万座温泉の巻(スキースクール編)
第6日目 12月22日(土)
連休は万座で練習することにしました。最近きちんと練習してないし、シーズン始めだし。ということで万座スキースクールのレギュラーコース。初日は午後からなのですが、新しく買った2Vの試乗もしたいし。ということで8時頃到着を考えて2時起床としました。予定どおりアラームが鳴りました。起きなきゃ。起きなきゃ。起きなきゃ。起きなきゃ。起きなきゃ。
・・・・・。
あ!寝てしまった!!
というわけで、起きたら3時30分でした。あわてて用意して出ましたが、もうすでに5時。おまけに東松山の手前でお金が足りないことが発覚してしまいました。家に戻ろうとも思いましたが、そうするとクルマが混んでしまいますので、軽井沢まで行って銀行でおろすことにしました。
銀行は9時にならないと開かないので、1時間ほど余ります。しょうがないので、横川で爆睡。まあ一人で運転だと眠くなりますので、ちょうど良かったけど。
軽井沢駅前の八十二銀行でお金をおろして、さあ出発。横川で仮眠が終わったあたりから雪が降っていて、高速を降りると結構積もってました。国道146号の有料道路ではもう真っ白で、さらに万座ハイウェイはかなり深くて、大変でした。1020円も金取るんだったら、除雪くらいしろよなと言う気がしないでもないですが。国道は除雪してあるんだから。
そんなわけで滑りはじめは11時30分になりました。宿からゲレンデは結構遠いので、2Vの試乗は最終日に延期して、FISHERで滑りました。
標高が高いだけあって、雪がいいですね。ここ2,3日は結構降ったらしく、ふかふかでした。なるべくふかふかとか、コブとか条件の悪いところを滑って、悪いところをチェックするようにしました。
天気は上に行くほど悪くなって、万座山ゲレンデでは吹雪いてました。結構寒かったせいか、連休なのに人は少な目。おかげで結構楽しく滑れました。
14時からは簡単なクラス分けのあと、いよいよレッスン。今日はスキッディングターン(最初はプルークボーゲンを行いながら荷重位置のチェック
ポイント
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1 切り替えで重心を前に持って行く
土踏まずあたりを中心とし、拇指球よりに移動
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2 ターン後半では正対 回し込みによるターン弧コントロール
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3 足首の緊張 単に曲げるだけではなく、緊張させる。曲げ過ぎはかえってマイナス
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4 上下動とは、スキーに対する距離を替えるのではなく、斜面に対する距離を替える。スキーに対する距離を替えると、ブーツは曲がらないのでももが寝てしまう。
ちょうどよい位置の探し方
(3との関連)
ブーツの後ろ側にくっつくくらい後傾の状態を作り、そこから足首を緊張させる。その時、単に足首を曲げるのではなく、足の甲が緊張するようにする。
そんな感じで2時間滑りましたが、重心が全体的に前過ぎると言われました。それで上のように滑ってみて、フリーでは感じが良かったのですが、明日はどうでしょうか??
夕食のあと、19時30分からミーティング。いろいろな話がありましたが、中でも参考になったのは
- 基本姿勢について。
まず足首の緊張をゆるめない(背屈)状態を常に保つ。体重を後ろにかける場合も、背屈をゆるめるのではなく、保ったままかかとよりに体重をかける。その状態で動く膝の範囲が正常な角範囲で、それ以上内側に入れたり、外側に向けたりしない。股関節は膝関節に比べ可動範囲が広いので、股関節を動かして内径角を作る。それでも耐えられないスピードの場合は、上半身を傾ける。
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腰の向きについて。
基本的に常に正対させる。ピポッド動作を行うときは、ひねりを加えることである程度外向するが、自分から外向させない。ターン前半では前に持っていく。このときフォールラインに落とす動きと合成されるので、斜め前に持っていくことになる。足の動きとしては、谷足(=次の外足)を返す感じ。
さて、今日は疲れたので、これから風呂に入って寝ます。
第7日 12月23日(日)
昨日は早く寝たので(さすがに運転が疲れた)、今日はぐっすり寝て絶好調。起きてみると晴れてました。こりゃ朝の何本かは気持ちいいぞと思い、朝食後すぐにゲレンデへ。8時30分ごろつきましたが、圧雪したばかりで、案の定まだ跡はほとんどついてません。レッスンは9時30分からなので、1時間弱ほど、スキーに乗る位置と切り替えの方向に気をつけながら、気持ちよく滑りました。
今日の午前中はカービングの大回りをやりました。まずは山回り180度を普通のターン弧に見立て、感覚をつかむ。ここでは
- 足首の背屈を両足常に忘れないようにする。その状態で、膝を少しだけ傾ける。
- 上体(骨盤含む)を常に正対させる。山回りだと後半は上を向くようになる。
- ターン後半にかけて後ろよりに加重する。このときも足首の背屈は忘れない。
そのあと、普通に滑りましたが、このときは上の3つの他に、切り替えで前にという意識を忘れないようにしました。(これはあとで詳しくやりました)
このとき常に言われていたのが、「股関節を深く曲げる」のができてないということ。あとで気がついたのですが、曲げた方が内傾角が深くできるようです。
で、その内傾角の話になりましたが、斜面と並行ではなく、スキーの面の向きと平行にする練習をしました。最初のうちは「内足に乗ってしまうのではないか」と不安になりましたが、足首の背屈ができていれば乗れるポジションがあることに気がつきました。このときの練習のバリエーションは
- ノーストックで、両膝に手を当て、板を傾ける。慣れてきたら内側の膝だけ触って滑る。
- ノーストックで、手をターンの内側に持っていく。慣れてきたら同じ動作で、板を傾けると同時に手を傾ける。
- ストックを束ねて前に出し、ストックの傾きと骨盤の傾きを一致させる。
その後は切り替えの動きを緩斜面でやりました。横の動き(谷側に落としていく)を意識しすぎると前に行かなくなり、後ろのまま切り替えてしまいますので、前の方を重点的に意識して滑るようにしました。
コツとしては、山足だけではなく谷足も意識することと、ターン後半で後ろに乗っている状態(=ももが寝た状態)からももを建てるようにする。あとは上に抜けないようにすることですね。ここでターン後半で後ろに乗ることに多少疑問があったので聞いてみたのですが、後ろに乗っていても足首が背屈していればOKで、前に持っていくことが重要。それは急斜面になればなるほど大きくなる。ということですね。
宿にて食事の後、1時30分から午後の講習。小回りをやりました。プルークからそろえながらスキーに乗り込んで山回りというのをやりましたが、ポイントは午前中の山回りと一緒だと思うのですが、足首の背屈が弱くて後ろにすっぽ抜けてしまったり、股関節の曲げが弱くてうまくいかなかったりしました。
その後切り替えを中心に練習しました。注意するのは、(足首の背屈は前提として)後ろにきっちり乗ってから前に切り替えるということ。あと切り替えのときのコツとしては、山足から動くと言うよりは、谷足の角付けをゆるめるというのが重要のようです。そうすると自然と体がフォールラインに向いていく感じがします。
左の図でスキーがaからbに移動するとき体が1から2に移動しながら行くのですが、b(ターン後半)では板は体より前(つまり体が後ろ)になります。ここで体を1から2に持っていくことが必要になります。そして徐々に後ろに持っていき、また切り替えで前・・・という繰り返しですね。
だいたい頭ではわかっているのですが、まだ動きが弱いようです。やはり股関節の曲げが弱いのが原因のようです。意識はしているのですけどね。
夜のミーティングでは昼間に撮ったビデオを見ましたが、印象としては
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大回りの時は、切り替えで上に抜けたり、前に抜けても山側に立ち上がっているときが多い。谷に落ちる意識を強くする。谷足のゆるめ方を意識してみようかな??
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小回りの時も上に立ち上がっているので、スキーに対して遅れているときがほとんど。
- 全体として、上体が棒立ちで股関節の曲げが使われていないのと、背屈がゆるんでいて、足首の曲げが足りないのが気になりました。
正直言って、もう2日たってしまったかという感じです。明日は午後から天気が崩れるみたいですが、できるだけ持ってほしいものです。
第8日 12月24日(月)
今日は朝日山ゲレンデが一部滑れるということで、そこでレッスンすることとなりました。宿からは歩いて5分弱くらいです。朝日山第2ロマンスリフト沿いのコースだけですが、中斜面と緩斜面からなるやや幅の広いバーンで、レッスンにはいいバーンでは?という感じです。
午前中は大回りをやりました。まずは山回りで舵取りの感覚をつかむ練習。
- 足首の背屈(結果として大腿の緊張)その後足首を十分に曲げる
- 外足の拇指球を押しつける
- 外足の裏の荷重ラインをかえる。最初直滑降時は中指とかかとを結ぶライン、その後は拇指球とかかとのラインに変更。その際に小指が持ち上がる
- 体(骨盤)の正対
- 内スキーを引く→前後差をなくす
4と5は同時に行うような気がします。
次に切り替えの練習をしました。昨日もやりましたが、山足は拇指球を押しつけることで前に、谷足の角付けをゆるめることで体が谷に落ちていきやすくなります。それを大げさにやるようにしましたが、かなり意識してもまだ足りないと言われるんだよなあ。
あと、これは初日から言われていることですが、自分の場合関節の曲げが足りないので、足首・膝・股関節をバランスよく曲げられるようにすることに注意しました。クロウチングからストックを普通に戻したくらいのポジションをとるような感じ。
宿で昼食を食べて、午後のレッスンまでの1時間弱くらいの時間を利用して、最近購入したサロモンの2V(00−01モデル)の試し履きをすることにしました。アトミックのプレートとビンディングを入れてあるのですが、なかなか高速でも安定しています。長さは176cmですが、これだと板を今使っているフィッシャー(171cm)と履き替えても長さは気にならないです。ラディウスはフィッシャーとあんまり変わらないと思いますが、フィッシャーだとターン後半で予想以上に回る感じがするのですが、2Vはそんなことはないです。
午後は小回りをやりました。まずは山回りとギルランデで練習。プルークでスタートして、そろえながら谷足に乗り込んでターン。乗り方が難しいのですが、ずらしながらズレに乗っていく感じ。(個人的には角付けしたカベを作ってそこと釣り合いをとる感じ)
前後のバランス(ターン前半:前 ターン後半:後)をうまく使うように注意したのですが、右ターンでターン後半でも前に乗っているので、テールだけがずれてしまうのが欠点ですね。
ここで昨日に続いて片足ターンの時間になりました。左右両方やりましたが、緩斜面だったこともあって、なんとかできました。コツはやはり足首の背屈をゆるめないことですね。
切り替えの練習もしました。大回り同様の動きに、腰(頭)を前に持っていく動きを、カービングの時には特に強く意識すること。これもかなりやっているんだけど、「まだまだできる」の一言。
カービング小回りの感覚をつかむために、まずレールターンをやりました。スタンス広く取り、腰を低くしてやりましたが、外向が強すぎて腰が外れているとのこと。そのあとクロウチングの練習をしました。コツはストックを外スキーの真上におくことですが、これもターン前半で腰が外れている(外向強すぎ)とのこと。気をつけないと。
そしていよいよカービング小回り。レールターンの感覚を生かしながら、スキーをん縦に踏んで下に落とすようにしました。切り替えで前へ行く量をかなり増やすように、頭がトップよりも前にするように意識しましたが、これもやはりもっと前にできるとのこと。
第9日 12月25日(火)
