MAZDA AXELA Sport 20C & 15F(4AT) 2003年11月

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AXELA Sport 20C

   GOLFやALFA 147の対抗馬?
マツダはSクラスをどう考えているんでしょう。このアクセラ,全幅は1,745o。ファミリアの後継車種なのに,なんと3ナンバーになってしましました。セールス氏によると「ヨーロッパの水準を睨んで…」ということなんだそうですが,そりゃぁ幅を広くすれば,室内空間は増すし,走行性能も向上するに違いありません。全長×全幅はVWゴルフが4,155o×1745o,ALFA147が4,170o×1,730o,それに対してアクセラは4,485×1,745oというでかさ。ちなみにホイールベースも同様で,ゴルフ2,515o,147が2,545ミリ,対するアクセラはなんと2,640o。完全にひとクラス上になりそうです。排気量も一段と大きくなって,アテンザなみです。スバルの2代目インプレッサのセダンが3ナンバー専用(ワゴンはスポーツモデルでもなぜか5ナンバー)でデビューしましたが,先ごろナローボディーの廉価版を追加しました。マツダも同じ轍を踏むのでしょうか。

   売れ筋は…(笑)
いわゆるファミリーカーは1.5g,豪華仕様が2.0g,スポーツ仕様が2.3gという設定のようで,メーカーは2.0gを中心車種として売り込みたいようですが。このクラスの主力が2.0gというのは疑問です。ファミリアに乗っていた小父さん小母さんが,はたして幅広2g車を買うんでしょうか。さて現車は試乗車も展示車も5ドアハッチバック。カーゴルームはホイールハウス周りの内張りに食われて,最小限の幅しかありません。車幅は上記のようにでかいのにねぇ…。前後長はさすがに4,485oの全長がきき,ハッチバックとして考えればたっぷりしています。先代ファミリアの“Sワゴン”の後継ということになるのかな?

  見た目若向き,走りは…?
メーター周りは妙に若向きスポーティー。速度・回転・コンビを各々独立させているのですが…なんか変。これはセダンでも共通のようですね。このメーターの角度のせいか,運転姿勢と視野の関係がイマイチで,しっくりきませんでした。このクラスには珍しく,廉価版でもステアリングにテレスコピックをつけているのは感心ですが,操作しずらいんだなぁ,これが。さて,最初の試乗車は20C。期待をしっかり裏切って,2.0gエンジンは重ったるく,フルスロットルを踏んでも,もっさりとしか加速しません。これ,本当に150ps/18.7sm?LF型って,アテンザと同系列のエンジンなんですよね?まぁ,アテンザは2.3gにしか乗ったことが無いんだけれども。パワフルでもトルクフルでもない2.0gをつんだ小型ファミリーカー…単にマツダには適当な1.5〜1.8がないだけだったりして(笑)。

最近のロープロファイルばやりのせいか,試乗した20Cはオプションの205/55R16というでっかいタイヤを履いていたのですが,これが予想通り(^_^; ドスンドスンと派手に突き上げました。あれだけ揺すられると,街乗りはけっこう辛そうです。一方コーナリングはそこそこ安定していました。ステアリング操作に素直にしたがって向きを変えます。セールス氏によると最近のマツダ車はヨーロッパ指向で,きびきびと走るのが売りなんだとか。でも,しなやかさのない荒い乗り心地というのはねぇ。少なくとも豪華仕様という2.0gのイメージには合わない足でした。ブレーキは普通かな。急制動は試みませんでしたが,特に優れているという感じはしませんでした。でもねぇ,現行のBP型レガシィの幅が1,730o。それより広いコンパクトカーが良く走って当たり前と言えば当たり前ですか。

  やっぱり1.5gでいい…
後日,やはり5ドアの15Fに試乗できました。こちらは標準の195/65R15タイヤ付き。変な突き上げが無いのはもちろん,路面の細かなでこぼこも適当にいなし,なかなか上品な乗り味です。フワフワしたトヨタ車的乗り心地の良さとは対極ですが,決して不快ではありません。その上,トヨタ車(除 アベンシス)で怖い思いをする(笑)いつもの降りカーブも,明確なステアリング・インフォメーションを保ちながら,結構気持ち良く駆け下りることができました。ヨーロッパ指向と豪語するだけのことはあるかも…。もっとも,うちのBH型レガシィは1,470kgもあるのにタイヤは195/60R15。したがって外径はアクセラの方が大きいことになりますね。う〜ん,きちんと走って当然じゃない?

デミオと同じ1.5gのYZエンジンはなかなかスムーズ。トルクコンバーターの設定との相性もいいのか,発進トルクは十分出ているように感じます。確かに加速時にはそれなりに煩いし,交差点などでいったん速度が死んでしまうと,2速に落としてやっても“あらあら”という加速しかしません(立ち上がりを登り坂で試したからなおさらなんですが)。それにしても,なんせ車重が1,240kgもあるからなぁ。昔乗っていたAE92カローラGTが1,050kg。寸法だけでなく重量もひとクラス上になってしまいました。でも,このYZエンジンが出している114psって,ターボ過給が出始めた頃の1.5gホットハッチの標準的な出力の115ps(もちろんGrossで)を凌駕しているわけで,時代を感じます。なんやかんやと書きましたが,普通に走る限り,この1.5gでも不満は最小限ですみそうです。これならやっぱり2.0gはいらないなぁ。ま,トータルとしては悪い車じゃない,という結論にしておきます。しつこいようですが,1.5gなら…ね。(Test:2003/11/16&29)