MAZDA ATENZA　Sport 23Z(4AT)　2004年3月

▲MENU

ATENZA Sport 23Z

昨年秋に追加されたアテンザの18inモデル，23Zに乗ってみました。試乗車はお目当てのワゴンではなく5ドアのスポーツ。乗ってみると，これが割りといい感じです。乗り心地は（意外なことに）17inタイヤを履いた23Sより良くなっていました。これはBPレガシィのGTとGTspec.Bの関係と同じですね。アテンザとレガシィ両方で，よりスポーツ性の高いモデルの方が，乗り心地が良好とは…共通する点を考えると，タイヤの空気量の影響でしょうか。さて，交差点でのちょい速めのターンでも，比較的クイックなレーンチェンジでも，23Sよりロールが押さえられていて安定している印象です。ステアリング操作に対する反応がなかなかいい上，動きに安心感があります。ただ，レーンチェンジでスパッと速く切り戻した際，ンン？という場面が一度だけありました。ロールからの回復の仕方が予想とずれたのと，ヨー方向の一瞬のぶれが…。ちなみに試乗車のトランスミッションはもちろんAT。いっぺん，マツダ自慢のMZRエンジンをMTで試してみたいですね。

複雑な縫い目になった革巻ステアリング。ショールームで見る限り，なんだか考えすぎ？と思ったのですが，走らせると縫い目が気になりません。送りハンドルをしても，セルフセンタリングを使って手の中で滑らせても，まったく違和感がありませんでした。23Sの銀/黒コンビより，よほど上品ですしね。もっとも，こちらが好みというのは，自分の歳のせいかも…

しかし，アテンザって結構重い車ですね。23Zだとワゴン2WDの4ATで1440kg。うちのBH9レガシィより30kg軽いだけ。新型BPで対抗モデルになりそうな，2.0R(4WD，4AT)より60kgも重い。2駆のくせに燃費がたいして良くない(10･15モードが11.6�q/�g)理由はこのあたりにあるのかも。パーテーションネットが標準で，カーテンエアバグも最小限のセットオプションで付く（BPレガシィはカーテンエアバグとパーテーションネットの組み合わせができません）というので，2度の追突を喰らったBH9の後継として食指が動きますが，一方ヒーテッドドアミラー＆ワイパーデアイサーは4WDにしか設定がありません。23Sの4WD，5ATの重量はなんと1520kgにもなります。ほとんどオンデマンドの4WDシステムなのに…。このモデルとなると燃費は9.9�q/�g。うちのは11.4�q/�gですからねぇ，考えてしまいますね。(Test：2004/03/07)