昨年(2001)11月29日に入院して手術を受けました。生まれて初めての手術です。

話は遡るのですが20年来、左の耳下腺の所に腫瘍があり、ここ10年ほどで大きくなって来たので病院に見てもらいに行ったのです。実は10年前にも市立病院の放射線科で検査した事がありました。その時は良性の腫瘍なので放っておくのが良い、と言われたのですが気になるので行ったのです。耳鼻科の領域である事は前回分かっていたので、迷わず近くにある徳州会系の千葉西病院の耳鼻科へ赴きました。身に覚えと言えばその昔、ファゴットのアンブシャーを造っている時に「がりっ」と音がして骨が欠けたらしい事ガあったんです。それ以来ぐりぐりがあったので、それだと思ってますがね。かかりつけの医者はそうだろうと言ってましたが、専門の先生は「さあ如何でしょう?」でしたね。何はともあれ、皆さんも注意して下さい。無理な練習怪我の元!

触診で大分大きい事は分かったので、まず細胞診をしました。ピストル(恐っ!)と呼ばれる、細胞採取の道具で腫瘍に針を打ち込まれました。医師の話に寄ると「5センチを越えると20%程は癌化します。それに放って置くと必ず顔面神経に障ります。だから今は大体は取りますね。顔が曲がったことは無いですか?」幸いにも、顔は曲がった事無いです。10年前とは医学も変っているのだなあ。とにかく検査と言う事でまた来週。これが10月の9日。次の週に行くと、今のところ悪いものでは無さそうだけれど取りましょうか、と言う事に。ゾッとしたのは「問題は顔面神経がそばを通っているので、事に寄ると顔が曲がったりと言う事が100%無いとは言えません」と言う言葉。おいおい、管楽器奏者だぜ!でも、そのままでも顔曲がるか。なので、取る事にしました。でも、手術後吹けなくなるかも知れない恐れは続くんだね、これが(話は違いますが、どうも文章が誰かの影響を受けてる様です。文体がちと違う。書いてて変な感じ)。

入院は10日から2週間は必要と言われました。日帰りじゃ駄目なのね。と言う訳で、11月17日の演奏会までは、とても無理なので手術は30日と言う事になりました。その前に検査。MRIとCTを同時に受けました(検査代、高っ)。ついでレントゲンや血液の検査も。最近、酒量も喫煙量も増えているので心配でしたが、感染症も何も無く、要するに健康って事か、無事手術を受ける態勢に。とは言え、今のうちに吹いて置かないと...と言う恐怖は無くなりません。機会を捉えて吹きました。手伝いに行ったアマオケで吹きまくったり、その時にトラを頼まれて希望をつないだり、2月の松戸の演奏会の事を滞り無く準備したり...etc.

で、「管楽合奏は楽しい会?」の演奏会は終わり(良い演奏会でした)、いよいよ入院です。この日の為に iBookを手に入れ生きて戻った時の無聊に備えました。戻って来れなくてもいいか、やりたい事もして来たし、充分に生きたなあ、などと念仏代わりに思ったり、やはり普通ではありませんでした。

とは言うものの、入院しても症状がある訳でも無いので元気なんですね、当然。まわりは死にそうな人もいるのに。まあ、個室だったので良かったのですけれど。看護婦の慌てた様子や、うめき声が気になりました。

手術当日です。朝から私の為に風呂を用意してくれました。確かにしばらく入れませんから。有難かったなあ。そして普通は車椅子のところを徒歩で手術室へ。朝の9時30分頃です。カミさんと手を振って別れると、若い看護婦が「もう良いんですか?」なんて冷やかすのだけれど、こっちは「もう生きて帰れないって事じゃないだろうな」なんて邪推したりします。まあ顔が笑ってたけどね。

全身麻酔です。手術も入院も初めての経験ですから、少し恐いですね。裸に手術用の寝間着を着て寝かされました。まずは薬液を入れるのに留置針を手首に。看護士がするのだけれど、これが下手。その後も下手な看護士にあざを創られる事になるんですがね。どうも看護婦より看護士は駄目な気がするなあ。そうこうしている内に担当のT先生が来られ、始めますよと言ってマスクがかぶせられました。眠くなりますよ、と言われたのだけれど、眠く無いなあと思っている内に意識不明。

気が付くとベッドに寝かされ、移動しているらしい。頭が痛い。何だかふらふら、ふわふわ気分で病室に。意識が戻って来ると、点滴されてるし尿道にチューブは入ってるし、その上顔に迄チューブが!。顔のチューブは唾液腺を切っている為、そこから漏れる血と唾液の混ざったものを出す為。先端にカメラのブロワーの様な玉が付いていました。陰圧にして吸い出す訳ですな。それに顔の左半分にはべっとりと紙が張りついています。髪に紙かよ、なんて駄洒落が言いたくなってしまったのは不思議。とにかく重病人状態です。カミさんが「あんなに元気で行ったのに、何をされたのかと思った」と言うほどです。

私はと言うと、傷より麻酔が切れた頭痛が酷い。枕が石の様に感じられて換えてくれと言ったのですが、代わりは無いとの事。ここのはプラスチックのパイプが入っているタイプの枕なんです。毛布やタオルを使ってもどうにもいけない。まあ、我慢我慢。それでも、最初にやったのはファゴットを吹くアンブシャーのチェックでした。「出来た」と思ったんですが、これが後でショックを受ける元になるとは...。T先生が手術は上手くいったと話しに来ました。3時間ほどかかりました。5本ある顔面神経のまん真ん中に思ったより大きい腫瘍が鎮座していたのだそうです。それを神経を傷付けない様に丁寧に切り取ったのだそうで、大変だったらしいですね。そんな話を聞きながら2日目は寝るのみでした。さすがに飯も食えない!

to be continued

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