シルフィス恋物語
 
 広場
 
 
眠り
その7
 
 
「ただいま」
セイリオスは、自分の帰りを家で待ってくれる者がいる幸せに、
わくわくしながらドアを開けた。
ところが、彼を出迎えたのは、シルフィスの明るい声ではなく、
冷蔵庫のぶーんという低い機械音だった。
「シルフィス?」
少しばかり焦りながら、部屋の奥に進み、
布団の上で横たわるシルフィスを見つけ、ホッと胸をなでおろす。
電灯はつけっぱなしだったし、シルフィスには他に行く所がないことは十分に承知しているのだが、
それでも、自分の目で彼女の姿を確認しないと、不安になってしまうのだ。
それは、今までになかった感情だった。
 
 
 
 
  
 
眠り
その8
 
 
 
扇風機の風が長い金髪を軽くなびかせている。
シルフィスは少し口を開けて、安らかな寝息を立てていた。
セイリオスの視線は、彼女の無防備な寝顔から、
大きめのTシャツからはだけた、若々しい胸元をさまよい、
さらに、ショートパンツから伸びる、しなやかな長い足に移った。
目の保養であることは間違いないが、精神には強烈な毒だった。
セイリオスはあわてて目をそらし、エアコンのリモコンを引ったくるようにして取ると、
冷房を入れ、室温が少し下がったところで、シルフィスに布団を掛けた。
「狭い方が彼女のそばにいられて良いと思ったが、こういうときは不便だな」
彼に必要なのは冷たいシャワーだった。
 
【小牧】
やっと同棲初日終了。
長かった〜。お待たせしてすみません。
しかし、また1週間ほど更新が止まります。
来週の土曜日に大阪で行われる同人誌即売会に向けて、
同人誌「アンヘルラルス3」を執筆します。
間に合うかどうかわからないのですが、できるところまでがんばります。
 
シルフィス恋物語の今後の展開。
若い恋人たちの同棲といえば、安アパート。
安アパートといえば、銭湯。
セイリオスとシルフィスは、洗面器を持って、銭湯に行きます。
30分後に出ることを約束して、それぞれ男湯と女湯に入り、
シルフィスが先にお風呂を上がって、セイリオスを待つんです。
冬だったら、ここで石けんがカタカタ鳴るんですが……。
実は、風呂屋の前で待ち合わせるシーンを描きたいためだけに、
不自然なことを承知で、
セイリオスの住まいを安アパートに設定したんです。
そして、銭湯から部屋に戻ってきた2人は良い雰囲気に。
無垢なシルフィスを見られるのは、(恋物語では)この辺が最後だと思っていてください。
その後は、まあ、セイシルですので、多少、マニアックなエピソードになります。
セイシルの現代ものには、必要不可欠な要素ですから(笑)。
 
 
 
 
 
 
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