SUBARU IMPREZA WRX STi 2005(6MT) 2005年7月

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スプレッドウインググリルはともかく,ライトのデザインは良くなりましたね。

  F型 WRX STi
最新のSTi,GD-F型というんだそうですが,ますます洗練されて乗りやすくなりましたね。これまで,マイナーチェンジをする度に試乗をしてきたのですが,その都度扱い易さが増すが,素人ながらに感じられました。さて,今回のマイナーチェンジでも,パワーも脚回りも確実に進歩しているのでしょうが,残念ながらいつもの試乗コースは交通量が多く,WRCのベース車にふさわしい(笑)走りは試せませんでした。しかしそれでも進化の片鱗は覗えます。脚回りはもちろん走り最優先の設定ですが,乗り心地は以前のように耐えるのが大変という感じはなくなり,衝撃の角が丸くなった印象で,サーキットや峠(笑)の行き帰りでも十分我慢できるレベルです。硬いは硬いのですが,ゆさゆさ揺すられることがなくなったといえばいいのでしょうか。BP-A型レガシィの2.0GTとGT spec.Bの違いに似ています。それより驚いたのが直進性の著しい改善で,轍のひどい国道でも全く振られませんでした。涙目のモデルまでは,真っすぐ走らせるのに神経を使ったものですが,今回は試乗を終えてから,「そういえば」と外乱が無くなっていた事に気づくほどでした。

  低速トルクも十分に
エンジンも最大出力&最大トルク重視のセッティングに変わりはないのですが,アクセル開度に応じてスムーズに回転が上がり,パワーの出方がより自然になりました。低回転,低速域からのトルク感も十分にあり,街乗りも不満なくこなせそうです。上記のような道路環境だったためフルスロットルは踏めなかったのですが,それでも4500回転に設定されたREVインジケーターを無視して5500回転ほどまで回したところでは,ドッカン・ターボの具合がマイルドになったのは感じられました。もっとも乗りやすくなった分,知らない間にとんでもない速度域に達する可能性も増したわけで…一般公道で走らせるには,ますますオーバースペックになってしまったようです。

コーナリングを試すいつものS字では先行車に追いついてしまったため,毎回よりやや遅い速度になってしまったのですが,それでも強烈な横Gこそ感じるものの,危なげなくあっさりと駆け抜けました。ステアリングのギアレシオは旧来どおりクイックですが,切り始めの回頭が滑らかでとても自然な感じです。もしこんな速度で走っていて,横道から飛び出されでもしたら…とは思うものの,自重するのが大変なほど楽にとんでもない速さが発揮できるなってしまったともいえます。しかしいくらマイルドになったとはいえ,年を取ってくるとこれ1台で全てをまかなうというのは,いささか辛いものがあると思ったのも事実です。340万円のセカンドカーというのは,ちょっと贅沢が過ぎますか…(^-^;  (Test:2005.07.02)