を落として走って行くと、あれ?もしかしてもうやんじゃったの?という感じで雨はやんでしまった。路面もみるみるうちに乾いていく。ここでは、レインウェアを着ないでそのまま走る判断は正解だったようだ。その後はクルマに前につかれるも無理な追い越しはせず、淡々と大月 ICを目指して走る。

  

PM2:30、大月 ICの入口まで到達する。ゲート手前の入口ランプの所で前走車が停まっていたので一旦停車する。すると後ろにいたはずのM.I 原氏が先に着いて待っているではないか!「フリーだからいいかと思って、勝沼 ICから中央道使っちゃった」とのこと。一区間だけ使って先回りしているなんて思いもしなかった。「R20では雨に降られちゃったよ。たいした量ではなかったけど」と話すと、高速本線上では結構本格的に降られたそうだ。そちらでも雨は局地的で、レインウェアを着たらやんじゃった、とのこと。

ここから先もまたフリー走行だ。再集合地を八王子 IC出口と決めフリー走行を宣言すると、みなめいめいにスタートしていく。

N.T田氏 M.I 原氏 O智氏&M木氏 U海氏
大月 ICでのスタートシーン。ここでは私より前にいたO川氏、N野氏、K谷氏の3名は撮影できなかった。

みんなを見送ったあと、私もスタート。通行券受け取りゲートを越えた所で通行券をしまっていたO智氏に続いて走って行く。

本線に合流するとクルマが多いが、その中を縫うようにしてクルマ達を抜かしていく。快調に飛ばして行けたので安心していると、またしても雨粒が落ちてきた。初めのうちは粒もそんなに大きくなかったのでそのまま走っていくとだんだん粒が大きくなってきた。そうこうしているうちに〔中野トンネル(だったと思う....f^^;)〕に入っていったので一旦は雨をしのげる。トンネル出口付近の路肩にバイクが数台停まっているのが見えた。停まっている人はみなレインウェアを着込んでいたようだ。それに気づいた時にはもう路肩に寄って停まれる状況ではなかったのでそのままトンネルを出ていくと、トンネルに入る前よりもさらに雨粒が大きくかなりの量が降っている。それでも我慢して走っていくと、談合坂SAまであと2 km の表示が。入ろうかな?どうしようかな?と迷いながら談合坂SAに近づいていくが決断できず、結局そのまま通過してしまった。SAに寄っても雨がしのげる所ですぐにレインウェアを着られるとも限らないし、もしかしたらさっきみたいにすぐやんでしまうのでは?の思いが強かったからだ。

しかし雨は無情にも降り続け、さらに強くなりドシャーー!と大降りになってしまった。前方を見ても黒い雲しかない。もうさすがに雨がやむ可能性は少ないな、と判断し、陸橋下の雨が当たらない路肩部分に停車してレインウェアを着ることにする。すると直後にN.T田氏もやって来て私のすぐ後ろに停まった。二人でレインウェアを着ているとM.I 原氏やK谷氏、O川氏らがホーンを鳴らしながら通過していった。O川氏はレインウェアを上しか着ていないようだが、このまま走り続ければ下はビショビショになってしまうことだろう。レインウェアを着終わったので、N.T田氏と共に後ろに十分注意しながら発進していく。

数百m走った所で今度はO川氏が停まっている。やはり耐えられなかったのだろう、レインウェアの下を履いている。今度は私がホーンを鳴らしてO川氏の横を通過していく。

しばらく雨中走行を余儀なくされたが、相模湖 ICのあたりになるとそれまでの豪雨がウソのようにやんでしまった。上野原町に入ると同時に降りだし、上野原町を出た途端にやんだ。どうやら雨は“上野原町限定”で降っていたようだ。局地的豪雨というヤツか?

その後は普通は混む〔小仏トンネル〕入口も思ったより混まずにすんなりと通過できてしまった。トンネルを抜ければ中央道の中でも飛ばしやすい区間となる。当然巡航スピードは上がっていく。クルマ達はモチロン、前にいた他のメンバー達もどんどん抜かして八王子 ICを目指す。

  

前に八王子 IC(出口)が見えてきた。料金所で料金を支払い、ゲート先の広くなっているスペースにバイクを停める。既に何人かが先着していて私ら後続を待っていてくれた。さすがに蒸されて暑いので、停まると同時にレインウェアを脱ぐ。全員が揃った所で、ここであきる野市に住むM木氏と別れの挨拶を交わす。本隊は都道に入った所にあるコンビニで休憩することにして出発しようとすると、またしても雨粒が落ちてきた。他のメンバーもほとんどがレインウェアを脱いでいたが、もう出発するのでそのままリスタートしていく。本隊は右へ、M木氏は左へと別れて走って行く。

R16【東京環状】に出てすぐの〔左入橋〕交差点を右折して一旦R16【八王子バイパス】に入り、すぐ次の信号から都道169号に入る。もうこの頃には雨が本格的に降り出していた。〔宇津木町郵便局前〕交差点右斜め前にあるコンビニが、いつも八王子 ICで下りた際に利用しているコンビニだ。今回もここで小休止する。PM3:30、ローソン【八王子宇津木町店】に到着する。

雨の中到着したコンビニ コンビニに到着するなり雨足が強くなっていく。店内に入るよりなにより、まず最初にレインウェアを着込んでいく。コンビニの看板の下しか雨をしのげる所がないので、着込むのも大変だ。

レインウェアを無事着られてから店内に入る。今回はアイス「ガリガリ君」を買う。これ、結構おいしいのだ。水分補給にもなるし。

雨降る中、最後の出発を

ここで My Wife に電話してみる。自宅にかけると留守電になっているので出掛けているようだ。携帯の方に電話するとスーパーで買い物中だったが、「今凄い雨が降ってきたわよ!」と言っている。これで、ゴールまで降られ続けることがほぼ決定してしまった。....(__;)

雨の中暗くなられるのもイヤなので、早めにスタートすることに。PM3:45、コンビニをあとにし最後の出発だ。この時なんと、U海氏は無謀にもレインウェアを着ていなかった。濡れて風邪ひかなければいいが........。

  

都道169号から都道59号に出て〔多摩大橋〕を渡り、渡りきった交差点を右折で都道29号【新奥多摩街道】に入る。クルマが多い上に雨で速度を抑えているのであまりペースが上がっていかない。それでもなんとか〔日野橋〕交差点にたどり着き、R20【甲州街道】に復帰する。

R20はいつものことながら混んでいる。雨の方はあまりやむ気配がない。そんな中U海氏が「みんな東八道路の方に曲がるんでしょ?私はR20直進で直帰します」と言ってきた。U海氏はそのまま先行メンバーの間をするするとかわして先頭まで行き、O川氏らにその旨伝えた後、ピューッと速度を上げて消えていった。レインウェア着ないまま Kiyomiya まで行くのも辛いだろうが、このルートで帰る場合、たいがいはU海氏はここで別れていたので十分予測の範囲内だった。

7台となった本隊は次にM.I 原氏の途中帰宅の順番だ。なんせ家の真ん前を通るのだから当然といえば当然だ。このルートの時はいつも同じ地点(東八道路には行ってすぐの交差点)で別れるのが常だ。

〔本宿町二丁目〕を左折して都道17号【東八道路】へと入る。先頭のO川氏も、いつも次の交差点でM.I 原氏が別れて帰ることを知っているので減速しながら左に寄ろうとしている。しかし減速して左に少し寄った次の瞬間、スロットルを開けて加速していくO川氏。それと共に隊列も加速していくが、左側に別れるはずのM.I 原氏の姿がない。あれ?どうしたんだろう?別の所からUターンして帰るのかな?とも思ったが、走り進めていってもM.I 原氏が離脱していく気配がない。これはもしかして、この雨の中 Kiyomiya まで行こうとしているのかな?

  

ここから先はいつものように【池の上通り】、都道248号【新小金井街道】、団地の中や桜町の住宅街を通り、都道15号【小金井街道】へ抜けていく。〔鈴木町〕交差点から右折し【花小金井南町通り】、【駅前通り】や裏道を経由して、多摩六都科学館横から都道5号【新青梅街道】を横断すればゴールは目の前だ。

本隊はPM4:45に Motor Cycle Shop Kiyomiya に到着した。お店では清宮社長が一人で仕事に奮闘していたが、ピットに即席の一服席を設けてくれて冷たい飲み物とお菓子でもてなしてくれる。M.I 原氏がお店まで来たことに清宮社長もビックリしていた。しばらくのツーリング談義の後、PM5:10に解散となった。早めに帰って来れたのでまだ明るい中帰路に就くことができる。 路面は大いに濡れているが、到着したこの時は雨はやんでいた 開店中にもかかわらずピットで一服

私は最後にお店を後にし、近所のGSで最後の給油をしてPM5:40に家に到着した。

  

今回の一泊ツーリングは、もう雨は大丈夫だろう、と思った矢先に降られる形となったが、全体を通してみれば充実した、いいツーリングだった。宴会の時に誰かが言っていたが、もう少し参加者が多ければなお楽しかったことだろう。

2日目の走行距離:269.7 km
トータル走行距離:658.6 km

今回の走行は私のカタナで658.6km、使用したガソリンは36.63L、なので燃費は17.97km/Lだった。高速な区間も多かったことは確かだが、峠道が多いツーリングとしてはかなりの好燃費だ。これだけ走ってくれれば十分満足できる数値だ。

(終)