高遠城

<2003桜編>
桜咲く高遠城趾へやってまいりました。以前に訪れたのは、桜は散り去った2年前の夏だったと記憶しています。今回も杖突峠経由で来ました。平日にもかかわらず、思った以上の人が出てきていた様で、駐車場は歩いて20分ほどの高遠小学校のグランドでした。前に来たときは高遠城趾の目の前だったのですが・・・。しかし城跡まで歩く道すがらも、道端に咲いている桜を目にしたり出来たのが唯一の救いでしょうか。

さて城跡に近づくにつれ、徐々に人も多くなり、手前まで来るとそこの道は渋滞・・・しかもまっすぐ本丸へ向かう人々の列。とりあえずは人の列に加わり三の丸跡へ向かうと、そこはすでに桜満開の場。まだ城址公園にも入っていなかったのですが、もう満足に近い状態で、視線の先には桜色の景色が広がっていました。(ただそれに比例するかの様に、人も多かったのですが・・・。)

桜 ちょっと視線をあげれば切れ間無く続く桜、視線を下げてしまうと、よく見かける観光地の風景という感じです。 ちなみに三の丸には桜門という城門が残っております。ちょっと壊れ掛けている様に感じられますけど。

さて三の丸を後にして、城址公園の入り口の一つである北口ゲートを目指すことに。途中には骨董市の様なものもあり、中には陣笠の様な物など気になる一品もありました。そうこうしているうちに旧藩校を左手に眺めながら、坂を登っていくと北口ゲート入口になります。 (高遠城址公園には北口、南口、西口そしてグランド口という様に四つのゲートが存在しています。) 入場(入城?)料を¥500払い、桜咲く高遠城趾公園へ入城となります。ちなみに入場券を一度購入すれば、その後の出入りは自由となっている様でした。

さて北口ゲートですが、ここは二の丸だった所であり、本丸へは桜雲橋を渡っていきます。この橋ですが文字通り、目線の所まで桜の枝が伸びてきており、桜の花の雲が掛かった様に見える橋です。本当の名前の由来は不明ですが、おそらくはこんな感じだったのでは無いでしょうか。また高遠城趾のなかでもっとも人口密度が高く成っているのでは?と思ってしまうほどでした。

本丸跡には太鼓櫓と呼ばれる櫓があり、ここは登る事ができる様になっています。前回来たときは確か登らずに素通りしていた記憶があります。順番待ちでしたが、せっかくなので今回は登らせてもらいました。この櫓からの景色は、城址公園一帯が桜色に染まっていて隙間無く桜一色でした。 また、南郭、法憧院郭なども桜、サクラ、さくら・・・という感じです。見飽きる事はないと思いますが、圧倒されることは間違いないでしょう。高遠激戦地も桜を見る人々でごった返していました。

南ゲートから出て、石段の歩道を降っていくと、高遠の歴史を学べる「歴史博物館」や、江戸時代にあった「絵島事件」の「絵島囲み屋敷」があります。歴史博物館には刀なども展示されています。また絵島事件についての詳細も説明されております。

個人的な事ですが、歴史博物館前の広場(?)にて猿回しの芸が披露されていたのですが、その芸人が以前に横浜で見た人と同一人物でした。まさに偶然です。こんどもまた何処かで目にするかもしれない。

今回は前回に訪れた時とはことなり、城跡散策とは行きませんでした。やはり散策をするときは人が少ない時に、ゆっくりと行うべきだと痛感いたしました。でも桜を眺めながら、ゆっくりと散策するのはちょっと贅沢な事なのかもしれません。(<2003夏編> もどうぞ)


所在地
長野県上伊那郡高遠町

アクセス
車:中央自動車道 諏訪ICより60分、伊那ICより30分