下タ沢会によせて(覚書)

桜山神社はみんなの寄付で

 この神社を建てたときの寄付者は、大口は吉田清兵衛の250円、小田島由義の200 円などいろいろあるが、1円という人が半数近くを占めており、およそ220人、1,533 円50銭程集ったという。その中で、100円内田慎吾(花輪隊二番手大炮方頭取、尾去沢 第4代村長)、100円高橋三吾(尾去沢第10〜14代村長)、同じく内田平三郎(第8代、 16代村長)、同じく三ケ田市助(初代、第5代村長)、同じく川口理忠太などあるが、 もちろん尾去沢関係の人は外にもいるだろうが、私の記憶にある名前だけ拾ってみた。
 当時どのような範囲に呼びかけて、寄付をつのったか、私にはわからないが、その頃 1円あったら何を買えたろうか、また値段の風俗史のお世話になることにして、
 白米 明治25年 10Kで67銭、1升は1.5Kとすると約10銭。
 酒  〃28年 上21銭、中17銭、並13銭
 醤油 〃26年 1升9銭、明治30年20銭
 味噌 〃23年 1K4銭、 〃30年7銭
 いずれも東京での値段というが、当時花輪の酒屋さんや浅利醤油さんでは、1升い くらで売っていたろうか。

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