△粘土の調達
普通の土は粘性がないので、水を混ぜて練っても、なかなかうまく造形出来ない。
そのため、土に「粘土」を混ぜて、数ヶ月間寝かせると、混ぜ入れた粘土のバクテリアが
繁殖して、土全体が粘土に変わってゆく。寝かせるとは、18℃程度の温度を保ちながら、
密閉しないで、湿り気のある場所に置いておくことを云う。
さて大湯環状列石の土器は、やや鉄分を含んだ粘土で作られている。わが国の普通の森林
の土壌は、やや酸性気味の、鉄分を含んだ「褐色森林土」と呼ばれている土壌である。
大湯環状列石の土器も、この褐色森林土であるとされているが、土器の材質を調べたところ、
やはり土は大湯環状列石附近にあるとのことである。
この土に、天然の粘土を混ぜたものであろう。天然の粘土は昔、家屋の土壁として
盛んに用いられ、大湯環状列石附近にあるとのことである。
そこで、土の調達先について、地元の著名な識者S氏などに伺った。
@土のある辺り
[地図上の位置→]
A地元の土壁として粘土を掘った場所その一
[地図上の位置→]
B同その二(推定)
[地図上の位置→]
(H18.02.05)
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