ドリアン:「もしもし」
かよ:「もしもし」
ドリアン:「こんばんは」
かよ:「こんばんは」
ドリアン:「お名前は?」
かよ:「かよと申します」
ドリアン:「かよちゃん」
かよ:「はい」
ドリアン:「ああ、久しぶり」
かよ:「こんばんは」
ドリアン:「こんばんは」
かよ:「はい」
ドリアン:「元気そうだね、声」
かよ:「元気です」
ドリアン:「元気」
かよ:「はい」
ドリアン:「今どこから?」
かよ:「まだ病院です」
ドリアン:「まだ病院」
かよ:「はい」
ドリアン:「あの、この前、電話のメモだけ読んだんですが」
かよ:「ありがとうございました」
ドリアン:「えーと、あのー、何ていうんでしょう。無菌室から」
かよ:「はい」
ドリアン:「うん」
かよ:「無事出ることができました。今までは、なんか、ビニー
ルに囲まれていたというか、ベッド全体が、テレビ見る
にもビニール通してしか見ることができなかったんです
けど、」
ドリアン:「うん」
かよ:「で、部屋にも窓がなかったりして、表の様子がぜんぜん
わからなかったんですけど、ビニールも取っ払って、
でー、窓のついた部屋に移動したんで、だんだん、今も
窓を空けて、風入れたりもできるし。」
ドリアン:「ああ、そう」
かよ:「表も見られるようになったので、」
ドリアン:「よかったね」
かよ:「はい、ありがとうございます」
ドリアン:「それと、大学合格したんだって?」
かよ:「はい、ありがとうございました」
ドリアン:「ねぇ」
かよ:「そんなに努力はしてないんですけど」
ドリアン:「いやいやあのね」
かよ:「はい」
ドリアン:「ジャンベルジャンというのはね、たくさんの人から電話
がかかってきますね」
かよ:「はい」
ドリアン:「それをオペレーターの人が、こういう内容ですというメ
モを書くね、紙があるんですよ」
かよ:「はい」
ドリアン:「君が一番最初に、えー、白血病かもしれない、というこ
とで電話をかけてきてくれたときは、職業っていうとこ
ろが高3だったの」
かよ:「はい」
ドリアン:「今はね、大学1年ってなってる。」
かよ:「はい」
ドリアン:「僕ね、たった半年ですけども、君と出会って、君自身も
いろいろなね、戦いの中で、こうやって変わってくって
のは、いや、でも、君はすごいな。」
かよ:「すごくないです。ぜんぜん。ただ、あの、やっぱり、
うん、ジャンベルジャンを聞いてて良かったかなと思う
ところが何度もあるし、で、お手紙、本当にすごく、い
ただいて、まあ、こないだ、あの、出させていただいた
人からも、また、すごい数のお手紙をいただいて、で、
あの、受験のときお守りをだいぶいただいてて、で、お
守り持って行ったんですけど、おかげさまで合格して、
で、病気のほうもみんなのパワーで治ってるような感じ
があって。」
ドリアン:「ねぇ」
かよ:「うーん」
ドリアン:「今、すべてがいい方向に向かってるね。」
かよ:「そうですね。昨日また先生としっかりお話をして、あの、
骨髄移植が受けれるようになったんですね。」
ドリアン:「本当?」
かよ:「はい」
ドリアン:「うわあ、よかったねえー」
かよ:「はい、どうにかこうにか、運がいいのか。」
ドリアン:「うーん、よかったねえ。」
かよ:「見つかりまして。宝くじ当てるより確率が低いみたいな
んですけど。」
ドリアン:「それはよかったねえ。」
かよ:「はい。それでまだちょっと、もう私はいただく身ですか
ら、待ってるしかないんですけど、5月くらいには、がん
ばろうという方向性で。」
ドリアン: 「いや、かよちゃんよかったねえ。」
かよ:「はい」
ドリアン:「君に手紙書いてくれた人とか、それから、ま、手紙に書か
なくても君のこと思ってた人とか、今みんな本当によかっ
たと思っていると思うよ。」
かよ:「はい、自分が一番うれしいです。自己満足ですけど。(不明)
…はい、だから病気になって、で、1人で考えていた時期
もあったんですけど、ほとんど、周りの人やラジオを通じ
てでしか、あのー、知り合ったことのない人とかに、すご
く、支えられてたので、がんばってこれたのかなあとも思
うし、これからもがんばっていかなきゃいけないんですけ
ど、すごくチャンスかなと。」
ドリアン:「そうだね。」
かよ:「思うので、だから、うん、ジャンベルジャンに対しても感
謝だし、リスナーの方々に、本当に応援してくれたみんな
に、すごくお礼を言いたいなあと思います。」
ドリアン:「そうだね。」
かよ:「うん」
ドリアン:「この半年つらかったもんなあ。」
かよ:「そうですね。でも、あの、この間、くやし涙とか、時々で
すけど、ふとんの中で大声で叫んだりとかはありましたけ
ど、うれし涙を出したのは7ヶ月ぶりくらいで、けっこう
爽快な気分です。」
ドリアン:「そっか」
かよ:「はい」
ドリアン:「いや、本当に今みんなが喜んでいると思います。どうもあ
りがとう。」
かよ:「ありがとうございます。こちらこそ。」
ドリアン:「どうもありがとう。」
かよ:「ありがとうございました」
ドリアン:「はい」
えー、かよちゃんは、激しい闘病生活をしながら大学に合格しました。
、
あの、当初、大学の名前はなんか照れちゃうから言わないでというように
かよちゃんはいっていたんですが、僕も大学の名前は言いませんでした。
えー、しかし、はじめて、日記を見たら、あの、たいへん喜んでいるんで
すね。
あの、今日は、実はスタジオの横に、かよさんのおねえさんがいらっしゃ
るんです。とてもかよさんそっくりの、すてきなかたなんですけども、そ
のかた、お姉さんとさっき話しまして、、えー、こんなに喜んでいるんだ
から、その時の彼女の気持ちをわかってほしいなあと思って、大学の名前を
あえて言います。
えー、まず合格したとこです。
入院1週間。ドリアンさん、受かってたよ。早稲田大学の理工学部。
たった今、お母さんが合格通知持ってきてくれた。お母さんも泣いてる。
・・・ふっとんだよ。努力すれば実るもんだね。やればできるってことか。
かよちゃんすごいよね。こんな厳しい病院での生活しながら、現役で早稲田
の理工通ったんですね。さ、そして、もう一つ、えー、さきほどの彼女の声
は、あの、3月の30日の声だったんですけども、えー、入院42日目となって
います。えー、もう一つうれしいことがあったと彼女言ってました。その時
のことも書いてあります。
きのうはドリアンさんと話ができてすごくうれしかった。え、できれば、
直接会って、かよのガッツポーズを・・・・
この段階では、脊髄移植のドナーの方が見つかったということで、まあ、実際
には、そっから先、複雑な問題がいろいろあるみたいですが。
えー、かよちゃんも、僕も、リスナーのみんなも、そしてもちろんかよちゃん
の家族も、ああ、これは、いい方向へいくのかなと、えー、よろこんでいたん
ですね。
