完成リードの扱い方

  • 皆さんはリードをどういう状態で使っていますか?多くの場合濡れた状態で選び、使っておられるのでは?

それは、間違いです。演奏会で使っている状態でリードは、けして濡れては居ません。むしろソロが近づけば、のども口も乾いてしまうはずです。その時に吹かなくてはいけないのですから、乾いた状態(もしくは多少湿った)で充分に鳴ってくれなくては役に立ちません。

リードを作る時、選ぶ時に何分も水に浸けて吹くのは卒業しましょう。もちろん、新しいリードは堅いので、湿らすことが最初は必要です。その時は、第一針金までさっと浸し、出して良く水を切り、30秒ほど立てて置きましょう。乾くに従って先が膨らんで程良い開きになります。それから吹いて下さい。私のリード以外でも良くできたものなら、これが良い方法です。

では、その後どうやったらリードは鳴り続けるのでしょう。答は貴方の練習にあります。リードは最初は無性格なものですが、吹き手がどんな音を出したいのかが明確な程良くなります。まあ、取り敢えず文句を言わずに2〜3日吹く事です。リードの材質にもよりますがしっかり作ってあれば、殆どは落ち着いて来るはずです。そこで余りきついと感じたら、初めて先の部分の間に400番くらいの耐水ペーパーを挟んで内側を薄くしてみて下さい。外側に手を入れると失敗する事が多いのです。何れにしてもやりすぎない様に。練習で一番良いのは、スケールを全調やる事です。鳴りむらのないリードに鳴るし、ファゴットも上手くなります。それが無理ならC-dur,B-durの様に音域の広いスケールをしましょう。何れにせよ5〜10分で出来る事です。

古いリードに未練を残すと後悔します。リードに貴方が合ってしまう所為です。貴方にリードが合うには、出来るだけ新しいものを使う様心掛ける事です。自分が合わせてしまったリードが離し難いのは分かりますが決して良い結果にはなりません。リードが元気なのは7〜10日が良い所です。鳴らすのに3日と考えると2週間で次のものを用意すべきでしょう。しかし、アマチュアで毎日は吹けないなら1月までは良いかと考えます。注意すべきは吹かなくても一旦使い始めたリードは年を取ると言う事です。その事をH.トローク氏(ベルリンフィル)利用して居ます。それは今度書きましょう。

リードの部屋2pへ続く

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