1.初日 岐阜→穂積大橋

9月14日土曜日正午過ぎ、私、桂、海野の3人は岐阜長良川温泉を後にし長良川に漕ぎ出した。この場所は、昨年の11月に3人で参加した長DAYの初日、川くだりデモのゴールの場所であり、我々がその日のキャンプした場所だ。

今年の長良川DAYは最終日にカヌーデモはあるが、皆で川下りをする計画はない。3人は「そうはいっても川くだりをしたい」と意見が一致した。

14日に長良川温泉をスタート、どこかで一泊の後、15日の夕刻、やめナイトが始まるまでに河口堰手前のキャンプサイトに漕ぎ着こうと計画したが、いろいろな事情から正午過ぎのスタートとなり、この時点で河口堰までのツーリングは不可能となった。

長良川は、明け方まで激しく降り続けた雨の影響でやや濁り水量も多い。行く手に瀬もなく、景色も単調になり、大味な川くだりとなってしまった。3人はパドルを動かすこともなく、流れに身を任せるばかりで、ひたすら積み込んだビールを流し込んだ。

スタートして1時間半、国道21号線の穂積大橋の下にたどり着いた。海野の車を置いている場所だ。「俺がカヌーを見はっとるさかい、車取って来いや」桂が言った。どうやら我々が車を取りに行っている間に昼寝をしようという魂胆らしい。

案の定、車2台で戻ったとき、桂は私のライフジャケットを枕に寝息をたてていた。

時間はまだ早く、当初予定は大幅未達であるが、我々はこの場所をこの日のキャンプ地と決めた。国道の下であり騒音は気になるが、砂で覆われた河原は清潔感がある。下流の偵察もしてみたが、夕方までに辿り着けそうな範囲に適当なキャンプ地はない。

車で食料並びに酒の買い出しに行く。今夜のメニューは水炊き。車で来たためガスコンロ、テーブル、椅子完備のゴージャスな大名キャンプだ。クーラーボックスあり、ビールはいつまでも冷たく喉に心地よい。「さあ存分に食べて飲んで語り合おう」意気込んだものの、今朝家を出たのは午前2時30分。私は10時頃にはテントにもぐり込んでしまった。

長良川

ホーム