「松館今昔:食べ物今昔」

間食(おやつ)いろいろ

 私が子供の頃は、お店で駄菓子などを買うことはなかったと思う。
 上ミのメシェッコ(奈良商店)でも、下タのメシェッコ(大越商店)でも、 自分のためのカシ(駄菓子)やアメッコを買ったことはなかった。
 
一、干し餅
 年末の餅つきのとき、最後に干し餅用の餅をついた。
嵩(かさ)を増やすためにミカンの皮やトフカシ(おから)を入れたり、 また食紅などで着色したり、 それを押し板の上に伸ばして固くし、適宜の大きさに切って、縁側に吊るす。
 凍ったりしながら日にちが経つと、カサカサに干し上がる。
 干し餅は、水浴びの頃まで食べていたと思う。
 
二、炒り米
 苗代に種蒔きするには、その前の何日かは、水を張ったキッチ (大きなタライ)に種籾を浸けて発芽させる。その発芽させた種籾を 苗代に撒くまであるが、多少は余ることもある。それを 鉄鍋で炒り、臼ではたいて、押しつぶし、籾殻を除くと、「炒り米」 の出来上がり。焦げた玄米が香ばしく、美味しい。
 
三、炒り餅
 供え餅などをいただいて、食べきれないときなどに、「炒り餅」を 作ってもらった。
「蒼前様(駒形神社)の祭り」参照

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