MAZDA Roadster 1800 RS-U (6MT) 2000年8月

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   マイナーチェンジで160psに
フルチェンジから2年半あまりでロードスターがマイナーチェンジしました。目玉はパワーアップとボディの補強による運動性能の向上のようです。1800ccエンジンが145psから160psになり,ようやくTOYOTAやHONDAの1600ccクラスのスポーティーカーのパワーに追いついたといったら,意地悪すぎるかな?

さて,エクステリアのマイナーチェンジはフロントまわりが中心。丸っこくひょうきんだったのが,やや直線基調になって引き締まった感じの目許は,心なしかホンダS2000に似てきたようです。可愛らしい系からカッコ良い系への路線変更でしょうか。ヘッドライトの下にはフォグランプ用のスペースがつきましたが,標準ではダミーのスリット(つまり開口なし)を刻んだ黒い蓋付きの状態。インプレッサWRX STIのようなカバーならおしゃれなのに,コストには勝てないのでしょう。

    フットレスト改善!!
インテリアに目を移すと,シートバックが大きくなって見た目はぐっとスポーティーになりました。おまけに試乗車のRS-Uというグレードでは真っ赤なシート!でも164cm47kg+αという私の体形では相変わらずのサポート不足でした。大柄な人にはいいんでしょうね,きっと。特筆すべきはフットレストの高さが改善された点です。
前項に「位置が手前すぎて左膝が曲がる」と書きましたが,後に雑誌にも取り上げられたように,不都合を感じたのは私だけではなかったようです。(しかし,こんなことがなぜ2年半前に分からなかったのでしょう?)

    進化のほどは…
例によって,ちょっとだけ試乗もしてみました。一応フルスロットルを踏んでみましたが,交通量が多くて,らしい走りはできませんでした。そういう状況なので,ん〜,正直なところ,15ps分のパワーアップは感じ取ることができませんでした(我ながら鈍い!)。自分のNA6と較べれば圧倒的なトルク感で,そのうえエンジン音が静かなのが印象的(暑いのに窓を開けての試乗です…病気だァ)ですが,このへんはマイナーチェンジ前でもこんなのかなァという程度。

ストラットタワーバーまで組んだシャシーはさすがで,安定感は非常に高い印象です。ステアリングを切り込んだときの感触はとてもスムーズです。わずか30kmしか走っていない下ろしたての新車でしたが,シフトが滑らかであっけないほどでした。シフトストロークはNA6よりかなり短いですね。また,タイヤが50から45扁平になったにもかかわらず,乗り心地はかえって向上しているのでは…と感じました。

    ホンダS2000に対抗?
しかし,ライトウェイトスポーツに205/45R16のタイヤというのは,どんなものなのでしょう。1t少々のボディと160psの出力に対し,シャシーが勝ちすぎて面白みに欠けるような気がしてなりません。少なくとも私程度の腕では,もう公道でのドリフトは無理だろうなと思われます。セールスさんとの話の中で,「RS系はS2000を横目で睨んで…」との表現がでてきましたが,たしかにそうした狙いはありそうです。でも,
S2000のけた違いというべき動力性能と較べては…やはり同じ土俵に上がるのは,少なからず無理がありそうですネ。

ところで今回,1600にもようやくナルディの本皮巻きステアリングが(デミオのウレタンのに替わって)付くようになりました。足回りはどうなのでしょう。MC前に較べて,少しは進歩したのでしょうか。RS系が候補にならないとすると,現有のNA6が限界を迎えた時には,FXの選定にはおおいに悩みそうです。

    試乗記念品を獲得!
マツダのHPに紹介されている試乗プレゼント。ずうずうしくおねだりしたら,隅のダンボール箱をごそごそ探って取り出してくれました。各販売店への配布数が少ないのか,それともまだ届いたばかりで準備できていなかったせいなのか。ピストン&コンロッドをデザインしたキーホルダーですが,記念品というと携帯ストラップばやりの昨今にしては,ちょいと洒落た小品でした。