NISSAN NOTE 1.5 S V Package(Super CVT-i) 2005年2月

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  今時のシート
普通の車でした…これは友人の感想ですが,これでは論評にはなりませんね。何か書かなくては…(^-^;
フロントシートは前後長は十分ですが幅は不足気味という,最近の欧州車の流行に共通しているようです。座り心地は悪くありません。一方,リアシートは幅はけっこうあるのですが,前後長と高さ,角度のバランスが悪く,妙に座りにくいものでした。足の裏を床につけにくいんですね。“売り”である二段式カーゴルームの工夫?との関連付けのツケなのかもしれません。膝回りにはなかなか余裕があり,フロントシート下への足入れ性も良好なだけに,この座り難さは残念です。さてカーゴルーム,例によって濃色ガラスつきだという理由でトノカバーの設定はありませんでした。面白かったのがグラブボックス。週刊誌程度が入るスリットしかないの?と思いきや,そのあたりの箱ごとガバッと開いて,小ぶりのカバンなら入ってしまいそうな空間が口を開けました。クラッチバックなどを入れておくには便利そうなスペースでした。

  脚の設定は…微妙です
脚回りの硬さは適度で,乗りごこちにしっかり感があって良好です。試乗コースの路面が比較的フラットないい条件だったせいもあるかもしれませんが…。レーンチェンジは滑らかで,不安感の無い車線変更ができました。中程度の速度域でのS字コーナーの切り返しでも,わりと自然な感じでした。ベースとなったマーチよりずっと大人になったという感じです。ステアリングそのものは,切り始めがやや重めに感じますが,これは慣れの範囲でしょう。ただセンタリング時のアシストが強めで若干違和感があり,おっとっと!と思ってしまいました。脚周りで気になったのはタイトターンの際の動きです。回頭とロールの間に,わずかですが感覚的なずれがあり,背筋にとげがチクチク刺さるような不快感を感じました。

  動力性能は良好ですが…
エンジンはさすがに新設計の1.5g,TIIDAと同じHR15DEですが,Bセグメントのマーチベース(下回りは80%が共通だそうです)の車に1.5gを押し込んだのですから,なかなかよく走ります。小排気量のCVTに見られるようなCVT特有の騒音も無く,市中の制限速度の2倍程度までらくらくとストレスなく加速します。このあたり,BセグメントというよりCセグメントに近い感じですね(エンジンが1.5gだから当たり前といえば当たり前なのですが)。一方ブレーキはやや甘めの設定。フルブレーキを踏んだわけではなく,絶対的な制動には問題が無いのかもしれませんし,ちゃんと減速して止まりはするのですが,踏力に対して効きがやや頼りない感じでした。

比較的スクエアな外観にかかわらず,バックでの駐車はちょっと苦手。直角バックで思う場所に入れるのに,2度も切り返してしまいました(^-^; 意外に,車両感覚が掴みづらいかなぁ…という感じです。ウエストラインの角度のせいなのか,独特の窓の形のせいなのか…それに加えてステアリングのギア比の問題もあるのか,慣れるのにちょっと時間がかかるのかもしれません。(Test:2005/02/06)