2.2日目 穂積大橋→河口堰

翌朝は5時前に、車のエンジン音で目が覚めた。我々の隣、車の中で寝ていた地元の親切な(おせっかいな)おっさんが家に帰るようだ。

テントから這い出す。目の前の闇は瞬く間に光に支配された。今朝の長良川は落ち着いている。水位が昨日より下がり、水までなかなかたどり着けない。水は昨日よりも澄んでいる。

他の二人も目を覚まし、朝食を早々に済ませ、午前8時に、カヌー2艇をその場に残し、3人は2台の車に分乗し、河口堰手前の会場をめざした。今日の私は伴走役だ。

10時前に会場に着いて驚いた。まだ時間も早いから良い場所がとれる思っていたのに、既にぎっしりとテントの列が続いている。なんとか川側でメイン会場寄に近い場所にテントを設営した。

3人はすぐにその場を後にし、昨年も行った富吉温泉で汗を流したうえで穂積大橋の下に戻り、桂と海野は再び長良川に漕ぎ出した。

伴走は退屈である。楽しそうに川を下り、ほろ酔いの二人を下流で待ち、出会う度に缶ビールを手渡す。ノンアルコールの運転手にとっては正に不快指数100%。新幹線を過ぎた所で2艇を引き上げた。 その夜の食事は焼きそば。いろいろな話を聞きに行くため、簡単な食事にしたが、私はあっけなく眠りの虜となってしまった。