2003年9月度MCTツーリングレポート(一泊)・前編 |
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2003年09月15日 第1版公開 |
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日時 |
9月6日(土)〜7日(日) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
目的地 |
新潟県柏崎市にて昼食 〜 群馬県吾妻郡六合村・尻焼温泉【明星屋旅館】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
天候 |
1日目:晴れのち曇り 一時雨....(__;) 2日目:晴れのち曇り のち一時雨....(__;) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
AM3:25、携帯がアラームと共にバイブレーター振動で起こしてくれた。前日は早めに床につけたこともあって目覚めはいつになく良好だ。携帯の他にアラーム時計2つと今は利用していない旧携帯のアラーム計3つも待機していたが、最初の携帯目覚ましだけで起きることができた。私が起きたことで My Wife も起きてきたが、1歳半の娘までも起きてきてしまった。幸い泣くこともなく、ごく普通に起きて甘えてくる。 外に出て天気の状態をチェックする。特に問題なし。前日までの天気予報は良好な感じだったので心配はしていなかったが、念のため「Yahoo!天気情報」で情報を見てみることにする。
実は前日から、全国的に見ても1日目昼食予定地の新潟だけが傘マークが付いていた。それはこの朝になっても変化がない。「行けばなんとかなるんじゃないか?」と淡い期待をしておくが、はたしてどうなることやら........?ちなみに「Yahoo!天気情報」のピンポイント予報では、新潟県内でも昼食予定地点の柏崎市では曇りベースで推移し、PM3時頃には晴れ間も見えるようだ。予想降水量も柏崎市に限っては「0 mm」の数字が並んでいる。 いつものようにトースト1枚とコーンフレークでの軽い朝食をとり、前日までに準備していた荷物の確認をしていたら、時間はアッという間に経っていく。そそくさと支度をし、KATANA の暖気もサクッと終わらせる。時計を見るとあと10分強で集合時間だ。My Wife と娘に見送られ、AM4:50に家を後にする。
集合場所の Motor Cycle Shop Kiyomiya にはAM4:55に到着する。あたりはまだ暗いままだ。清宮社長もみんなの見送りのために起きて出てきてくれている。すでに大半の人が集まっているが、近くの人ほどゆっくり目?にやって来る。....(^^;
AM5:00を回るがまだ来ないメンバーがいる。T島夫妻だ。AM5:05になっても来ないので、O川氏が電話を入れてみる。なかなか出ないので走っている最中かと思ったが、呼出音が10回近く鳴って電話がつながった。
そのやりとりを横で聞いていた私、「ひょっとして、寝坊して今起きたところなんじゃないの?」とO川氏に聞いてみるが、O川氏はそこまでは聞いていなかったようだ。しかし、後で聞いたらまさにその通り!O川氏からの電話でT島夫妻は目覚めたらしかった。 途中合流となったT島夫妻を除いたメンバーで簡単な朝ミーティングをした後、清宮社長のお見送りを受けながらAM5:10出発。今回私は幹事なので、先頭で隊列を引っ張ることに。代理幹事のO川氏には隊列の中間に入ってもらい、信号などで隊列が途切れた時でも先行車が後続を待たなくてよいようにしてもらった。なおケツ持ちはクラブ員のU海氏にお願いした。
実は、熊谷市の途中までは前回の7月度と全く同じルートだ。なのでレポートをはしょってもいいのだが....(^^; 、それじゃ面白くない。前回、後方で楽に走っていたのと違い、今回は先頭だ。いろいろなポイントを注意しながら走らなければならないので、それはそれとしてレポートすることにしよう。
都道4号【所沢街道】から都道15号【小金井街道】へと右折。西武池袋線の踏切を越え【柳瀬川通り】、【三本木大通り】、R254【川越街道】をちょっとだけ経由してR463【浦和所沢バイパス】へ。R463に出るルートとしては定番中の定番だ。この間はあっという間に通過してしまうため、特に記す事柄もない。 R463【浦和所沢バイパス】は“無料高速ステージ”で有名?な道だが、この日は土曜日ということもあり、日曜ほど空いていない。なので思ったよりはスピードが出せないが、それでもスムーズに流れていく。ほどなくして片側一車線のそんなに太くない道になる。すぐにT島夫妻との合流予定地点である埼玉大前に到達するが、停まっていられるスペースにT島夫妻の姿がない。一瞬停まって待とうかどうしようか迷うが、寸断された後続すらも待たずにどんどん突き進んで行かなくてはならないくらい時間にシビアな予定なので、T島夫妻には申し訳ないがそのまま通り過ぎていくことにする。埼玉大前からいつものように脇道の県道経由でR17【新大宮バイパス】に向かう。 R17【新大宮バイパス】に出る直前の信号で停まったので、後ろのO川氏にT島夫妻を待っていてもらおうと頼みに行こうとした時、そのO川氏が前まで来て「T島夫妻を待ってます」と言ってくれた。「頼むよ」と言い残し、隊列は青信号と共にそのままR17【新大宮バイパス】に入っていく。さて、一体どのくらい後にO川氏らは追いついてこれるだろうか?
R17【新大宮バイパス】も流れがいい。R16との合流&再分岐を越え上尾市に入ると、R17は【中山道】と名前を変える。車線幅の狭い、片側二車線のフツーの道路だ。ここでは大きなトラックや遅いクルマ達に行く手を阻まれ、それを縫うようにして右に左に車線変更して走っていく。なので隊列は大きく寸断されがちだ。でも迷うことのない一本道だし、各自で安全に先行車を追い抜いて追いついてきてくれることを願いつつ先を急ぐ。 鴻巣市に入ったあたりからは流れがよくなる。隊列も一列にまとまり、前方はクリアな状態に。その中で右車線をクルマの後ろについて走っていく先頭の私を、前方がクリアな左車線に誘導するためか、後続のA川氏他数名が左車線に移っていくのが私の左ミラーに映った。それを見て慌てて左手で「右車線に入るように!」と後続に合図する私。このすぐ先の〔箕田〕交差点を右折して【熊谷バイパス】に入るためだ。 前回の7月度でも全く同じ場所で危うくルートを間違えそうになったポイントだ。なので地図とにらめっこしながら走っていた私はちゃんと認識していたので大丈夫だったが、これで後続の人がロクにルートを把握していないことが判明してしまった。こりゃ先頭の負担は大きいぞ!?....(^^; このあたりでふと空を眺めるときれいな青空が広がっている。こりゃ雨の心配はないな。そのかわり暑さの心配をしなきゃならないかな?などと呑気に考えていた。 〔箕田〕交差点を赤信号で停まった時に、停車中のメンバーの写真でも、と思ったのだが、いつ変わるかわからない信号にビビってしまい、結局撮れずじまいだった。実際に信号が変わるタイミングまでは5〜6枚は撮れそうな時間があったが、何せ先頭なもので、信号が変わったらすぐにスタートしないと後続車に迷惑がかかってしまう、という強迫観念がその時の私を支配していた。 〔箕田〕交差点を曲がって最初の赤信号で停まった時、後ろからO川氏が隣の車線で前に出てきた。え?もう追いついてきたの?意外と早かったなぁ。相当飛ばしてきたのかな?........ということは、T島夫妻も合流できた、ということか。よかった、よかった。
さて、この日は土曜なので、ここからが本当にスピード出せる区間の始まりのようなものだ。信号青とともにスロットルをワイドオープン!前方もほとんどクリアだ。ツーリングを楽しんでいる他のバイク達も一瞬のうちに置き去りにしてとにかく突き進む。「こんなところでネズミ捕りやられたら一発で捕まるなぁ」などと思うが、とにかくかまわず前に前にとバイクを進めていく。 R407を越えるまでは順調だったR17【熊谷バイパス】たが、【深谷バイパス】と【上武道路】との分岐の直前あたりから極端に流れが悪くなる。大きなディーゼルトラックが前方を塞ぎ、またそれらが思いっきりふかして加速して行くものだから、黒煙をまともに浴びながらの走行を余儀なくされてしまう。しばらくは我慢して後ろに着いていたが、我慢にも限度がある。加えてトロトロ走行で暑さも耐え難いものになりつつある。ついに我慢しきれず、右に左にトラック達をかわして前に出て行く。しかしこの日は【深谷バイパス】は混雑気味の走行を余儀なくされてしまった。 ふと時計を見るとまだAM7:00には届いていない。そのころに現れたのが【道の駅おかべ】だ。もうちょっと時間が経っていれば立ち寄ってもよかったのだが、この時間だとまだ道の駅の中のお店が開いていないので朝食スポットとしては不向きなため、横目に見ながらこれをパスしていく。 赤信号で停まった時にO村女史に「休みたい?」と聞いてみる。「まだ大丈夫だけど、だんだんおしっこが溜まってきた」というので、次に現れたコンビニで休んでしまおう、と心に決めて青信号スタート。するとすぐに現れたコンビニ。私がすぐに停まると思っていなかったのか、2番手を走っていたM野氏が行き過ぎそうになったが、なんとかこれを押さえ込み左手のコンビニにすべり込んでいく。AM7:10、セーブオン【上里店】に到着。 「時間がないので、休憩は15分だけです」O川氏が宣言する。「え?それしかないの?」あわてて朝食を買いに走るO村女史&T島夫人。T島氏は「すみませんでした」とみんなに謝っている。私の予想通り、朝のO川氏からの電話で起きたそうだ。「目覚ましはいつの間にか止まっていました」いや、それは自分で止めたんだと思うよ。 いろいろ話しながら朝食をとっていると、やはり15分だけでは朝食休憩には足りない。15分経っても食べ終わっていない人がほとんどだ。仕方ない、もう5分延ばすか。....(^^; そうこうしている脇でU海氏がなにやら工具を取り出してチェーンの張り調整を始めている。どうやら前日に張ったチェーンが張りすぎていたようで、遊びを持たせられる程度まで張りを緩めるように調整しているらしかった。 結局20分の休憩タイムとなり、AM7:30、コンビニをあとにする。
再びR17【中山道】にバイクを投じる。間もなく県境を越え群馬県に入っていく。高崎市街を抜けR18との交差点まではスムーズに流れていたが、そこから先はちょっとだけ混んでいた。まぁ、渋滞というほどではないのだが、なんか道がわかっていないようなクルマに進路を阻まれているような感じだった。これらを気をつけてパスし、市街を抜けて群馬県道25号【三国街道】へと進んでいく。 群馬県道25号【三国街道】は、ツーリングマップルには「信号少なく流れがよい」とある。それを信じて今回ルート取りをした。確かに曲がってすぐまでは前方がクリアで流れがよかった。しかしすぐに遅いクルマの車列に追いつくと、細くなった道幅のせいもあってしばらくイライラの走行が続く。10分くらいイライラ走行が続いただろうか、5台くらい前のクルマが右折のために交差点内で対向車が途切れるのを待っているのが見えた。幸いこの場所だけ路肩が少し広めになっており、すかさずすり抜けを開始する。2番手のM野氏、3番手のO村女史までは付いてこれたが、4番手のT島夫人までは通れなかった。右折待ちのクルマが動いて右折してしまい、その後ろのクルマ達も動き出したため、無理にはすり抜けてこなかったのだろう。しばらくはクルマ達を間に挟んだ状態で隊列が寸断されたままの走行が続く。 群馬県道25号【三国街道】をひたすら北上していくと、渋川市内で再びR17に再合流する。このあたりでも天気はよく青空が広がっている。暑いけど、なんか爽やかな感じだ。後続がまだ追いついてこないけど大丈夫だろう、多分........f^^; 一本道だし。利根川を渡る頃には後続も追いついてきた。 その後のR17は、地図を見るヒマもなく走って行く。信号があっても全然停まらない。【清水街道】と名の付いたR17を、それこそひたすら北上していく。地図を見るヒマ無く走って行ったので、〔下川田町〕交差点から先に【月夜野バイパス】に通じる新しい道が開通していたことも気づかずに、そのバイパスルートを走っていく。 関越自動車道・月夜野 ICを越え水上温泉方面へのルートであるR291を渡ると、R17は【三国街道】と名を変える。あとはこのまま直進していけば新潟県へと入っていく。でもまずはその手前の峠道を楽しまなくっちゃ。(^^; このころから空が急に雲に覆われだしてくる。ふと気づくと青空は全く無くなっていた。私は「ちょっとは涼しくなってちょうどいい具合だ」的に捉えていたが、標高が上がるにつれて気温がグッと下がっていく。
〔湯宿温泉〕交差点で赤信号停車した時、T島夫人のバイクの様子がちょっとだけおかしいのに気が付いた。ブボボン、ブボボンとスロットルをあおっているが、音がなんかプラグがかぶり気味の時の音に似ていた。スロットルをあおっていないとストンッ、とエンストしてしまう。それでもすぐにセルでエンジンが掛かっていたので、「なんとか頑張って!」と祈りつつ青信号と共にスタートする。........が、事件はその後起こった! とりあえず全車スタートできたのがミラーで確認できたのでそのまま前に進んでいく。間もなく赤谷湖を通過し、いよいよ峠道に入っていく。峠道になると、まだあまり峠道に慣れていない4番手のT島夫人は離れてしまうのであまり気にも留めずに前を見据えて進んで行っていた。 しばらく走ると【三国トンネル】が現れた。ちょうど三国峠の下を抜けるトンネルで、まぁトンネルの中まで飛ばすこともなかろう、とペースを落として通過していく。離れてしまった後続を走りながら待つ意味もあった。しかし後続が追いついてくることはなく、2番手のM野氏、3番手のO村女史との3台での走行が続いていく。 【三国トンネル】を抜けて苗場に差しかかるあたりからドーーンッとした暗い雲に覆われだし、ついには水滴がメットのシールドに付きだしてしまった。すぐやむかな、との期待もむなしく水滴は大きくなるばかりで、ジャケットも湿ってきだしてしまった。このまま走り続けると濡れネズミになってしまうと思うが、そういう時に限って停まれるスペースがなかなか見つからない。ようやくの思いで、チェーン脱着所として設けられている【二居パーキング】を発見し、そこにすべり込んでいく。AM9:45のことだ。 待てど暮らせどT島夫人以下のメンバーがやってこない。ただ峠道で離されて遅れただけではない、何かトラブルでもあったんじゃないか、と思えるほどの時間が過ぎていく。その間も雨は容赦なく降りつけてくる。たまらずレインウェアを着込む。こうしてみると「Yahoo!天気情報」の情報は正確なんだろうな。新潟県に入った途端雨だもんなーー。(T_T) 少ししてA川氏が、O智氏が、そしてなんとT島夫人がK.I 藤氏の CB400SF(所有者はH.I 原氏だが)に乗って到着した。T島夫人の話によると、多分ガス欠だろうから、とO川氏が CBR250R に乗って峠を下り、峠の手前群馬県側最後のGSである昭和シェルまで行ってくれているらしかった。
雨のためにレインウェアを着込んだが、後続メンバーを待っている間にだいぶ小降りになり、最後のメンバーが到着する頃にはやんでしまった。しかしまだ路面は十分に濡れているし、クルマ達がすごい水しぶきを上げながら通り過ぎるのを見ると、レインウェアを脱いで走るのは無謀だ。幸い標高が高く気温が低くなっているために、この時期でレインウェアを着ていても「暑い!」という感じはなかった。 ちなみに後続メンバーを待つ間、道路に気温を表示する電光板があったので注目していると、私が到着した頃は22℃あったのだが、それが20℃になり、18℃になり、ついには16℃にまで下がってきていた。ここまでくるとさすがに肌寒さを感じるようになる。レインウェアがちょうどいい「防寒具」の役割を果たしてくれていた。 ようやく全車・全員が揃った。もうここに45分も滞在してしまっている。トイレだけそそくさと済ませてもらい、AM10:30、【二居パーキング】をあとにする。なお、スタートから間もなく 200 km を越えようとしていることから、次に現れるGSで給油ストップすることにする。
濡れた路面の中、注意して走行していく。こんな状況ではとてもじゃないがペースを上げられない。昨年に続いて雨&トラブルで昼食目的地までたどり着けないんじゃないかな?との不安が頭をよぎる。【二居トンネル】を過ぎてまたちょっとした右コーナーに差しかかった時、突然フロント、リアともグリップを失いズリリッ!と車体全体がスライドしてしまった!や、やばい、(左の)ガードレールにぶつかるッ!じ、事故る〜!みんなに迷惑がぁ〜〜!!と一瞬のうちに覚悟したが、次の瞬間なんとかフロントタイヤのグリップが回復して事なきを得、何事もなかったかのように何食わぬ顔で先導を続けていく。あ、危なかったぁ〜!助かった!と走りながら胸をなで下ろしている私であった。....A^^; すぐ後ろのM野氏らにヤバいトコ見られたなぁ、と思っていたが、後で聞いた話ではM野氏らは雨の中自分の走りで精一杯で、私が挙動を乱したことなどまるで気づいていなかったそうだ。恥ずかしい走りを見られなくて助かったが、それは裏を返せば、M野氏らは前方の注意力が落ちていたことになる。それはそれで余計危ないではないか!私も気をつけないと。 しかしこれ以降、濡れているコーナーの度にペースを落として走って行く私であった。もともとリアタイヤの溝が少なくなっていて滑りやすく、「雨降りはやだなぁ」と思っていたこともあって慎重に隊列を進めていく。今にして、予めリアタイヤを交換しておけばよかったなぁ、と後悔していた。 湯沢町の中心街に近づいた時、GSがあるのが目にとまり、ここで給油タイムにする。この時点でAM11:00となっていた。スタンドの店員さんに「今日はずっとこんな調子?」と降ったりやんだりの天気を聞いてみるが、朝は晴れていた、とのこと。どうやら私らが通過する時だけ天気が悪くなっていたようだ。自称“雨男”“雨女”がいるので仕方ないかぁ?....(^^; 10分ほどで全車給油を終え再スタートを切る。
雨は、もうあまり強い降りになる区間はなかった。時折小雨が降ったりやんだりで、路面も徐々にドライに近づきつつある。道も少し広くなり、信号待ちで停まった時にM野氏が「もうちょっとで曲がるんだよね?」と確認してきた。次の信号がその曲がる〔石打〕交差点だ。ここからはR353へと進んでいく。曲がってすぐ、道の形状が地図上で読み切れておらず一瞬次の信号でどちらに曲がるべきか迷う(標識は出ていない)が、R17から左折、左折と来たので、直感で次を右折すると正解だった。間もなく現れたR353の標識を確認し、ちょっと細いがまた始まる山道を進んでいく。この頃になると路面も完全にドライになり、雨の心配も無くなっていた。 【十二峠トンネル】を越え【清津峡トンネル】を越え、隊列はひたすら前に進んでいく。途中、ちょっとしたクネクネ道の所で4番手のT島夫人から後ろが少し遅れていく。しかし今度はストップする心配もないのでそのまま前に突き進む。 〔山崎〕交差点でR117に当たる。これを左折し一旦R353に別れを告げる。そして信号のない交差点を右折し新潟県道49号経由でR353に復帰する。実は、〔山崎〕交差点を右折すればすぐにR353に復帰するのだが、そのルートだと大回りしているR353の為にかなり距離&時間がロスしてしまうのだ。今通ったルートだと大回りしているR353の最短部分をショートカットする形になり、時間の節約になるのだ。こうして一段と細い道となったR353をさらに進む。 〔池尻〕という交差点までやってきた。ここでどちらに進めばよいか迷ってしまう。というのも、地図上ではこの交差点を「直進」のように書いてあるのだが、実際の交差点では真っ直ぐの道はなく、左折か右折か、はたまた超鋭角に左に曲がり込む道しかないからだ。青信号になっても、わからないまま前に進めないので、とりあえず左に寄せて地図をよーーーく眺めてみる。現場は「左折:R253、右折:R253、超鋭角左折:R403」となっている。おいおい、R353はどこへ行ったんだ!?と心の中で叫んでいると、ハタと気づいた。地図では、左折したR253の先にR353の表記がなされている。ということは、この現場は左折でいいのだ。いち早くそれに気づいたO川氏が先に曲がって待っている。そうか、左折でいいのか!なら案内標示板からいきなりR353表記を消さないで欲しいよなぁ。初めて通る人はちょっと迷う交差点だ。 R253と表示されている道を2 km 強進むと、「直進:R253、右折:R353」という案内標示板が現れた。よかった、間違ってなかった。標示板に従って右折すると、R353はさらに細い田舎道へと姿を変えていく。道は曲がりくねっており、また峠道の始まりだ。今回はこういう道が多く、峠道が大好きな人には御馳走状態だったのではないだろうか? 峠道を抜け平坦なところになってきた。この頃になると時折太陽も顔を見せており、ずっと着っぱなしのレインウェアが暑さを助長している。しかし時間的に遅れ気味なので我慢して走行を続けていた。【小岩トンネル】を抜けて大きく左カーブを曲がりきった頃、後ろに控えていたO川氏がレインウェアのパンツを少し下げてお尻を見せながら前に出てきた。尻を振って「(レインウェア)脱ごうよーー!」と言っているのがわかった。暑さに耐えかねたのだろう。私も脱ぎたかったのだが、何せ時間がおしていたので停まろうかどうしようか迷っていた時だったのだ。すぐさま路肩にバイクを停め、みんな一斉にレインウェアを脱ぐ。 「この先、柏崎市街まで行かないで、新潟県道73号経由で日本海に出ましょう」とのO川氏の提案でルートを変更する。もうこの時点でお昼を回ろうとしている。なので昼食後のルート取りとして少しでもショートカットしておきたい、という案配だ。そしてここからO川氏が先頭で隊列を引っ張ってくれることになった。私は最後尾のU海氏の前あたりに入ることに。
R353はまだまだ続いている。そんな中、先頭グループは簡単にパスしたもののM.I 原氏以降がとても遅いクルマに引っ掛かり、なかなか抜けずにいた。後ろから見ていた私は、あまり先行グループから離れるようだと、新潟県道73号の曲がるポイントがM.I 原氏がわからないと困るな、と思い、長い直線の時に後ろから一気に追い越していく。M.I 原氏以降がそれに続いて付いてきてくれれば、との思いがあったが、M.I 原氏は動かず遅いクルマの後ろでジッとしていた。なので後続もジッと待ったままだ。 先行車はもうすっかり離れてしまっている。とにかく私まで曲がるポイントを間違えてしまっては元も子もないので、とにかく先行車に追いつくべく飛ばしていく。すると、ちょうど新潟県道73号に曲がる〔新道〕交差点の手前で先行車に追いついた。先行車も、後ろがあまりにも追いついてこないのを見てペースを落としてくれていたが、私が追いついてきたのを見て安心して?新潟県道73号へと左折していった。そしてペースを落とした私にようやくM.I 原氏の後続が追いついてきた。追いついてきたのをミラーで確認した私も安心して?左折していく。 新潟県道73号は特に特徴のない道だ。信号が全然なく、あっという間にR8までたどり着いてしまった。さて、ここから昼食処を探すとする。とりあえずR8を横断し海辺の方に向かうが、食事できるようなお店が全く無い。それならば、と鯨波駅周辺に行けば何かあるんじゃないかと期待するがな〜んにも無く期待は裏切られてしまった。まずい、このままだと食事するところを探すだけで時間を食ってしまう。どうしたものか、と思っていたら、O川氏が【日本海鮮魚センター】に行くことを提案してきた。お昼からもうかなり時間も経っていてお腹も空いており、これ以上時間をかけて走り回るのは避けたかったので誰も反対せず、ホントは今回あえて行かないように計画していた【日本海鮮魚センター】に素直に向かうことにする。そこなら間違いなく食事はできることだろう。 R8を柿崎町方面に走ること5分、右手に大きなエビの看板が見えてきた。ここが【日本海鮮魚センター】だ。ようやく昼食処に着いたぁ!時計はちょうどPM1:00になっていた。 ここではうっかり料理の写真を撮るのを忘れてしまった(それだけ疲れていた、ということでご勘弁を....(^^;)が、出てきた料理はみな値段の割りにボリューム満点!味も申し分なく、さらに注文してから出てくるのがとても早い!みな大満足のうちに平らげていた。 「PM2:00に出発します」とO川氏。それを聞き、外でゴロンと寝る人、おみやげコーナーで物色するご婦人方など思い思いに時間を過ごすが、ふと、せっかく日本海側に来たのだからそれがわかる写真が撮りたいな、と思い、第1日目の集合写真を撮っておくことにする。 写真を撮り終え、O川氏からひと言が。「このまま当初の予定通りのルートで行きます」。なんでも、せっかくR8まで来たので寄ろうとしていたO川氏の知人のGSが、「これから向かいます」と電話したところ閉店してしまっていたことが判明したのだ。閉店していたんじゃ行く意味がない。なので、当初私が立てたルート予定の通りに走ることになったのだ。 スタートできたのはちょうどPM2:00。O川氏が宣言した時刻通りに出発できた。なおこの先もO川氏が先頭を走ってくれたので、私は後方で楽チン走行ができた。....f^^;
R8は快調に流れている。途中、右手に日本海が見える区間があり、せっかく日本海側に来たのだから停まって写真を撮りたい衝動に駆られる。しかしそんなことをしている時間があるわけもなく、また停まって絶好のアングルで撮れるポイントもなく、今回は通過しながら眺めて楽しむにとどまった。 柿崎町の〔馬正面〕交差点から新潟県道30号に入っていく。この道も淡々と走って行くだけの、特に特徴のない道だ。そんなにペースが速くないので、なかなか次の曲がるポイントまでたどり着かない。そんな走りを続けていると襲ってくるのは“睡魔”という悪魔だ。幸いこの日の“悪魔”はそれほど強いものじゃなかったらしく、走行に支障をきたすほどではなかった。頸城村、三和村、上越市、清里村、板倉町と通過し、新井市内でようやくR292に到達する。〔関川町〕交差点を左折し、R292へと進んでいく。この頃になると青空がチラホラと覗けるくらいにはなっており、気持ちよく(しかし時に眠く....(^^;)走って行く。 この先R292は直進せず新潟県道97号で妙高村〜斑尾高原を抜けて飯山市に入っていく予定だったが、時間が押してきているため今回はパスし、そのままR292【飯山街道】で走って行く。いくつかの細かい峠道を越えて飯山市に入り、R117に出る直前にあるGSでこの日2度目の給油タイムとなった。この時点で既にPM3:30となっていた。 この時間では、別に休憩タイムをとる余裕はない。なのでこのスタンドで飲み物&トイレ休憩を兼ねてしまうことにする。その間、スタンドのお姉さんらに草津方面に行くのに最短のルートはないか聞いてみる。R403で須坂市経由で行くルートも聞くが、いろいろな状況を勘案すると、一部ルート変更はあるものの当初予定しているルートが一番確実で早そうだ、という結論になった。15分ほど滞在し、PM3:45、GSをあとにする。
R292はほどなくしてR117のT字路〔有尾〕交差点に突き当たる。これを右折すると、R117は道幅が広くなり快適に走っていける。当初左折する予定だったR403への交差点を横目に見ながら直進していく。少しすると二手に分岐する道が現れ、R117は右手に、そして左手へはR292となっている。ここをR292を選択し南下していく。 途中の赤信号ストップで、すぐ前を走るT島氏が「R292で行くの?」と聞いてくるので「そうだよ」と答える。T島氏は先ほどのGSでのルート変更内容を十分には把握していなかったようで、R403経由で行くものだと思っていたらしかった。T島氏も自分の地図で現在位置を確認し、ルートを認識できたようだ。 〔七瀬〕交差点を左折し、本来とは逆方向にR403を進む。ほどなくして再びR292が現れるのでそちらに進路をとる。あとはずっと直進していけば志賀高原〜白根山を経由して草津に到達するはずだ。 【志賀草津道路】の名前が付いたR292は、しばらくは平坦で飛ばせる道だが、志賀高原の手前あたりからだんだんと峠道としての姿が現れてくる。ストレートを快調に飛ばしていくと突然急コーナーが現れたりして、それまでの「街乗りモード」から「峠走りモード」に一気にスイッチを切り替えないとならない。のんべんだらりと走って油断しているとちょっとだけ危ないかも? 前方に黒い雲が立ちこめてきている。やだなぁ、また雨でも降るのかなぁ、などと思いながら前に進んでいく。幸い雨にはならなかったが、そのかわり県境の渋峠の手前あたりからものすごい霧に襲われてしまった!あたりも暗く、まともに前が見えない。当然ペースは極端に落ちる。隊列の前を走るクルマ達もペースがガクンと落ちているが、それをオーバーテイクする度胸は誰も持ち合わせてはいなかった。むしろ深い霧の中の“先導車”としてクルマ達を利用させてもらう。 峠から下りていくにつれて霧も晴れてくる。そんな中、私の前を走っているU海氏が急に左に寄せて停まった。特段トラブルでもないようなので、U海氏が停まったという認識だけ持って先に走っていく。しかしなかなかU海氏が追いついてこないのでペースを落として走行していると、ようやくU海氏が追いついてきた。ミラーにU海氏の姿を捉えると同時にスロットルオン!先行車を追いかけてペースを上げる。 道が広くなった右カーブの所で隊列が私らを待って停まってくれているのが見えた。当然停まる。しかし私らを待っていたわけでもなさそうだった。群馬県道55号【長笹林道】への入口がわからないらしかった。ちょうど停まったところに左に入る道がある。右を見るとツーリングマップルにも載っている【天狗山レストハウス】という建物もある。なんだ、この道じゃないか、と思い、その道に進路をとる。その道が群馬県道55号【長笹林道】だと信じて(結局は間違っていたのだが)。
群馬県道55号【長笹林道】だと信じて走って行くと、前方にT字路の交差点が現れる。あれ?おかしいなぁ。群馬県道55号【長笹林道】だと地図上ではT字路に突き当たらないで真っ直ぐ進めるハズなんだけど。先頭のO川氏も迷っている。最初は右折レーンにいたのだが、信号青と共に左にチェンジし左折していく。後でよくよく地図を見たらここはやはり右折が正解だったのだが、宿に着いて宿周辺の林道を見たら、ここで間違っておいて結果的によかった。 T字路を左折することで群馬県道55号【長笹林道】を“逆走”することになり、いつの間にか再びR292を走っていた。それに気づきO川氏が一旦隊列を止めるが、戻ってまた迷うのもなんなんで、このままR292〜R405経由で宿に向かうことにする。ちょっとしたクネクネ道を経由し、鋭角左折で現れるR405。ここは迷わずに進んでいく。 白砂川沿いに走るR405は緑に囲まれた道だ。あまり道幅は広くないものの快適に走っていける。交差点から4 km ほど行ったところで群馬県道55号【長笹林道】が姿を現す。花敷温泉の脇を通り過ぎ、間もなく現れる尻焼温泉街。温泉街といっても宿があるのみで、その宿も4〜5件が軒を連ねているだけだ。橋を渡ると宿泊する宿が見えてきた。やったーー、ようやく着いたぁ!PM5:40、尻焼温泉【明星屋旅館】に到着。バイクは旅館の奥の駐車スペースに誘導される。
食事はPM7:00くらいから、とのことなので、食事前に早速お風呂を楽しむことにする。露天風呂の方に向かうと早々とO川氏、O智氏、U海氏らが川の中の露天風呂を楽しんでいたので記念にパチリ。 PM7:00になり「食事の時間だよ〜」の声が。食事を用意してくれている部屋(宴会場と呼ぶにはちと狭い)に行くとしよう。 宴会場?ではPM9:00まで歓談しながら過ごし、その後部屋に移動してAM0:00までトランプ大会で盛り上がり就寝。床につけばみなあっという間に夢の中に入っていく。おやすみなさい..........zzZZ...... 1日目の走行距離:445.8km ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
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(後編に続く) |