VOLVO V70 2.4 (5AT) 2005年01月

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試乗車はBasic Packge装着,だから18本スポークホイール

  主力商品
今回は自然吸気モデルに乗ってきました。140psのエンジンを積んだベースグレードのV70に対して,30psプラスの170psを発揮するV70 2.4に,本革のシートとサンルーフ,16inホイールに55タイヤ等々のセットオプションであるBasic Packgeをつけた車が試乗に用意されていました(前項のV70 2.5Tも,同様のオプション装着だったようです)。同乗してくれたセールス氏によると,V70ではターボのTや四輪駆動のAWDはほとんど出ず,ほとんどがV70とこのV70 2.4なのだとか。特にこの店では,他の車種を含めた中でもこの2グレードが主力商品なのだそうです。

  ターボモデルよりは柔らかめの脚
ステアリングの設定は2.5Tと同じ重めの印象。ただ2回目ということで慣れたのか,粘り気は気になりませんでした。タイヤは標準の195/65R15に対して,上記のようにオプションの205/55R16(2.5Tと同じ)を履いているためか,走り始めはコツコツ感が気になりました。少し走り続ければ慣れる程度ですが,しっとりした乗り味が売りのVOLVO主力商品とはいえ,ヨーロッパ車の脚って国産車に較べるとやはり固めのようです。同時に乗った訳ではないので確実なことはいえませんが,2.5Tよりは幾分柔らかいかな?という感じでしたが,コーナリングでの安定感はさすがVOLVO,2.5T同様にとても自然できちんとした走りをしました。キビキビというのではなく,しっかりしたという感覚でした。

  トルク感はいまいち
いっぽう,動力性能は期待したほどではありませんでした。一般県道での試乗でしたからアクセルの踏込みを少々遠慮したこともあるのですが,速度が3桁に乗るのに思ったより時間がかかり,実際トルク感もあまり感じられませんでした。1,570kgの重量に対して170ps/6,000rpmの出力と22.9kgm/45,00rpmのトルクですから,うちのレガシィBH9Cの1,470kgに167ps/6,000rpmと24.0kgm/2,800rpmに比較して少々劣るだけの数字なのですが…。最大トルクの発生回転数あたりがポイントなのかもしれませんね。エンジンといえば,2.5Tで感じたアイドリングでのゴロゴロ感が気になりませんでした。2.5gより3.5mmだけショートストロークだから,というわけではないでしょうが,ステアリングホイールやペダルの振動はほとんど気にならない程度でした。

  直角バックは楽々
レースに出ると“フライングブロック”と呼ばれるだけあって,四角四面のボディは(850より丸くなったとはいえ)見切りのよさは抜群です。最小旋回半径は5.5mとそこそこですが,直角バックでの横列駐車の楽なこと。切り返し無しで一発で枠の真ん中に収めることがでしました。4年近く乗ったうちのBH9でも時折しくじるのに…これはV70の大きな美点ですね。

ところでこのセールス氏によると,V70にラゲッジカバー(トノカバーですね)が税別39,500円のオプションなのは,ガラスに濃色フィルムを貼る客が多いからだそうです。ホンダもフィットの発表当時には「プライバシーガラスだからトノカバーはいらない」といっていましたが,マイナーチェンジでオプション設定されました。今の日本の治安状態では,トランクのない車にはトノカバーが必需品だと思うのは私だけではないと思うのですが,なぜ標準装備にしないのでしょう。(Test:2005/01/23)