剱岳 立山 縦走記 1日目 黒部
2008年8月11〜13日に実行。
剱岳 2999m、立山 3003m(雄山・大汝山は3015m)
惜しくも3000mには届かないが、岩と雪の殿堂とも呼ばれ、
百名山中最高難度とも言われる岩山の「剱」と、
山頂に神社を戴き、日本3霊山の一つとしても有名で、
乗鞍に次いで楽に登れる3000m峰として親しまれる「立山」。
来年は、剱岳の映画も公開されるので、その前に行っとくか!
というわけで(?)これら対照的な2山を回ってこようと企画してみた。
ともに百名山。

2泊山行は槍ヶ岳以来3年ぶり、テント山行は尾瀬以来1年ぶり。
2山縦走は初の企画。今までの登山の集大成的な企画となった。
まあ、普通に登山してる人にとっては普通なんだろうけど。

当日は5時起床。クルマでアルペンルートの長野側入り口、扇沢まで行く。
その後、トロリーバス、徒歩でダム横断、ケーブルカー、ロープウエイ、
で、又トロリーバス・・・ひたすら乗り継いでまずは室堂まで移動。
1日目は剱沢キャンプ場までの短めの設定としたのでゆっくりめの行動開始でも大丈夫。


黒部ダム
標高1470m。
個人的には約30年ぶりの訪問。
高さ186m!
バンジージャンプでも作ったら凄いのできそう?
室堂
標高2450m。後方は立山。
駐車場からここまで2時間半。
ここまでなら誰でも来られる。
ホテルもあり、多くの人が来ていた。
特に紅葉の時期は大混雑らしい。
11時頃歩き始めた。


地獄谷
ガス濃度に気を付けましょう
って、どうやって気を付けるんだろ?
雷鳥沢キャンプ場
小学生の団体がたくさん来ていた。
ここまでならハイキング気分でも
全く問題なし。近くにロッジもあって、
風呂やビールもいただける。
噂通りの素晴らしいキャンプサイトだ。


雷鳥坂
こうやって見ちゃうと、
えらく長い坂に見えるね・・・
3日分の食料も担いでいるので
荷物も多めで、ちと重い。
驚愕の外人2人組とすれ違った。
斜めがけバッグとサンダル・・・
雷鳥坂を降りてきたってことは
立山回ってきたのかな?
私的には、有り得ん・・・
沸き立つ夏雲。
近くで見ると、もくもくと沸く様子が
はっきり見て取れる。
ラピュタがいるかも(?)
   

剱御前小舎を過ぎると、剱岳が見えた。
程なく、本日の目的地、剱沢キャンプ場に到着。
1時40分。
例のごとく、想定よりかなり早く着いた。
どうやら私たち、登りは結構い早いらしい。
早速テントを設営し、
すぐ近くの剱沢小屋にお邪魔し、
ビール等を購入。
で、夕食タイム。


夕焼けを見て、しばらく読書してから就寝。
夜、外を見たら案の定、素晴らしい星空!

黒部ダムとその付帯施設の大きさには、ただただ驚くばかりだ。
「黒部の太陽」を見るまでもなく、その工事の大変さが偲ばれる。
個人的感想だが、これらの建造物に早くも遺跡化が忍び寄っている気がしてならない。
現実にコンクリートの劣化が始まっているということもあるが、
黒部第4発電所の発電量は33.5万kwにすぎず、
今となっては、日本の発電量の0.2%以下でしかない。
あれだけの、手間と金と、なんと言っても人命をも費やして作ったというのに・・・

剱沢キャンプ場は、剱岳を真正面に望む最高のロケーション。
1人1泊500円。水だけは豊富にある。バイオトイレあり。
当たり前だが、小屋泊との金額差は大きく、数泊すればテント代が出てしまうほどだ。
微妙に傾斜地なので、真っ平らな場所は意外と少ない。
先人たちのテント跡を使えば、小石はどけてあって快適睡眠でき、
ロープダウン用の石にも不自由しないし、平らな石をテーブルやイス代わりに使える。
まるで剱沢小屋の管理キャンプ場のような場所にあるが、実際は違う。
それでも、売店等が使えるのでとても便利。しかし、現在新築中の小屋ができたら、
少し離れたところになってしまうので、不便になるかも知れない。
FOMAは圏外だった。山頂などでは逆に使えてたようでしたが。

意外なことに、子供も結構たくさんいた。
長男と同等の年回りはもちろん、幼稚園くらいの子までいてビックリ!
やるなあ!!

キャンプ場の標高は2530m程度しかなく、
室堂から比較すると80mほどしか登っていない。
しかし、室堂から雷鳥沢までと、剱御前小舎からここまでの下りは結構あるので
600mくらいは累積で登っているのではないかと思う。

荷物に関しては、長男が尾瀬の時に使った大人用のザックは
大きすぎたような気がしたので、もうちょっとコンパクトな方がいいのではと思い、
デイパックに詰め込み気味にしてみた。
まあ、入りきったからいいかと思ったけど、実際歩いてみると、
ある程度の重さがある場合、腰ベルトがないとかえって重く感じるということ、
また、左右に揺れてしまうということを改めて実感した。
当たり前だろ!といわれれば、返す言葉もない。
まあ、でも、特に重いのは食料の多い初日だけだから・・・

2日目につづく

                           2008年 8月28日作成
                           2012年11月27日更新



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