南へ1000キロ離れた東京都 小笠原諸島・父島の旅
(第3日目)2003年9月10日(水)

前日は疲れたので、ぐっすり寝られました。
朝6時前から目が覚め、今日も朝からワクワクしていました。
彼女はまだぐっすり寝ていました。
2日目は、村営バスで一番遠くまで行ける小港海岸まで行って、
泳ぐことにしました。
村営バスは島外者は一律300円。遠くまで乗れば決して高い運賃では
無いです。それに、運転手さんのガイドも付いて、半分観光バス的な
感じもしました。
村役場を出発したバスは、少し内陸の集落のところを5分で周ると、
再び村役場前に戻ってきて、そこから目的地へと海岸線を南下しました。
父島の地形は複雑で、バスが走れる道がある部分は限られています。
その為、なかなか行くことが出来ない穴場的なビーチが多数存在するのです。
今回行った小港海岸は、森の中にあるバスターミナルから150メートル。
こんなところに本当に海があるのか!?と思いそうな場所から
歩いて2、3分で白砂の海岸が見えてきました。
本土の海水浴場と違って、監視員さんも居なければ、人もほとんど居ません。
但し、海の家や売店、シャワー、トイレも無いことが多いので、
自分である程度準備をしてから行く必要があります。

小港海岸の様子。まさにプライベートビーチ気分で楽しめます。


ゴムボートに一生懸命空気を入れて膨らましているのは私です。

早速海に入り潜ってみると、浅いところから珍しい熱帯魚がたくさん泳いで
いました。本当に小笠原の海は生物の宝庫なのだと実感!
湾の中にある海岸なので、波は穏やかですが、地形の関係上遠浅では無く、
波打ち際から50メートルも行かないうちに足が立たない場所になって
しまいます。でも、透明度は抜群。水の中でも遠くまで見渡せます。

ちょっと見づらいですが、水中に熱帯魚が見えます。

海岸の両側は大きな岩がゴロゴロしており、波の浸食作用で空洞が出来た
岩もありました。危険なので、あまり大きな岩には近づいていませんが。
そんなこんなで1日泳いでいたら、日焼け止めを塗ったものの、かなり
日焼けをしてしまいました。
さて、この日は1日海岸で遊ぶために、朝のうちにお弁当を持っていくことにしました。
しかし、お弁当がどこで売っているかわからないということになり、大慌て!
宿のおばさんに聞くと、売っているのは隣の集落のようで、急遽車を貸してくれて、
私の運転で行ってきました。まさか小笠原で運転することになるとは思わず、
彼女もすごく喜んでいました。
突然のスコールの話を昨日のところでしましたが、この日はこの海岸に居る間に
2回ものスコールに遭遇しました。1回目はお昼を食べる前。
そして2日目は夕方前の帰り際。特に2回目のは天然のシャワーを浴びた感じでした。
一応、水は用意したものの、足りなくなりました。こんなところで雨水が重宝になるとは。

小港海岸からの帰りに出会った黒猫。鳴き声がとても元気良かったです。

夜は小笠原名物の島寿司(ネタは醤油漬け、わさびの代わりにカラシで食べる)
が出ました。八丈島、大東島にもありますが、島によって味付けは違います。
現地2泊目とは言えども、小笠原で迎える最後の夜。
夜も更けると営業しているのは飲み屋、スナックくらいですが、
そこからは明日の別れを惜しむかのような盛り上がりの歓声が聞こえていました。

(更新日;03.11.24)