それでは、続いて2回目の彼女の出演11月25日の声を聞いてください。 ドリアン:「もしもし」 かよ:「もしもし」 ドリアン:「こんばんは」 かよ:「こんばんは」 ドリアン:「お名前は」 かよ:「かよです」 ドリアン:「かよちゃん、はいはいはいはい」 かよ:「白血病じゃないかって言って、えっと、ラジオださせていただいたんですけど、その後なん ですけど、えーと、一応、体調が悪くなりまして」 ドリアン:「わるくなった」 かよ:「倒れることが多くなって、貧血で倒れることが多くなって、もうしょうがないので、病院に 行って」 ドリアン:「いやあのね、ごめんね、本当にね、その後どうしただろう、僕もよく考えましたし、スタッ フともよく話をしましたし、で、ものすごく気になってたの。」 かよ:「あっ、すいません」 ドリアン:「それからね、えーと、きみにたいする励ましの手紙も本当にたくさん来たんです。」 かよ:「あ、そうなんですか」 ドリアン:「でも、やっぱり重くなっちゃったか」 かよ:「で、それで病院行きまして、検査も親の希望通りうけまして、で、再生不良性貧血という病 名がついたんですよ。」 ドリアン:「再生不良性貧血」 かよ:「はい、で、進行していくと白血病になっていくという先生のお話だったんで、うーん、先週 の土曜日にもまた調子が悪くなってちょっと入院したんですよ、で、あの、その時も、輸血 と点滴とかで、極度の貧血になったようで、でー、4日間くらい病院にいてかえって来たん ですけど、でー、親は全部知ってるし、兄弟も知ってるし。」 ドリアン:「うん」 かよ:「私も知ってるし、友達には一切言ってないのですけど、今つきあってる人がいて、」 ドリアン:「彼氏がいたよね」 かよ:「いますね」 ドリアン:「たしかいたよな」 かよ:「はい」 ドリアン:「彼氏には言った?」 かよ:「ばれちゃったんですよね」 ドリアン:「ばれちゃったというのは?」 かよ:「ていうには、入院した日に、あの、たまたま、うちに電話がかかって来て、で、うちの姉が、 入院しちゃいましたって、もう、うちの彼氏は知ってると思っていっちゃったようで、した ら、あの、入院してるなんてしらないから、びっくりして、お見舞いに来て、で、あまりに も青白い顔してたのかなんだかで、まあ、いろんな話になって、自分の病気のことを話した んですよ。で、まあ、私はこうがんばって行こうとおもっているからっていう話をしたら、 にげちゃったというか、逃げ腰になっちゃったんですよ。」 ドリアン:「逃げ腰っていうのはどういうこと?」 かよ:「えー、つきあっていけないになっちゃったんですよ」 ドリアン:「つきあっていけない」 かよ:「っていうのは、私は、わたしのことだから、私の病気だから、私が闘っていくのは当たり前 のことで、それにつきあわさせるのはっていうことになっちゃて。」 ドリアン:「そういうことを、なに、入院している君に言ったの?」 かよ:「うん、いいましたね、だから、なんか、その病気にどんどんどんどんおかされていく私を見 ているのも嫌だし」 ドリアン:「そんなこというのか」 かよ:「そうですね、だから、しょうがないかなとは思うんですけど、」 ドリアン:「うーん、いや、それはでもちょっとひどいな」 かよ:「うーん、だから、多少なりともやっぱり人間弱いですから、支えてくれるところはあって、 多分、支えてくれるであろうと思ったから、言ったのに、そうなるとは思わなくて」 ドリアン:「かよちゃんでもね、1回目に出てもらったときにね、事の重大さに比べて、君の声っての がとても明るくて、俺はやっぱり救われたんですよ。すごく気持ちがね。」 かよ:「はい」 ドリアン:「君と話をすることによって俺もがんばんなきゃと思ったし」 かよ:「あ、いえいえ」 ドリアン:「いままた、きみは、ちゃんと自分の病名がわかって、大変なことも予想しつつ、それでも 治療に向かっていってね、」 かよ:「はい」 ドリアン:「彼にこんなこといわれたっていう、俺は本当に、君はそんとき悲しい気持ちなったと思う んだけども」 かよ:「はい」 ドリアン:「それでも君の声にはどこかに明るさがあって、かよちゃん偉いね」 かよ:「やあ、でも、立ち直りましたよ、だいぶ、聞いて、病名聞いて(1週間家出したんです)」 ドリアン:「どこにいたの」 かよ:「友達の家に隠れてて、現実逃避ですね、このまま逃げちゃおっかなって」 ドリアン:「でも、でも一週間ですんで、そこで立ち向かったじゃないか」 かよ:「まあそうですけどね」 ドリアン:「あのもう一回言うんだけれども、かよちゃんに宛てた手紙いっぱいきたんです。がんばっ てねっていう手紙、いっぱい来たんです。多分今回のこの放送でね、」 かよ:「はい」 ドリアン:「君に向けた手紙が来ると思うんで」 かよ:「はい」 ドリアン:「これはとっておいて君に渡すよ」 かよ:「あっ、はい」 ドリアン:「君に渡す」 かよ:「すみません」 ドリアン:「そう、がんばろう。」 かよ:「はい」 ドリアン:「もちろん君は本当にがんばっているのがわかるから、がんばろうって言う言葉は失礼だ ね。」 かよ:「いえいえ、まだまだがんばります。」 ドリアン:「みんなからの手紙渡しに行くから」 かよ:「はい」 ドリアン:「渡しに行くよ」 かよ:「すいません」 ドリアン:「それじゃまた電話くれるかな」 かよ:「はい、ありがとうございました」 ドリアン:「ありがとう」 かよ:「いいえ」 彼女にもいってますが、この頃から、みんなの手紙が番組に届くようになりました。たくさん届くよ うになりました。そのことについて彼女が日記に書いています。 「こんなに手紙もらってどうしよう。うれしいけれど、なんだか複雑。帰ってくる電車の中で読みは じめた。涙が出そうになった。みんな他人のかよのこと、本気で心配してくれてる。ありがたいけ ど申し訳ない。スタッフの人すごくあったかい人だった。かよのこと本気で考えてくれていた。ごめ んなさい。でもまだどうしても信用できない。だって苦しいのはかよだもの。みんなの手紙呼んで ると、せつなくなったり、うらやましくなったり、喜んだり、いつのまにか、みんなの手紙を読んで、 返事を書くことが毎日の習慣になり支えとなっている。情けないけれど頼るものがあるっていいね。 スター気分だね。もう、生まれてはじめてだ。こんなに手紙もらったの、早く風邪なおそ。」 今番組をきいていらっしゃるかた、かよちゃんに手紙を書いた人もたくさんいると思います。かよち ゃん、こんな想いで皆さんの手紙を読んでいたようです。