大湯環状列石:E出土品の種類は? |
△わが国の土とやきもの @全国各地で出土している縄文土器の類 A各名所旧跡などでお土産品として頒布されている土鈴 B室町時代から江戸時代にかけて焼かれた、全国各地の茶陶の数々 C全国各地の土蔵や居宅の土壁 などなど、ほとんどは褐色(赤味を帯びた土)である。それは、わが国の山野の 土の大部分が広葉樹林で広く見られる「褐色森林土」だからであろう。 褐色森林土は、岩石が風化したり、火山灰など火山堆積物が、雨水や植物 の繁茂など時の経過とともに、やや酸性を帯び、鉄分が若干残留して出来た ものである。鉄分を含んでいる土を焼成すると、茶褐色〜赤味を帯びる。 「森林の土を掌に」参照 「日本陶磁の歩み」参照 △縄文土器の窯 縄文土器は、ほぼ全国にわたって出土している。 これらの土器は、 @ある特定の場所で焼かれ、それが全国に流通していた Aある範囲の地域(例えば米代川流域とか、郡単位とか)において、 それぞれ焼かれていた B土器の作り方や焼成技術が全国的に普及しており、例えば100戸程度の 集落でも作ることが出来た などが考えられる。 縄文土器の焼成窯跡を推理したり、探訪したりすることも、 大いに興味のわくことである。 (H18.02.18)
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