四万十川 2006.4.2930

またまた来ました。3年ぶり4度目の四万十川です。一泊二日の強行軍、雨にも負けず、風にも負けず大いに楽しんできました。

夜通し高速をぶっ飛ばし、江川崎に着いたのが朝の5時半。街はまだまだ眠りの中。営業している売店も見つからないので、食べ物、飲み物、何の備えもないまま、出発地点を探しに上流を目指しました。中半家の沈下橋、半家の沈下橋と車を走らせましたが、最終的には、車が置け、売店が開く9時に江川崎にたどり着けるという理由から「長生の沈下橋」よりスタートすることにしました。

予断ですが、半家(はげ)という地名の由来をご存知ですか。「半」の下側の「一」を上にもってくると、そう「平」ですね。平家の落人が暮らしていたそうな。

7時半スタート
前日の天気予報は晴れ。まさか雨が降るなんて。カヌーの準備が終わり、いざ漕ぎ出でんと勇んでいるところに、
雨が落ちてきました。「あと15分降り出しが早かったら組み立てんかったな」といいながら、雨の中漕ぎ出しました。

結局何も口にしないままでして、おなかがすいてきました。
のどの渇きもあり、しだいに寂しい気持ちになってきます。


雨脚は次第に強くなり、行く手もかすんできました。 
 

 

 

清流四万十川
「最後の清流四万十川」と言われていますが、これまでみてきた
四万十川の水質はそれほど清いものではありませんでした。

四万十川の清流たる由縁、何度でも訪れたくなる得もいわれぬ
魅力は、雄大な景観、豊かな生態、人びととの関係の深さなどと、
自分に言い聞かせてきました。

どっこい、ここまでくればはっきり違いますね。さすがは四万十川。
初めて漕いだ江川崎よりも上流部。雨模様の中も、底の石が
しっかり見えています。澄んだ水、これが一番!

 

雨宿り
次第に雨が強くなり、弱気の虫が大きくなってきました。カヌーは水遊びだから濡れるのは本業などといって
ここまで漕いできましたが、傍からは「雨の中を漕ぐ無謀なカヌーイスト」と映るちがいない。
ここはひとまず上陸し、雨が上がるのを待つこととしよう。
茂みの下で一休み 竹やぶの中で雨宿り
ちょっとみじめ
小降りになったぞ

 

にっこにこ    

カヌーは最高   四万十川いいね  雨もまた楽しいね

 

 

広見川と合流
愛媛県から流れ込む広見川。この大きな支流と
四万十川本流は、江川崎にて一つになります。
残念ながらここより下流は、完全に濁ってしまう。
おまけに悪臭、醜い泡までただよい、興ざめだ。
今のうちに何とかしなきゃ。手遅れになる前に!

BE−PALで野田さんが書いてました。
「田植えの時期は特に泥水が出る」と。
一番悪い時期に行き合わせたと思いたい。




  
透明な水と、濁った広見川からの
水とは、なかなか一つにはなれず、
境目にはくっきりと線が引かれた。

 

 

西土佐大橋はポテージ  
江川崎のすぐ下流にかかる西土佐大橋。「大雨の影響で瀬が危険に
なっている」とは、以前コタカハさんからも聞いていましたが、これほど
までとは思いませんでした。
底に空気のたっぷり入った私と海野さんのカヌーは何とかクリアでき
ましたが、正統派ファルトボートである桂さんは慎重にポテージしました。


瀬がきつくなったのは川原が痩せたせいでしょうか。大雨で川底の
バラス(小石)が流され、これまでバラスの間を流れていた水が表に出て
きて、深堀りされた場所に集中しあふれかえるって感じ。
川にとっては悪い現象じゃないかな。次に起こるのは河岸破壊・・・?

 

あつよしの郷
笹山久三氏による名作『四万十川』第1部〜6部の舞台である津野川地区。あつよしはこの物語の主人公。
ここにコロバシを仕掛けたのか、あそこが学校だからその近くに山本商店があるな、ここの田んぼが全て
水で覆われ山本商店まで水没してしまうなんて凄いわ!、などと、しばしの間感慨深く眺めていました。

 

雨が上がった  

 

岩間の沈下橋
岩間の沈下橋で小休止。ここにはトイレ、自動販売機が備えられており、ゆっくりできます。
天気も回復し、他グループの姿が見えてきた。

 

大雨の爪あと
岸の随所に土砂崩れの跡が見られました。こうやって川原にバラスがもたらされるのでしょう。
一方で、以前は無数のバラスに覆われ、みんなで石投げをして遊んだ川原。全てのバラスが流され、
土が剥き出しになってました。

 

この日は口屋内の少し上手、東地区の川原でキャンプ。昨年と同様に、山帰りの稲田さんも合流。11年前、初めて四万十川に来たときもこの4人でした。

大物だ!
2日目の朝、カヌーから投げたルアーに大物のウグイがヒット。大満足


楽しかったのだ

 


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