フィレンツェ

  フィレンツェ空港に到着!

アムステルダムからメリディアナ航空に乗り、フィレンツェのペレートラ空港(別名アメリゴ・ヴェスプッチ空港)に到着したのは夜9時を過ぎた頃でした。このペレートラ空港は国際便の発着もあるのですが、思ったよりこじんまりとした小さい空港でした。

空港に到着して、外に出てみると思いのほか気温が低く、冷え込んでいました。
夜も遅いので、これは早くホテルに向かわなくては。ガイドブックに「バスは到着便に合わせて運行されている」と書いてあったのですが、見回しても当たりにバスはありません。とりあえずバス停を見つけて時刻表を見ると、すでにバスの時間が終わっていました。
仕方なく、他の到着客と同様にタクシー乗り場の列に並び待つことにしました。前に並んでいる白人の母娘はどこから来たのでしょうか、娘の方は素足にミュールで服も薄着のためガタガタ震えていました。私たちもイタリアよりも北国のデンマーク・オランダから来たので、イタリアは暖かいものだと思いこんでいましたが、そうでもなかったようです。(10月15日のことです)

  イタリアに来たんだなぁと実感する瞬間

空港でタクシーを待つ間、手持ちのユーロの紙幣をコインに両替をしたいと思い、空港の建物の中に入っていきました。
両替を頼もうと思って売店の前に行ったところ、ちょっと離れたベンチに座っていたイタリア人がニヤニヤしながら「コチワー」とヘンテコなイントネーションで声を掛けてきたのです。
「やや!さっそく来たな!イタリア人…」
でも、とりあえず無視。
イタリアではよくこうやってヘンテコな日本語や「ナッカータ!(中田)」と言いながら近寄ってこられる事があって、こっちとしては「ほっといてくれヨ」とうっとうしくなるのです。

イタリア人がフレンドリーというか、なんというか…、デンマークやオランダでは日本人だからといって声を掛けられる事も無かったので、「ここはイタリアなんだ」と実感させられました。
声を掛けてきてくれたんだから、こっちもフレンドリーに接したらいいのかもしれませんが、以前「ナッカータ!ナッカータ!」と言いながらニコニコと近づいてきては、無理矢理ミサンガを売りつけようとするイタリア人に会い辟易した覚えがあるので、無視が賢明です。
あ、もちろんミサンガは買いませんでしたよ。

  アカデミア美術館 〜 ダヴィデ像に会いに行く 〜

アカデミア美術館には、かの有名なミケランジェロのダヴィデ像が展示されています。私は以前学生の頃一度見ているのですが、フィレンツェ観光のこの日の最初に、再び見に行くことにしました。

午前中なら人が少ないかな?という考えからアカデミア美術館に向かったのですが、すでに多くの観光客が入り口に並んでいました。ここは予約も出来たのですが、もう一つのウフィッツィ美術館の方に予約で力を入れたので、予約はしていませんでした。
すでに多くが並んでいるのですが、これが午後になるともっと人が多くなりそうなので、私たちも並ぶことに。幸い並び始めてから15分程で中に入ることができました。入場料は6.5ユーロ。

中に入り、まっすぐ進むと大きなダヴィデ像が観光客に囲まれていました。ダヴィデ像はとても大きい像で像だけでも4メートルほどの高さにもなります。それが台座に乗っているのですから、かなりの高さになります。みんなダヴィデ像の周りをぐるっと廻るように見上げていました。
毎日毎日多くの人に下からじっくり見上げられるダヴィデとしてはどんな気持ちなんでしょうね(笑)
フィレンツェの露天では、このダヴィデ像を等身大にプリントしたエプロン(胴体の部分だけがプリントされている)がよく売られていました。ジョークでおみやげに買って帰るのもおもしろいですね。

  サンタ・マリア・ノベッラ教会



サンタ・マリア・ノベッラ駅からすぐのところにあるサンタ・マリア・ノベッラ教会です。建物の正面壁面が大変美しいです。
この教会の前の広場にはあちこちにベンチがあり、人々が鳩にエサをあげるなどして憩いの場所になっていました。
が、そんなのどかな広場で私たちが写真を撮っていたところ、スリの女の子が狙ってきました。見た目はごく普通の女の子なのですが、別に混み合ってもいない広場で必要以上に近くに寄ってくるのですから怪しいですよね。まぁ、目つきが違うのですぐにスリとわかるのです。バレバレなのに果敢に狙ってくる…困りますね。
思い起こせば、学生時代にこの広場に訪れたときもジプシーが居て不穏な感じはしていました。何年経ってもあまりここは変わらないのですね。神聖な教会の前なのに…。

  街の中心にあるドゥオモ

花の都フィレンツェのシンボルであるドゥオモです。
この写真では分かりにくいかもしれませんが、外壁は白地にピンクと緑で彩られています。とても繊細な装飾ですね。

 
内部も無料で見られます
 
内部の天井のフレスコ画

 
ドゥオモの前には
常に大勢の観光客が集まります
 
ドゥオモの前に立つサン・ジョヴァンニ洗礼堂
「天国の扉」を一目見ようと群がる人々

  フィレンツェの政治の中心地シニョリーア広場

ネットゥーノ(ネプチューン)
の噴水
シニョリーア広場は、世界各国から来た観光客でいつも賑わっています。
広場に面してベッキオ宮(現在の市庁舎)が建っていて、フィレンツェが共和国だった頃から、ここ政治の中心地だったということです。

左はシニョリーア広場に立つネプチューン像です。他にもアカデミア美術館のダヴィデ像のレプリカやヘラクレスの彫像があり、芸術の街であることを肌で感じることができます。

7年前はこの広場に騎馬警官が居たのですが、今回は居ませんでしたね。残念。

  ウフィッツィ美術館 〜 予約しておくのが賢明 〜

有名なボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」や「春」が展示されているウフィッツィ美術館は、フィレンツェ観光でははずせないポイントでしょう。

私は学生時代に一度来ているので今回で2回目なのですが前回と違うのは予約を取っていったことです。
今回は旅の準備段階で、ウフィッツィ美術館に入るのには予約をしておいた方が良いことがわかり慌ててある方法で予約を取ったのです。7年前は予約というシステムは無かったように思うのですがね…?
まぁ、確かに大変多くの観光客が訪れる美術館なので、限られた時間の中で確実に見られるための予約システムの導入は良いことですね。
(予約の取り方は次の項目に書いておきました)

予約した証明のバウチャーを持って、指定された時間前にウフィッツィ美術館に着くと、人々がずらっと並んでいました。入り口には、予約のある人用とそうでない人用の2種類があり、予約がない場合は長い間並ばなくてはならないのです。私たちは予約があるので待たずにすんなり受付に行き、バウチャーと引き替えに入場券を受け取り、中にに入ることができました。

ここで、各名画についてのコメントをするのはやめておいて、代わりにアドバイスだけ。
館内はとても広く名画が勢揃いしていますので、人も多くじっくり見るにはかなり時間と根性が要ると思います。足も疲れますので、歩きやすい靴でどうぞ。館内にバールもありますので、小休止もできますよ。
また、セキュリティチェックもあり、館内では写真撮影はできません。

 
ウフィッツィ美術館の中庭で
絵を売る人々
 
予約をせずに行くと
このように並ばなくてはいけない

  ウフィッツィ美術館の予約の取り方(一例)

ウフィッツィ美術館の予約は、もちろん直接美術館に電話をすれば予約を取ることができますが、イタリア語はできないし英語で電話をするのも自信が無い私は、予約代行サービスを利用しました。

ウフィッツィ美術館の予約を取るのに使ったサービスを紹介しておきます。

●ウィークエンドフィレンツェ  http://www.weekendafirenze.com/(英語)

ここのページに「Museums Reservations」のコーナーがあり、そこから希望日時と人数と自分のメールアドレスなどを入力して申し込みます。
申し込みが完了すると、その後36時間以内にメールアドレスにメールが届きます。そのメールには予約番号(Confirmation Code)の入ったバウチャーのPDFファイルが添付されてくるので、それをプリントアウトして現地に持っていかなくてはいけません。
支払いはクレジットカード決済です。料金は26.58ユーロ(入場料8.5ユーロ×2、予約料3ユーロ×2、代行手数料3.58ユーロ)でした。

他にも予約代行を行っている会社は色々ありますから、まずはネットで調べてみてください。

それから、JCBカード会員なら受けられる代行サービスもあります。

●JCB海外とっておき予約サービス
https://plaza.jcb.co.jp/travel/special_yoyaku/yoyaku/plz_y_top.php

このサービスの良いところは、日本の窓口に申し込めば現地への予約の連絡等をJCBが代行してくれる点です。ただし、予約取扱手数料がかかります。美術館予約なら2,100円(電話申し込みの場合)です。そして、日本出発の10日前までであることが条件です。
日本出発の10日前を切った場合はどうなるかについては、ミラノ編で書いておきました。

  ミケランジェロの墓があるサンタ・クローチェ教会

ウフィッツィ美術館から東へ500メートルほどの所にあるサンタ・クローチェ教会です。
ここには、ミケランジェロやガリレオ、マキャベリなどの歴史上の偉人が葬られています。
教会の前にはサンタ・クローチェ広場という大きな広場があり、この日も多くの人々で賑わっていました。

サンタ・マリア・ノベッラ教会やドゥオモと同じように、白地に細やかな装飾が施された美しい建物です。
この三つの建物では、このサンタ・クローチェ教会の形が私は一番好きですね。

  アルノ川とポンテベッキオ(ベッキオ橋)

フィレンツェの中心を流れる穏やかなアルノ川

 
アルノ川にかかるポンテベッキオ
橋の上には宝飾店が軒を連ねる
 
少し離れたところから見た
ポンテベッキオ(東側)

  ミケランジェロ広場 〜古都一望〜

小高い丘の上にあるミケランジェロ広場へは、ポンテベッキオから25分ほど歩いて着いたと思います。丘へ上がる道を一生懸命歩いて広場に到達するころには少し息があがっていましたが、その分広場から眺める景色は格別でした。
この広場へは団体ツアーの場合はバスで乗り付けるのですね。広場にはお土産物やジュースなどを売る屋台が出ていました。

 
アルノ川とポンテベッキオ
 
フィレンツェの街が一望できます

映画「情熱と冷静のあいだに」みたいでしょ?


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