2003年9月度MCTツーリングレポート(一泊)・後編 |
||||||||||||||||||||||
2003年09月15日 第1版公開 |
||||||||||||||||||||||
日時 |
9月6日(土)〜7日(日) | |||||||||||||||||||||
目的地 |
新潟県柏崎市にて昼食 〜 群馬県吾妻郡六合村・尻焼温泉【明星屋旅館】 | |||||||||||||||||||||
天候 |
1日目:晴れのち曇り 一時雨....(__;) 2日目:晴れのち曇り のち一時雨....(__;) | |||||||||||||||||||||
携帯での目覚ましが鳴るよりも早くAM6:10には目が覚めた。すでに同室のM徳氏、N.T田氏は目を覚ましていた。早速起きて朝の散策としゃれ込もう。N.T田氏はまだもう少し眠っている、とのことだったので、M徳氏と共に散歩に出掛ける。隣室のA川氏、M野氏、M.I 原氏らは既に散策に出ている。 表に出ると既に尻焼温泉名物・川の中の大露天風呂を覗いてきた3人と合流する。来る時に走ってきた林道を歩いていくが、日陰の部分ではTシャツ1枚だと肌寒いくらいだ。しかし日の当たっているところに来ると一変して暑い。ふと下を見ると、尻焼温泉街の無料駐車場が広がっている。無料なのでキャンパーの絶好のポイントになっているようだ。クルマキャンプやバイクでテントキャンプする人などで埋まっていた。 3人は既に見てしまっていたが、私とM徳氏がまだ見ていないので、尻焼温泉名物の川の中の大露天風呂を覗いてみる。朝も早くからたくさんの人でにぎわっていた。 しばしの散策を楽しみ宿に戻ると、間もなく朝食タイムとなる。お腹も空いたしグッドタイミングだ。
朝食の席でO川氏から出発時刻はAM9:30だと発表があった。それに付け足すかたちで、集合写真を撮りたいのでなるべく早めにはバイク置場に集合してもらうようみんなにお願いした。 ゆったりとした時間で身支度を調え早めにバイクのそばへ。さて、写真を撮るとは言ったもののどこで撮ろう?バイク置場で撮るだけだと芸がないし、旅館がわかるアングルで撮ることもできない。さて、どうしたものか........ 思案した結果、川の中の【明星屋旅館】専用の露天風呂周辺で撮影することにする。メンバーを川まで呼び寄せて宿での集合写真をパチリ。 写真を撮り終え、出発時刻はAM9:15だ。予定より15分早く出発できた。旅館の人たちに挨拶&お礼を告げながらいざ発進!この日もスタートは私が先頭で行く。
群馬県道55号【長笹林道】からR405に戻る。朝早くからバイクや観光バスの対向車とすれ違う。これらの人たちはおそらく野反湖の方に行くのだろう。R405は野反湖で行き止まりなのでいずれこれらの人たちもこの道を戻ってくるのだろう、などと思いながらR292に復帰する。 R292は多少クネクネしている程度なのだが遅いクルマによく引っ掛かる。後ろにバイクの隊列がくっついているのを認識してくれるクルマは安全なところで前を譲ってくれるので手を挙げて礼を言いながらオーバーテイクさせてもらう。しかし後ろを全く見ていないか、見ていても全くお構いなしにトロトロと制限速度以下で走るクルマも多い。それらは後ろでよく挙動を観察しておき、安全と思われる箇所で一気に抜かしにかかる。バイクに抜かれて初めてバックミラーを見るクルマも少なくない。 遅いクルマや観光バス達に少々イライラした箇所もあったが、全く止まることなくR145まで到達する。〔須川橋〕交差点を右折してR145に入っていく。R145には短距離しかお世話にならず、ワリとすぐ現れる〔羽根尾〕交差点からR146に進路をとり、さらに南下していく。 R146は最初こそ少しクネクネ道があるものの、その後は平坦でスピードが出せそうな道が続く。“出せそうな”とうのは、ここでもクルマ達の後について走ることを余儀なくされてなかなか抜かせないからで、抜かしさえすればそれなりのスピードでクルージングが可能だ。 信号で停まった時、U海氏が先頭まで出てきて「ガソリンがもう無い。あと 10 km 持たないかも」と伝えてきた。次に現れるGSに入ることにして発進すると、まもなくして右手に昭和シェルのGSを発見!ここで給油タイムとする。時計はちょうどAM10:00になっていた。実走45分で北軽井沢まで来れれば早い方か? U海氏はもちろん、燃費があまりよくなく 200 km ノン給油で走れそうもない CBR250R のT島夫人らも給油していた。私はまだ給油の必要はなかったが、ツーレポを書く時にどこいらあたりのGSで給油したかを思い出すため(ツーリング終わってすぐにレポート書けるとは限らないので....f^^;)に給油しレシートをもらうことにしている。 必要な人たちの給油を終えすぐにリスタート。
中軽井沢に向かう途中で再び長野県に入る。ファミリーカーの車列の後ろだけど思ったほどノロノロペースにはならず淡々と進んでいく。浅間峠から先は前を走るクルマも少なくなり快調に飛ばしていけ、ほどなくしてR18に到達する。 普通に帰路として通るルートならこの先はR18を左折し碓氷峠方面に向かいがちだが、今回のツーリングでは2日目といえど“走る”ルートどりをしている。なのでここは右折だ。青信号と共に長野方面に向けて出発! R18【北国街道】を西に進む。片側1車線なものの車線幅も路肩も広く、遅いクルマに突っかかることなく突き進んでいける。このあたりでふと時計を見るとAM10:30を回るあたりだ。このまま昼食処まで休憩なしで行くこともできたが、その昼食処をまだどこにしようか決めていない。加えてだんだん喉も渇いてきた。どこか適当なところはないかな、と考えながら走っていると、次に曲がるポイントの〔平原〕交差点の手前角にコンビニを発見する。その手前の信号で停まった時にM野氏が「R18はどこまで行くの?」と聞いてきたので「すぐ次の交差点までです」と答え、曲がる手前でコンビニにすべり込んでいく。AM10:45、本日最初の休憩はローソン【小諸平原店】に到着した。 さて、このあとどうしよう?まだどのあたりで昼食にするか決めていないんだった。メンバーに意見を求めるが特に何が食べたい、というのがあるわけでもなく、なじみの店があるわけでもない。........ん?ちょっと待てよ?あの店どうだろう、とひらめいたのでM.I 原氏に意見を求めてみる。「5月の時の、あの店どう?」
「うん、いいかもね」M.I 原氏が同意してくれる。O川氏も特に異論なく、この場所からはちょっと距離があるものの本日の昼食処が決定した。そうと決まれば行動はテキパキと。15分の休憩ののちAM11:00、コンビニをあとにする。
ちょうど曲がる交差点なのでR18からそのままR141に曲がっていく。ここから昼食処まではほぼ一本道なので迷うことはないだろう。 佐久市街を貫通するR141はペースの速いクルマが多い。片側2車線あるので、80〜90 km/h で走っているバイクの列をそれ以上のスピードでどんどん抜いていく。別に競争しているワケじゃないのでつられることはないが、やはりなんかシャクに障るのはなぜなんだろう?....f^^; 佐久市街を抜けると片側1車線になるが、前にクルマさえいなければペースはそんなに落ちずに済む。だが臼田町・佐久町・八千穂村と進んでいくと【佐久甲州街道】となる。するとやはり遅いクルマに引っ掛かる。日曜日だしある程度は致し方ない、と諦めるが、延々とトロトロ走られるとだんだんフラストレーションが溜まってくる。しかし我慢、ガマン........ 小海町のあたりからとっても遅いトラックに前を塞がれる。すぐ前を走る大型トラックが遅いのか、と思ったら、さらにその前に遅い普通トラックがのったりくったりと走っている。さすがに直前の大型トラックもイライラしていたのだろう、その前の普通トラックに対し「もっと速く走れよこの野郎!」的にあおっているのがわかる。この調子じゃ上り坂の登坂車線でもない限り2台のトラックを抜かすのは難しいな、と諦めて、大型トラックのあとを付いて走っていく。 10 km 以上2台のトラックに塞がれたままガマンの走行が続いた頃、その時はようやく訪れた。数百m先から登坂車線が始まる標示板が目に入る。さぁ、果たして2台のトラックはどう動くだろうか?1台目の普通トラックは素直に登坂車線に入った。2台目の大型トラックは走行車線に留まったままだ。しかし上り坂なので、前の普通トラックを抜かそうとアクセルを開けているのだろうがほとんど加速していかない。それを瞬時に読み取った私は、登坂車線側から大型トラックを追い抜いていく。大型トラックも徐々には加速しているので前の普通トラックとの間が少しずつ狭まっていく。私はなんとか大型トラックと普通トラックの間を抜けて2台を一気に抜き去ることができたが、2番手のM野氏以降はようやく加速が力強くなった大型トラックのためにこれらを抜き去ることができずに、大型トラックが普通トラックを抜き終わるのを待たなければならなかったようだ。 私はといえば、2台のトラックを抜き去ったあとは前はオールクリアだ。南牧村内の高速連続コーナーを右に左に思いっきり楽しませてもらった。ほぼ直線になったところでペースを落として後続を待つ。〔野辺山〕交差点のあたりで全車が追いついてきた。まもなく清里への入口になる交差点も通過。とにかくとにかく突き進んでいく。この頃になると晴れて暑くなってきており、青空を拝みながらの走行となる。 後ろの方では、バイクチェンジして楽しんでいる人がほとんどだったようだ。N.T田氏とU海氏以外の人が、それぞれバイクチェンジしていつもと違った感触を堪能していたらしい。先頭を走る私は後ろの人がそんな楽しみ方をしているとはつゆ知らず、ひたすら先導という大役を全うし続けていた。 そういえばそろそろお腹が空いてきた。タンクバックに入れてある時計を見るとちょうどお昼になるところだ。道端には道の駅も姿を現すが、行くと決めた食堂まではなんとか頑張ろうと、道の駅やその他のレストランなどの“甘い誘惑”を蹴散らしながらひたすら前を目指す。上を見ると中央道の須玉 ICまで 13 km という案内標示板の姿が。目標とする食堂は須玉 ICよりは手前なので、あと 10 km 前後で食事処に着けるハズだ。 目標とする食堂は、なんの変哲もない建物だ。姿形もうろ覚えだ。加えて今回は、5月に来た時と反対方向からなので建物を目標としては通り過ぎてしまうかもしれない。ただ一つハッキリ覚えているのは、その食堂の道路を挟んで反対側にはセブンイレブンがある、と行くことだけだ。今回の進行方向ではセブンイレブンが左手に、食堂は道を挟んだ反対側の右手にある。ほどなくして「セブンイレブンまであと 500 m」などの案内が出るが、そのセブンイレブンは進行方向右手にあった。なのでここは違うので無視してパス。さらに前に進んでいく。 須玉 ICまであと 2 km くらいとなった頃、前方左手にセブンイレブンが姿を現した。その反対側の右手に目をやると、見覚えのある食堂が確かにある。やった、ようやく食事処に着いたぁ!........というわけで、PM0:35、【レストラン須玉】に到着した。 クルマが何台か止まっており、店の窓(2階)には大勢の人影がある。こりゃ座敷は埋まっているかな?と思ったが、店内に入ると窓際に座っている8名くらいのグループの人たち以外にお客さんはおらず、座敷もまるまる空いていて全員が靴を脱ぐことができた。 天ぷら系を頼んだ人が多かったせいか、料理が出てくるまでにちょっと時間がかかった。そして出てきた料理達は........ 写真だとわかりづらいかもしれないが、料理のボリュームがハンパじゃない。この中で一番高い天ぷら定食でも¥1,500だ。おまけにおいしい。安くたくさん食べたい人にはうってつけだ。O川氏は「また来たいな、ここ」と言っていた。来月10月度の幹事がO川氏で、このルートは通る予定がないものの、「遠回りしてお昼はここにしようかなぁ」と真剣に考えていた。 「山梨方面に来た時の Kiyomiya 御用達にしようか?」O川氏が続ける。でももしそうなったら私に感謝してもらわなくっちゃ!?5月の時に私が具合悪くならなかったら知らないまま、来ることのなかったお店だからだ。お客さんもあまり多くなく(この日も先客の方が帰ったら私らのグループだけだった)、安くておいしい。穴場的なお店だ。ただちょっとだけ料理が出てくるのが遅いので、大勢で押しかけた時には、時間的にもゆとりを持って訪れよう。 K.I 藤氏が「このへんでおみやげ買うところない?」と聞いてくる。「ぜひ止まって欲しいなーー」。実はK.I 藤氏、H.I 原氏からバイクを借りていることもあってどうしてもおみやげを買っていきたいらしい。ここからおみやげが買えるところといえば........そうだ、この先に【道の駅にらさき】があるな。よし、そこで止まることにしよう。 最後の人の料理が出てきたのは、最初に出てきた人が食べ終わってからかなり経ってからだった。なので昼食処の滞在時間としては異例の1時間50分!ようやく食べ終えて再スタートする頃にはPM2:25になっていた。とりあえず【道の駅にらさき】を目指して走り出す。
10分ほど走り、ホントにあっという間に【道の駅にらさき】に到着する。ここでPM2:35。「15分くらいで行きますよーー」みんなに周知する。そしてこの【道の駅にらさき】に着いたあたりから、厚い雲が空を覆いだしていた。 ここで、この【道の駅にらさき】の 200〜300 m先に住む私の大学時代の友人O澤氏に電話をしてみる。自宅は不在だったので携帯にかけてみるがこちらもあいにく留守電状態。「(ツーリングで)すぐ近くの【道の駅にらさき】に来たので、挨拶にと思って電話しました」と携帯の伝言メモに入れておいた。近くまで来たが、不在じゃ仕方ない。もっとも【道の駅にらさき】すらも、K.I 藤氏が言い出さなければ寄る予定にはしていなかったのだ。O澤氏にはまた別の機会に連絡を取るとしよう。 時間が経つのは早いもので、予定していた休憩時間15分をいつの間にかオーバーしている。買いたい人がおみやげを買い、支度ができたので早速出発することにする。PM3:00、【道の駅にらさき】を出発。
【道の駅にらさき】を出発してホントにすぐ、200〜300 m行った先の右手に先ほどのO澤氏の家&会社がある。それを何気に眺めながら通り過ぎようとしたその時、O澤氏宅から1台の赤い乗用車が道路に出ようとしているのが見えた。見るとO澤氏が運転しているではないか!メットのシールドを上げるヒマなく体を右によじり大きく右手を挙げてO澤氏に「お〜い、私はここだよ〜!」と走り去りながらアピールする。気づいてくれたかな?
O澤氏に会えなかったのは残念だが、それを振り切るように前に進む。R141の終点が近づき道路も混んできた。それでも山梨県道6号に入ると渋滞も解消しスムーズに流れていく。R20と平行に走っている山梨県道6号をしばし楽しみ、〔竜地〕交差点からR20に入っていく。
R20は甲府市内の一部でで混んだものの、全体としては快適に流れている。走り赤信号で停まった時に、バイクを降りてO川氏のもとへ。O川氏は初めキョトンとしていたが、バイクチェンジ&先頭チェンジを快く引き受けてくれた。ここから先はO川氏に、私の KATANA とともに先頭に立ってもらう。そして私はO川氏の GSX1400 に久々に乗らせてもらう。 久々に乗らせてもらう GSX1400、やっぱりトルクのカタマリだ。出足から強烈だ。しばし GSX1400 の走りを楽しんでいると、斜め前にN.T田氏の姿が。N.T田氏の CB1300SF SPECIAL にも無性に乗ってみたい衝動に駆られる。信号で停まった時に「(GSX1400 と)バイクチェンジしてみない?」と持ちかけると、意外とあっさり応じてくれた。こうしてしばらくは、「CB1300SF SPECIAL=私」、「GSX1400=N.T田氏」、「KATANA=O川氏」となって進んでいく。 このN.T田氏の CB1300SF SPECIAL、いいバイクだ。標準でモリワキの集合が付いていて、タダでさえ厚いトルクがいっそう分厚くなっている感じだ。感覚的には GSX1400 のモリモリトルクといい勝負している。加えてモリワキの集合がいい音を奏でている。結構な速度を出しても風切り音に負けることなく迫力ある音を聞かせ続けてくれている。これは楽しめるバイクだ........。ただ、モリワキの集合マフラーでノーマルに比べかなり軽くはなっているものの、走行中に振り回した時の手応えは GSX1400 には敵わない。やはりもともとビックバイクたる風格で作られているバイクなので、振り回した時の重さは残ってしまっている。このあたりは GSX1400 は優秀だ。全然重さを感じず、ひらり、ひらりと身を翻してくれる。 ゼロからの発進加速もものすごい。あえて KATANA と同じ感じでスロットルを捻ってみるが、それこそ身構えていないとライダーを振り落とさんばかりの猛ダッシュを披露してくれる。その反面、飛ばした時の風圧はネイキッドの宿命でものすごい。しっかりニーグリップしていないと風圧に負けてしまう。 そんな感じで CB1300SF SPECIAL を楽しんだ後、再びバイクチェンジし GSX1400 に戻る。音はものすごく静かでとってもジェントルだが、スロットルを一捻りするとものすごいダッシュをする。やはりトルクでは一枚厚みが違う感じがする。そして再度 GSX1400 に戻って気が付いたのだが、エンジンからの熱がものすごく、膝から股にかけてがとても熱い!真夏だと「ちょっと勘弁して」状態だ。この点に関しては水冷の CB1300SF SPECIAL の方がいい。こちらは全く熱くならないからだ。GSX1400 の油冷は、“油冷”と言ってはいるものの基本構造は空冷と同じ(というより、空冷エンジンの発展形が油冷)なので、エンジンフィンから放出される熱はホントに熱いのだ。
そんなことを思いながら走っていると、ほとんど信号で停まらずに進んでしまうため気が付くと間もなく【新笹子トンネル】だ。早いものだ。もうこんなところまで来てしまった。この頃になると太陽は全く見えなくなり、厚い雲がさらに厚く覆い被さるような感じになっていた。 【新笹子トンネル】内ではかなりムワッ!とするかと思いきや、意外に涼しいままだ。涼しいまま走り抜け、出口に近づくにつれてだんだん冷えてきた。なんかイヤな予感が........。 トンネルを抜けて表に出る。すると路面が濡れていてメットも一気に水滴で見えづらくなる。「な、なんだぁ!?雨か?」そう、雨が降っていたのだ!「トンネルを抜けるとそこは雨国だった」という表現がピッタリはまるくらい見事な雨模様だ。なんてこった!2日目も降られるなんて!!ホントに誰か強力な雨男、雨女がいるんじゃないか、と疑いたくなってしまう。 それより、あれから全く停車できないままなので、O川氏と私のバイクもチェンジされたままだ。私は一向に構わないのだが、滑りやすい KATANA のタイヤに慣れていないO川氏にこの先も KATANA に乗り続けてもらうのはちょっと危険かも。どこかで停まってお互い自分のバイクに戻らなくちゃ........と思っていたら、O川氏も「やっべー、雨だよ、雨の中人のバイクだとちょっと怖いよなぁ」と思っていたらしい。加えて雨の勢いが弱まる気配がない。この先もずっと降り続いていそうだ。そう思った先頭のO川氏、屋根はないけれどレインウェア着るために路肩に停まった。ようやくこれでレインウェアが着れる!しかしこの日もレインウェアのお世話になるとは、思ってもみなかった。....(__;) 急いでレインウェアを着込み、この先のルートをO川氏と検討する。この時点で既にPM4:00だ。このまま予定通り(大月市)→R139→(小菅村)→(奥多摩湖)→R411【青梅街道】→(奥多摩町)などのルートどりをすると時間がかかるうえに雨中走行で神経すり減らして走らなければならないため、このルートは次回のお楽しみにすることとし、大月から中央自動車道を利用しよう、ということになった。雨の時は峠道通りたくないし........(なにより危ないし)....A^^;
そうと決めたら行動は迅速に。レインウェアを着終わったらすぐ再スタートする。久々に自分のバイクに戻ったが、以前ほど GSX1400 と KATANA のポジション差に「なんじゃこりゃ!」と感じることはなかった。かつて、初めて GSX1400 に乗らせてもらった時(2001年3月度ツーリング参照)は、自分のバイクに戻った時に、そのギャップに KATANA が自分のバイクではないような感覚に襲われてしまったのだが、今回はそんな感じはしなかった。 雨の中なんとか頑張って大月 ICまでたどり着く。電光案内板には「中野トンネル〜小仏トンネル 渋滞 19 km」の表示が。雨の中 19 km もの距離をすり抜けしないとならないと考えると気が重かったが、R20を延々トロトロと走るよりはまだマシだ。大月 ICの料金所で一旦停まり、「八王子出口で下りますから、それまでフリーで行きます」とO川氏が連絡して回る。 そう聞いて、走りたくてうずうずしている人たちが早々とスタートしていく。私はほぼ最後尾でスタートする。本線はまだ渋滞していない。標示板では「中野トンネルから先」となっていたので当然か?本線に合流しスピードア〜ップ!先行するメンバーを追いかけていく。ちなみに、この頃には雨はほとんど降ってなく、路面も基本的にドライ傾向になっていた。 フリーとなってもあまり飛ばしていないA川氏やN.T田氏らネイキッド組にはあっという間に追いつき、そのまま追い抜いていく。エンジンパワー&トルクでは勝る CB1300SF SPECIAL でも高速の風圧はいかんともしがたい。その点 KATANA のポジション&スクリーンはよくできていて、特に身を伏せなくても乗った際のポジションのままで高速の風圧に対抗できるため、結果としてスピードを出しやすい。なので、高速ではいとも簡単にこれらの人を置いてきぼりにできる。 中野トンネルを過ぎる頃までに何台くらいメンバーを追い抜いたのか、実はあまり覚えていない。かなりの人を追い抜いたような気がする。そんなことを考えながら走っていると、ついに現れた渋滞の最後尾!ここから 19 km も延々とすり抜けしなけりゃならないなんて、考えただけで疲れてしまう。かといってそのままクルマの後ろについて渋滞を楽しむほど時間的にも精神的にも余裕はないので、意を決して2車線の間ですり抜けを開始する。急な車線変更をするクルマにだけ注意を払えば、あとは意外とスピードを出せる。すり抜けといっても 60 km/h くらいでは進んでいけるので、ブレーキレバーとクラッチレバーには常に指が掛かったままだ。 それでもやはり 19 km ものすり抜けは疲労度がグンと増してしまう。小仏トンネルの中間あたりから渋滞も解消しスピードを出せる状態になる頃には、肩と腰に疲れが集中している。それでも前に進まなくてはならないのが辛いところだ。 八王子出口まであと 2 km との表示が現れてくる。もうここからはしゃかりきになってクルマ達を追い越さなくてもいいや。ペースを落とし八王子出口へ。料金所でお金を払い、左手にあるスペースにバイクを停める。おや?1台もバイクがいない。てことは、いつの間にか私はメンバー全員を追い抜いてきていたのだ!渋滞すり抜けの中ではメンバーは誰も抜かなかったので、その前のスピードが出せていた区間で追い抜いていたことになる。これには私が一番驚いていた。 しばらくしてメンバーが続々とやって来る。そんな中、「O智氏がそのまま直進して本線料金所の方に行っちゃったよ」との情報が。え?そんなぁ........ちゃんとフリー走行始める前に「八王子出口で」と念を押したハズなんだがなぁ........ま、行ってしまったものは仕方がない。Uターンできないし。とりあえずO智氏に連絡を取らねば。って、私はO智氏の携帯番号を聞いていなかった。O川氏なら聞いているかな、とも思ったがO川氏も知らないとのこと。困った、これじゃ連絡のとりようがない。どうしたものか........と思っていたら、O川氏の携帯が鳴った。公衆電話からO智氏が掛けてきたのだった。O智氏は Kiyomiya のお店に電話し、それでO川氏の携帯番号を聞いて掛けてきたらしかった。何はともあれ、連絡がとれてよかった。 いずれにしろ、こうなった以上帰り着くまでの合流は難しい。なので、O智氏には単独で Kiyomiya のお店まで行ってもらうことにし、別行動をとってもらうことで話はまとまった。本隊は、出口を出て少し先にあるいつものコンビニで休憩すべく早速出発する。この頃には再び細かい雨が降り始めていた。
八王子出口を出てR16【東京環状】に出て、すぐにR16【八王子バイパス】へと右折する。中央にある立体には上らずに脇の測道に行くと都道169号となる。立体をやり過ごしてすぐの交差点角に、八王子出口で出るツーリングの際にはいつも利用するローソン【八王子宇津木町店】がある。今回もここを最後の休憩処として利用させてもらった。この時点でPM5:45になっていた。 小雨が降る中15分ほど休憩し、PM6:00最後のスタートをするが、この頃にはかなり暗くなってしまい私のスモークシールドでは水滴も邪魔して前がよく見えなくなっていた。危険なので、スモークシールドながら私のよりはまだ見えるO川氏に先頭を変わってもらうことにする。 都道169号から都道59号へ。〔多摩大橋〕を渡り〔多摩大橋北〕交差点を右折して都道29号【奥多摩街道】に入る頃には、あたりはすっかり暗くなってしまい、水滴とスモークのおかげでほとんど前が見えない状態でなんとかO川氏・M野氏のあとについて走って行く。 〔日野橋〕交差点からR20【甲州街道】に復帰する。日曜の夕方なのでやはり多少の渋滞は仕方がない。すり抜けられるほどの車線幅がないので、渋滞していてもクルマ達の後ろでジッとガマン走りだ。しばらくして「左折:東八道路」とアナウンスされ、その手前で停まった時にM.I 原氏の方を見ると、左折後に別れて帰宅するという。左折してすぐ右の所にM.I 原氏の住むアパートがあるためだ。ここまでお疲れ様!また次回ヨロシクね!(^o^)/
本隊はそのまま都道14号【東八道路】を進んでいく。道はそんなに混んでいない。混むポイントの【国分寺街道】との交差点も難なく通過でき、【池の上通り】を経由して都道248号【新小金井街道】に出る。【新小金井街道】も思ったほど混んでなくわけなく通過。貫井北町のあたりから脇道に入って混雑を回避する。団地の中や桜町の住宅街を通り、都道15号【小金井街道】へ。この頃にはすっかり雨もやみ、路面もいつの間にかドライになっている。もうこのあとは降られることはないだろう! 都道14号【小金井街道】もこの日は快調にパスしていける。〔鈴木町〕交差点から右折し【花小金井南町通り】経由で【駅前通り】に入ろうとするが、あいにくこの日はこの通り自体でお祭りか何かをやっていて通行止めになっていた。Uターンするのもなんだし、仕方がないのでそのまま直進し迂回するハメに。〔田無向台六丁目〕交差点まで行き左折。踏切を渡り都道5号【青梅街道】を横断し、さらに都道5号【新青梅街道】を横断する手前の信号待ちの時、Kiyomiya のお店まであと 1 km ちょっと、というところでO村女史が隊列から別れ【新青梅街道】で帰るという。ゴール直前での離脱は寂しいが、いろいろ事情があるのだろう。O村女史、自宅までお気をつけて! そして10名となった本隊はPM7:00ちょうどに Motor Cycle Shop Kiyomiya に到着した。店先では先に着いたO智氏が出迎えてくれている。O智氏は 30 分くらい前に着いていたそうだ。お店自体は、ホントはツーリングの日はお休みなのだが、清宮社長が“仕事の虫”?のようなこともあって開けており、営業中だった。 着いて早速レインウェアを脱ぐ。ただそれだけで相対的に涼むことができる。暑い時のレインウェアは“人間蒸し器”そのものだ。どんなに通気性がいい商品だと謳われていても、暑い時はどれも一緒だ。 久しぶりにツーリング後店内で一服できた。暑かったので、清宮社長が用意してくれた冷たい飲み物&果物はあっという間になくなった。みんな喉渇いていたんだな。やはり店内で一服できるとツーリング談義に花が咲く。しばらくツーリングの思い出などにふけったあと、PM7:35お開き解散となった。
私はGSで給油後、PM7:50に家に帰着した。昨年と違いマシントラブルなどはなかったが、1日目の“横滑り事件”はホントに肝を冷やした。まだ溝は多少あるものの、早めにリアタイヤを交換することにしよう。 2日目の走行距離:278.1
km |
||||||||||||||||||||||
今回の走行は私のカタナで723.9km、使用したガソリンは39.96L、なので燃費は18.11km/Lだった。それまでの最高燃費18.07km/L(2001年6月度)を更新しカタナのツーレポ燃費最高記録の更新だ!確かにハイスピード区間もたくさんあったが、あれだけ峠道もいっぱい走っての記録更新は価値がある。でも、走り方が大きく変わったわけでもなく、いったい何がよかったんだろう?ナゾだ....f^^; | ||||||||||||||||||||||
(終) |