またまた軽井沢でポールキャンプです。前回のキャンプで得た感触をできるだけものにしたいところ。今回も現地からアップします。写真は1日1枚だけね。
3月15日(月)
実は今日は天気はあまりよくなさそう。天気予報によると軽井沢はなんと雨!!まあ私は今シーズンに限っては晴男なので大丈夫だろう。なんと言っても晴天率が高いのが売りのスキー場だし。いつものように6時頃東松山ICから乗る。途中花園IC付近ですこーし雨が降りました。交通量はさすがに少なかったですが、スキーを積んだ車もゼロではなかったです。順調に横川SAで休憩。時間に余裕があるので少し寝てしまいました。
ところが横川を出てしばらくするとさあ大変。霧で視界がだんだん悪くなり、やがて30メートルくらいしか見えない。しかも碓井軽井沢のICを降りて峠を登るときは10メートルくらいしか見えない。碓井パイパスと交差する信号なんて目の前まできてやっと赤だとわかるくらいでした。雨も困るが霧はもっと困る。いったいポールはれるのだろうか??と思いながらスキー場に行くと、案の定視界はほとんどゼロ。いったい誰の行いが悪いんだ!!私ですか?違います。絶対に違います。そりゃあ、昨日仕事中にインターネット見たり、電話投票で馬券買ったりくらいはしましたけど。
とりあえず午前中はフリーで滑って、天候の回復を待ちました。スピードを出して滑りたいのですが、あまりにも視界が悪いので少し押さえて、足の動きに気をつけて滑りましたが、雪が悪いので(言い訳にならない)だんだん強引にスキーを回したり、ずらしたりしてしまいました。雪質ははっきり言うと最悪の部類ですね。所々に水たまりがあるし。氷の上を滑ったことはありますが、水の上をスキーで滑ったのは初めてです。
午後からはいよいよキャンプ開始。予想どおりポールははりませんでした。もっともはっても滑れないって。そこでフリースキーとなりましたが、前回に引き続いて下肢の運動がテーマです。今日の講習のポイントはターン前半の角付け。全然できないんですね、これが。こつは
- スキーの前後差をなるべくつけないこと。
- 斜度に合わせた外傾をとること。
- 足首の緊張をゆるめないこと。
理由
- 前後差をつけすぎると内足の足首が曲がらなくなって、内足に加重できない状態になるから。
- 外傾ができていないと内足に乗りすぎるし、逆に内足が角付けできないから。
- 1番と関係ありますが、これがないと足首が伸びた状態になり内足が遊んでしまうから。
これに注意して、両方の膝が同じ角度になるように膝を返すんですね。あと特にスピードが出てきたら懐を深くして、低い姿勢をとる。これは低い姿勢の方が膝の動きも使いやすいからですね。
雨があまりにもひどいので3時であがって、5時に集合。5時からは室内でコンディショントレーニングです。「スキーを平行にする」ことは以外と簡単そうに思えますがこれが結構難しいんですね。今日ゲレンデでも指摘されましたが、だいたいトップが開いたりするんですね。これを室内で確認する方法としてまず軽くジャンプしてみる。このときのつま先の向きがだいたいスキーの向きの癖と一致するようです。ちなみに私の場合左足のつま先が外を向くことがほとんど。結構意識してはいるんだけどなかなか治らないでした。この他に左右にジャンプしてみたりとか、膝くらいの高さの障害を越えてみたりとかしました。早さを変えたり、正確に飛ぶことを重視したり、結構バリエーションがありました。
その後はストレッチングです。足を左右に開いて手を前についたりしましたが、私は体が固いので大変でした。ほかには仰向けになって足を組んで、手で足を地面に対して垂直に押す。背骨をまっすぐにするのだそうです。
1時間ほどやった後は夕食ですが、今回今日から参加しているのは私を入れて2人。もう1人は医大の学生さんです。一緒に食事をしたときに聞いた話では、冬は木島平に合宿していて、大会に出て結構勝っているそうです。うらやましい。でも来年は卒業なので勉強しなくてはとのこと。私がこうやって遊んでいる間も勉強しているらしい。えらいですね。
これから風呂に入って早めに寝ます。最近あまり寝ていないので。明日は晴れるといいな。
3月16日(火)
今日は天気は快晴です。昨日の天気はいったい何だったのでしょうか。これならポールも大丈夫。ただ気温が高いので、雪質が心配。
前回もそうでしたが、今回も浅間コースで貸切です。雪質はやはり悪く、ザクザクの雪で崩れやすいので、硫安を巻きました。最初はよくわからなかったのですが、時間がたつにつれて固くなってきました。
さて肝心のレッスンですが、昨日の3つのポイントのうち今日やってみてもっとも難しかったのが内足の緊張(足首のまげ)でした。これを行うためのこつとして、
- 懐を深くとった低い姿勢をとる。
- 内足を曲げるとき、すねをタンにつけようとするのではなく、ふくらはぎの最上部(膝の関節の裏くらい)に対してお尻を真下に落とす感じで加重する
という感じでやるとうまくいきました。
次にターン後半についてですが、スキーに対して正対するよりはすこしだけ(これは私の感覚ですが、内側の肩が外スキーの真上にくるくらい)外向すると後半の加重がうまくいき、スキーの抜けが良くなり、次の切り替えもやりやすくなりました。
4時過ぎにあがって夕食の後はビデオミーティングです。今回は人数が少ないので本数も多くとってもらったし、アドバイスも参考になったです。ビデオを見て思ったのは前回もそうでしたが角付けが少ないこと。スキーが真下にあるのでどうしても回旋動作が多くなるため、他の人に比べてターン中のスピードが遅いこと、そして昨日もコンディショントレーニングで指摘されましたが左足が外側に開いてしまうことです。一番注意されたのはターン後半から切り替えで体がスキーに対して正対しすぎていることです。正対すると体重を山側に踏みかえてしまうので切り替え(角付け)がしにくくなるので、体はフォールラインに向けるということです。
それとこれは特に振り幅が大きいセットの場合ですが、ターンするときに次のポールではなく2コ先のポールまたは1コ先と2コ先の間を見るとライン取りが良くなるそうです。逆に1コ先のポールを見るとそこに対して直線的に入ってしまうので良くないとのことです。
今日は上体の向きについての話もありました。今までもふれていますが、上体の向きをフォールラインに向けることによって、スキーの抜けも良くなりますが、同時にこれは抜重の向きでもあります。上体の向きに対して素直に抜重する事により、スムーズな角付けと高い位置からの加重ができるとのことです。加重については抜重によって高くなった腰の位置から角付けしますが、このときすぐに角付けするのではなくて、スキーが雪面をとらえ始めてから徐々に体を低くして加重します。これがポイント。
最後にブーツの履き方を教わりました。今からそれを伝授しましょう(偉そう)。まずはふつうに足をブーツに入れます。ここでかかとを地面にガンガンやる人がいますが、それはだめです。ブーツがかわいそうです。そのかわりに片手でインナーのアキレス腱のあたりのところ、もう片方の手でシェルの同じくらいのところを持って(ちょうどインナーをはずすときのように)インナーを持ち上げて、かかとが合うようにインナーを2,3回引っ張ります。かかとが合ったらインナーを入れて履きます。
まだバックルは締めません。その前にインナーのタンを中に入れます。こうすることで足首の関節のあたりのフィット感がまします。さらにタンを少し内側に入れます(これはフォーミングの場合は違うし、個人差もあるかもしれない)。その後バックルを締めます。これで完成。
そうするとどうでしょう。いままでしっくりこなかったブーツがまるで足の一部のようだ!!(○光のお茶の間ショッピングか?)とまでは行かなくてもブーツのフィット感が良くなること請け合いだそうです。早速明日試すことにして、今日は寝よう。
3月17日(月)
今日も快晴。気温が昨日より若干低めなので、雪質はその分良さそう。9時頃からフリーを3本位していつものスタート地点に集合しました。今日はすぐポールには入らず、2本ほどフリーをしてからでした。まずハの字(トップを少し開き気味)で最初は内足はフラットにして、外足の親指を内側に倒していく(親指が下がり、小指が相対的にあがる)ことにより角付けをしてみました。これだと膝を倒して行くよりは楽に角付けができることがわかりました。次に今度は親指の倒し方はそのままで、内足の倒し方で、今度は小指を内側に倒していくことで両足の角付けが得られることがわかりましたこの状態で姿勢を低くして、板に対して垂直に加重していくと、スキーが切れる感じや、投げ出したスキーが戻ってくる感じがわかりました。
このあとポールに入って練習です。今日ポイントにしたのは3点。
- 今習った外足の親指、内足の小指の動かし方を思い切りやること
- 1のやり方で角付けしてから加重すること。角付けしてすぐ過重でするのではなく、高い姿勢から角付けして徐々に体を低くして加重すること。
- 基本的に体はフォールラインに常に向けておくこと。(特にターン後半)
途中ターン前半で内足にうまく加重できず、失敗したのもありました。このときの私の感覚ですが、内足を直そうとするよりは外足加重と外足の親指の感覚を再確認してから内足の小指の感じなどを直す方が直りやすかったです。
うまくいくとだんだんスピードが出て後傾気味になることもありました。そのときはだいたい手が後ろに行っているので直すようにと指摘がありました。あとターン後半に手を前に持ってくるときに、外側の手を横から前に出すとスキーの乗りすぎが少なくなるとのことです。
あとは特に緩斜面においてですがスキーに対して角付け後あわてて一気に加重するのではなく徐々に焦らず加重することが大事だと言われました。このゆっくり加重というのはわかっていても結構難しいですね。
あとはスタート前には集中して滑ること。これは今回初めてわかったことで、わかってみるときわめて当たり前のことですが、特に競技の場合スピードが早いので一歩間違えるとケガすることもありますから、これは重要なことです。集中していないと簡単に言うとポールを曲がりきれなかったり、曲がれてもラインがかなリ落とされたりして失敗します。結構よくあったのが急斜面をうまくクリアして、ライン撮りも完璧。やったと思うと同時にほっとして、そのあとの緩斜面で失敗してたりしました。
午後は多少疲れましたが一応休まず3時30分までポール練習を行い、その後記念撮影をしてから解散しました。今回のポールキャンプは非常に得るものが多かったと思います。今シーズンはレースはないですが、来シーズンにつながるようにしたいですね。
さて帰りはさすがに平日と言うこともあって、5時前に出て3時間で家につきました。今回のキャンプはとても有意義で、参考になることも多かったです。特に3日目はかなりまじめに練習したので、その分レポートが面白くないです(^^;)。来シーズンになったらまた軽井沢へ行こうと思います。

