SUBARU LEGACY B4 RSK (4AT) 1999年8月

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    リコール?のついでに
所有するBG型250Tのシート関係のリコール(スバルは点検サービスキャンペーンといっていますが,特定ロットの部品を交換するというあれは,絶対に一種のリコールですよね。重要保安部品じゃないと,リコールっていわないのでしょうか?)のついでに,登場して1年近くたったB4に試乗してきました。レガシィ誕生10周年記念の雑誌別冊の記事に刺激された形です。試乗車はステアリングホイールにスイッチがついたスポーツシフト4ATのRSK,つまりカタログにもっとも頻繁に掲載されているイメージリーダー格のモデルでした。(もっとも,インターネットの試乗車情報では,そのディーラーにはRSKの5MT車があるはずだったのですが…ATが普通の時代ですねぇ)

 【リコールと改善対策】マツダのWeb Siteに,次の記述がありました。ん〜〜,知りませんでした!(2004/07/25)
<リコール> 自動車が,国の定める「道路運送車両の保安基準」に適合しない状態又は,適合しなくなるおそれがある状態になる場合です。
<改善対策> 自動車が,国の定める「道路運送車両の保安基準」に不適合ではないが,安全上、公害防止上放置できない状態又は,放置できないと判断される状態になる場合です。

    シートについて
着座位置はワゴンに比べていくらか低めに感じました。バケットシートのホールド感もよく,脚を自然に前に出した所にペダルがある感じで,膝の裏の当たり具合も良好でした。今回のモデルから採用された電動スライドシートはなかなか便利ですが,自分ひとりで乗るなら,余分な装備のようにも思えます。張り出し気味のサイドサポートは,スキー場の駐車場で仮眠するのには不向きですが,スポーティーな運転にはGoodでしょう。

    ステアリングは軽すぎ
まずは”D”レンジに入れてスタート。動き出したとたんにハンドルの軽さにびっくりしました。操舵力も保舵力もおそろしく小さく,ステアリングからの手応えがまるでないのです。直進状態はもちろん,流すようなペースでのレーンチェンジくらいならさほど気にならないのですが,交差点を曲がるたびに空回りしているんじゃないかと感じるほどの軽さには閉口しました。そういえば,どこかの雑誌にも「パワーステアリングのアシストが強すぎる」と書いてあったような気がします。自分のBG9,つまり旦那仕様の250Tの方が余程重いのはどういうことかと…。(この軽すぎの問題,車速感応式パワステの特徴がしっかり出ているわけです。後に改良されました…2001/03/25)

    快適なスポーツシフトAT
試乗のほとんどの部分は,シフトレバーをマニュアルモードにして,手動変速を試みました。コンベンショナルなATのBG9でも,普段からコーナリング時にはシフトダウンをしてエンジンブレーキを多用しているのですが,それと比べるとレスポンスの速さは特筆ものです。減速時に3→2とシフトダウンする際,ヒール&トゥでアクセルをあおるタイミングが実にわかりやすいのには感心しました。かなり以前に試乗した三菱FTOのマニュアルモードATよりもいい感じです。ステアリングのスイッチとシフトレバーのどちらを使うか迷うことがありましたが,慣れが解決することでしょう。舵角が大きいときにはステアリング・スイッチは使いようがないので,ワインディングではシフトレバー・オンリーのほうがよさそうです。(もっとも,大舵角の時にはシフトはしないから,問題ないかも…2002/01/03)

    良好な乗り心地
今回の試乗では,交通量が多かったせいでフルスロットルを踏むことができず,80q/h程度までしか加速しませんでしたが,同じ260psのエンジンを積むワゴンのGT-VDCより滑らかな印象でした。窓を開けていたのですが,GT系の,いかにも水平対向エンジンっぽいサウンドは,車内にいる限り意識できませんでした。この点は長所といえるのか,それともツマンナイというべきなのか。乗り心地は例によって45扁平のタイヤとは思えない良好なもの。3年経った自分のBG9(ミシュランのMXGSグリーン 195/60R15装着)よりノイズも少なく,快適なのにはまいりました。そろそろタイヤを換えてやらなければ…。

トータルに見て,結構魅力的なモデルでした。あえていえば,機能的には4速ATで十分なのかもしれませんが,BMWのように5速ATの方が楽しめることでしょう。ワゴンGT-B E-tuneにも同じスポーツシフトATがつくようですが,250T-Bにもつくようになったら,代替を考えてもいいなァと思った次第です。