MAZDA RX-8 (5MT) 2003年5月

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ちょっと“ずんぐりむっくり”かな!?

  下ろしたての試乗車
発表会から1週間経ったばかりのRX-8,さっそく乗ってきました。展示車は250ps&6MTのType Sでしたが,試乗用に準備中だったのは210ps&5MTの標準仕様。準備中というのは,まだ赤枠付きの仮ナンバーが装着された状態だったということ。でも「無理しないで下さいね」との条件付きで試乗OKになりました。

  着座姿勢は逆オフセット?
全高1,335oはAE86のレビンと一緒。でもAピラーが極端に寝ているため,よほど短胴長足でシートを後ろに下げる人でないと,ピラーにおでこをぶつけないよう注意が必要。シートは外見から予想されるほどのタイト感はなく,普通に座れます。気になったのはペダル配置。クラッチを踏もうと左足をまっすぐ伸ばすと,なんとフットレストに当たってしまいました。で,当然アクセルペダルはかなり右より。ちょっと下半身が右に向いた感じになってしまいます。軽自動車とは逆のオフセットですね。エンジン&トランスミッションが後退してきているのと,ホイールハウスがうんと前進していてアクセルと干渉しない関係でしょう。なにしろエンジン本体が完全ホイールベースの内側に入っているわけですから。その影響で,フットレストとクラッチの間隔がほとんどなくて戸惑いましたが,試乗中に実際に踏みそこなうことはありませんでした。

  NAロータリーエンジンはトルクフル
いつもの試乗のように,アクセルを踏まないままでクラッチを…エンスト(^_^; RX-7のロータリーもこんなものだったかな? 試乗車のクラッチは半クラの範囲がほとんどなく,一番奥で断続する設定でしたから,余計にエンストしやすい傾向にあったかも…(苦しい言い訳!)1,500rpmも回せば問題なく発進します。発進トルクの少なさはともかく,後は踏んだだけキレイに回転が上昇。もちろんRX-7の過給エンジンとは比較になりませんが,なかなかのトルク感です。もっとも交通量が多い地方道中心のコースで,しかもオドメーターが2桁だったために遠慮したこともあり,4,500rpm+αまでしか回しませんでした。その範囲でも実にいい音がします。電動モーターのような,という手垢がついた表現がありますが,それはちょっと当たらない感じ。レシプロとは確かに違いますが,独特の振動/脈動のある,いわばリズムを刻むようなイメージでした。ま,1,310sの車重に対して210PSと22.6kg-mの出力/トルクですから,許容回転数の半分しか回さないといっても,遅いわけはありませんね。

シフトはロードスターほどではないにしても,コクコクと気持ちよく入ります。上記のようにオドメーターが2桁にも関らず,です。ただ,ロータリーエンジンのローターを模したという三角形の断面をしたシフトノブの感触はイマイチです。押しても引いても,指や手のひらに異物感がありました。ユーノス純正オプションのナルディの皮巻きの方がGoodです。

  シャシーはさすが!のセッティング
ステアリングは重過ぎず軽すぎず,適度な感触です。中央付近の遊びが殆どないシャープな切れ味。妙な抵抗感や,操舵途中での不自然な重さの変化もなく,快適でした。トヨタ車が馬脚をあらわす(笑)いつもの下りコーナー。まぁ速度も大したことはなかった(!)のですが,スーっと気持ちよく回っていきます。実に安定した姿勢で,ステアリングへのインフォメーションもしっかりしていました。さすがはスーポツカー!◎です(当たり前といえば,当たり前?)。広めの交差点でセカンドまでシフトダウンし,立ち上りで(それなりに)踏みこんだのですが,う〜ん,癖になりそう(^o^) 。ヒール&トゥなどのペダルの操作性は問題ありませんでした。コーナリングでのイメージは,でっかく,かつ強力なユーノス・ロードスター。本当に違和感なく乗れました。ブレーキも良好です。最近のマツダ車のプレーキは「踏力に応じて微妙なコントロールが効く」のが売りだそうですが,その例に漏れず,踏んだ分だけグゥーと減速しました。

乗り心地はスーパースポーツに類する車としては良い部類。妙な突き上げもなく,まずは快適でした。もっとも225/55R16ですから,最近の高性能車としては控えめなスペックかな。これが260psのType Sだと225/45R18が標準になるということですが,乗り心地はどうなるんでしょうか。それにしても18in,4本替えるといくらかかるんでしょうねぇ。

  トランクは…ないものねだり(笑)
トランクにはスペアタイヤの代りに,充填剤と電動ポンプ入りのパンク修理キットの箱が鎮座。これが割りとかさばっていました。もう少しスマートに収納できるといいのになぁと思いましたね。ほぉ,と思ったのはジャッキが積まれていたこと。スペアタイヤがないのに,どこで使うんだろ?きっと法規で搭載を義務付けられているんでしょう。このトランク,スペアタイヤを追い出したにも関わらず容積も少なめですが,開口部はさらにミニマムです。ダブルヒンジを装備し,使い勝手を工夫したことは分かるのですが,ちょっとしたスーツケースを納めるのも大変そう。ピラーレスの4ドアですから,剛性確保のために開口部分を減らす,涙ぐましい努力をしたことが察せられます。

セールス君によると,価格的にロードスターとバッテンするので,売り込みが結構難しいとのこと。ロードスターの1800だと,RX‐8のベースモデル(210ps+5MT)より高いグレードがあるという…。おまけに4シータースポーツということでは,アテンザの5ドア(23Sの5MT)も価格的には近いものがあるので…と嘆いていました。販売店系列の少ないマツダでスポーツ/スポーティーモデルをずらりと並べるから…商売も大変ですねェ。(Test:2003/05/18)