八方旅行記
「あなたの好きなスキー場」のランキングでは志賀高原ともに必ず上位にくるスキー場ですが、実はまだ行ったことがない。オリンピックの行われたゲレンデも見てみたいし、なんといっても(聞いた話ですが)リーゼンスラロームコースは素晴らしいとのことなので、せっかくだから行ってみようとのことになりました。
1月28日(木)
前泊付きなので、夜中には着くように19時に東松山を出発しました。だいたい4時間くらいかかると予想してましたが、実際には3時間30分ほどでつきました。上信越道を更埴ICで降りて、19号からオリンピック道路に入りましたが、それにしても長野市周辺の道路はすごいですね。志賀高原に向かうときもいつも思うのですが、オリンピックの力というか、よくぞここまでインフラ整備をしたもんだと。まあ、おかげで私たちにとってはゲレンデのアクセスが格段によくなっていいのですが。
11時前に宿に入り、明日に備えて寝ようということで(そのための前泊だから)、12時には寝ました。1月29日(金)
さて、いよいよ初の八方です。八方といえばリーゼンスラローム、そして兎平に黒菱、そしてオリンピックで良くも悪くも(?)有名になった滑降のスタート地点と、行ってみたいところはたくさんあります。とりあえずリーゼンスラロームコースはあまりにも人気がありすぎてすぐこぶになってしまうとのことなので、朝は8時にでてリーゼンスラロームに向かって一直線。さすがにこの時間ではすいています(平日だし)。距離も長いし、斜度もちょうどよい。これは人気になるはずだと納得してしまいました。
この日は結構ガスが出ていて、特に上の方は視界が悪いというか、ほとんど見えません。ただ風はそんなに強くなく、吹雪とまでは行かなかったです。
さてその次は兎平と黒菱を制覇しようということで、頂上へ。でも黒菱は昨晩雪がかなりつもったらしく、こぶの上に新雪がつもって、おまけに35度の急斜面。ひざまで雪に埋もれながら、転がるように落ちていきました。
その後10時頃にリーゼンスラロームコースに戻ると、驚いたことにもう混雑していて、ゲレンデも結構荒れています。金曜日でこれなんだから、土曜日にはいったいどうなってしまうんだと、ちょっと心配。
10時30分に休憩して、ゴンドラに向かってすべりおりました。ゴンドラは3分待ちくらい。1本下りて昼食。午後は12時30分に出発。ゴンドラが空いているうち(この時は待ちなし)に上にあがって、チャンピオンコースや白馬国際コースを滑りました。新雪でこぶがあったりして、とても疲れました。ほとんど唯一といってもよい緩斜面があるコースである咲花ゲレンデにも行きました。その後北尾根コースを滑って、スカイラインも滑って、あれ?あと滑っていないコースは?もうない。ということで、1日で八方尾根を制覇してしまいた(ただ滑って下りただけですが)。
その後休憩しましたが、さすがに強引な予定のつけがまわったのか、体(特にもものあたり)が痛いというか、だるい。体力がなくなったのか、このスキー場は体力のいるスキー場なのか。どちらにしても疲れたので、宿にすぐ帰れるよう滑りました。
リーゼンスラロームコースに戻ってみると、案の定すごい混雑しています。ただこぶは思ったほど大きくなく、滑りやすかったです。
4時過ぎに宿に戻って、風呂と食事を済ませました。ナイターには行こうと思っていましたが、酒(ワイン)を飲んでしまったせいもあって、疲れて寝てしまいました。気がつくと8時。あー、今からではナイターは無理か、せっかくショートスキーを持ってきたのにと思いましたがもう手遅れ。しょうがないのでこの旅行記を書き始めました。ゲレンデを見ると結構ガスが出ており、明日の天気が心配です。1月30日(土)
今日もなるべく早く出ようということで、7時に起きてました。窓の外を見ると雪が少し降っているようだが晴れている。朝食を食べ、8時30分にはリフトに乗りました。リーゼンスラロームコースはこの時間でもすでに結構人がいます。混むまで滑ろうと思いましたが、3本滑ったらもうリフト待ちが。さすがに人気コース。そして土曜日の人の多さはどうやら想像以上のようです。ちなみに天気ですが、麓は晴れていましたがリーゼンスラロームコースの上部が風が強くガスが出ていました。
しょうがないのでスカイラインコースに移動して、しばらく滑りました。昨日も行ったけど視界が悪くてよくわかりませんでしたが、よく見るととてもいいコースです。圧雪されているところは斜度も急ではなく、滑りやすいし、すり鉢状になっていて独特の眺めが楽しめます。深雪の所も結構あって、ここもおもしろいです。八方は麓と頂上で標高差がかなり(1000m以上)ありますが、この辺は標高が高いせいもあって雪が良くて、深雪はふかふかです。慣れてくると、雪に運ばれているような気分になって、とても楽しいです。ときどき失敗して雪に埋もれたりしますが。
混雑が予想されるので、11時に昼食をとりました。女子滑降のスタートハウス近くのレストランで、標高にちなんだ1,680円のランチがあるというので行きましたが、売り切れでした。しかも11時なのに席は満席(席が少ないのもある)で、レジも混雑していました。でも食事はおいしかったです値段はそれなりにしますが値段分は確実にあります。食事する前にスタートハウスの前で記念撮影をしました。そのときも少し感じたのですが、1680m地点は天気は快晴でしたがときどき突風が吹いていました。ちょうど食事が終わってスカイラインに滑りはじめた瞬間に、それまで風はかなり強かったようですが、まず黒菱のクワッドが止まりました。さらに困ったことにスカイラインを下りている途中でスカイラインのリフトも止まってしまいました。集合場所はスカイラインの上ですが、いったいどうやって戻ればいいのだ!!しかも連れの1人とはぐれちゃったし。仕方がないので1度咲花まで下りました。途中初心者コースを通っていると、白樺国際を通ってゴンドラに乗れそうなので、そちらを行くことにしました。ゴンドラ乗り場に行こうとすると、行列ができているので、リフトで上がろうとしましたが、セントラルリフトが止まっていて、リフトでは上がれないことが発覚!!しょうがないのでゴンドラ乗り場へ下りてゴンドラに乗りました(20分待ち)。ゴンドラは結構揺れて、いつ止まってもおかしくない状態。それでも何とかゴンドラを下りて、とりあえず名木山へ向かって下りて、運良く連れと合流できたので、時間もないし宿へ向かいました。
3時20分頃宿を出発しましたが、晴れていることもあって道路はあまり雪はないですが、前日の雪が若干残っていて、日陰では少し凍結していたみたいです。さすがに土曜日なのですいていて、高速も渋滞はまったくなし。行きと同じ3時間30分で東松山に着きました。
八方尾根は好きな人もたくさんいて、私がどうこういうものではありませんが、第一印象としてはスキー場としてはすばらしいです。中級・上級者向けの斜面がほとんどで、ガンガン滑りたい人にはたまらないスキー場だと思います。志賀高原と比べると、志賀高原がバーンをほぼ完全に圧雪して整備するのに対し、八方は自然のままの状態も結構残っていて、そういう意味でいろいろ楽しめます。ただ標高差がかなりあって麓の方はアイスバーンだったり、石が出てたりします。それに休日の混雑は想像以上です。気持ちよく滑りたいなら平日に行った方がよいですね。土日だったら他のスキー場をおすすめします。それに緩斜面がほとんどないので、かなり体力を使います。覚悟していきましょう。総合評価は点数にすると、平日は90点、休日は60点といったところでしょうか。